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いあい

2022.11.17.thu  
ゆるりと検索よけしてるのでさまざまな名称入れてません

※注意※ 後日配信があるから内容には触れてないつもりだけど、ほんのりとわかる部分があるかもしれないのでネタバレ含むとして以下自己責任でお読みください。あ。あとオタクのキモムーブとFAをちょいと挟むので苦手な方はそっ閉じ何卒。



ある×Tさんのトークイベントで個人的には前回に続き2回目の参加。場所はいつものあそこ。キャパは小さくて…うーん小学校の教室2つくらいの広さ。ワンチャンこれ今同じ空気吸ってんじゃね?って当然考えちゃうよね。

と、テンション上がりつつ席に移動し、私は前から2列目に着席。
自由席なので、選ぶ時に彼は話す相手の方ばっか見るからTさん側の方がよく見えるよな…とは一瞬思ったけど、せっかくなので距離の近さを取ってみた。結果後ろ姿と横顔が近くで拝め、いつものステージとは違う角度でこれはこれで良かった。要はオタクはなんでもいいんだな。我ながらキモくて申し訳ない。ワハハ

そして今回のお題はスチャダラパー。
前回と違うなと思ったのは、彼のほとばしる感情を縦軸に突き進むというよりは、Tさんからの解説部分が多くあり彼と一緒にお勉強する感じがあった点。当時(80・90年代)のカルチャーや空気感を踏まえた視点を加えていたからだと思うが、私はこれがかなり楽しかった。
サンプリング元が、当時よりさらに少し前のTV文化から取ってきていることも多いようでこういう構成になったんだと思うが、がっつり昭和の女こと私からすれば非常に懐かしかった。
ただ皆さんは今のわかったのかな?と思う部分もいくつかあったから、彼と同年代以下の方は、もしかしたら親が見てるTVを一緒に見てるに近い感覚を抱くかもしれない。楽しいけどね。

ここでようやく本日の主役のお話に移る。

そっかぁ!!ヘアメイク入ってるのかあ……!が、私が最初に抱いた感想。
だって前回、完全すっぴんふわふわ髪でマスクつけたまんまで出てきて、あれがすごく好きでズキュン撃ち抜かれたからさ!無意識で期待しちゃってたよ。

私の文章力で伝わるかな。
普通、人前でお話をする時ってこういう流れになるわけだけども。
① ステージに上がる
② 台本などの荷物を置く
③ マスクを外す
④ マイクを入れる
⑤ 挨拶する
で、この間にそれぞれリズムというか一呼吸挟むでしょう?だから見てるこっち側も次の行動への心の準備を整えられる..みたいな。

でも、前回の彼は違った。
① ステージに上がる
② 台本などの荷物を置き座る…と思わせ
③ 突然両手を机に置き直立でピシッ!と正面を向く
④ 1.5呼吸おいてガバッと頭を下げ無言でご挨拶

予備運動一切なしでこれをやってのけ、私はこれに度肝を抜かれた。

百戦錬磨の彼だからこの程度のキャパで緊張して挙動不審になったとは思えない。
つまり完全に我々凡人には掴めない圧倒的天才のリズム感……なんという悪魔的魅力…!おそらく会場のほとんどの人が戸惑っておられたと思う。なぜならば拍手が1−2拍遅れて起こったから。わかる。

これがね、たまに夢に見る程度には大好きだったわけですよ私は。
そしてその時の ふわふわとしうるっとした目をした美少女のような 彼が。

下手な絵で申し訳ないが、ガバッと正面を見据えたふわふわある。
周囲にピンクのケサランパサランが私には見えた。

そんなオタクの期待など関係なく、今回はいつもの格好良い大人のあるであった。
目の前の時計もしっかりチェックしながら雑談もほぼなくきっちり進めていく。まぁラジオやってんだから、そりゃこういう進行もできるよなと変な感想を抱く。

ちなみに、彼は自分が話す時よりTさんのお話を聞いてる時の方が瞬きの回数が倍くらい多くなるから、すごい頭フル回転して聞いてるんだなーと思う。
きっと彼にはマトリックス並みにすごい量の知識が表示され続けてるんだろう。

そんな感じで割ときっちり粛々と進めていた彼だが、後ろにあるスクリーンを見ながらの内容に入り、しばらくすると少しずつ姿勢が変化していった。

最初は、こんな感じで椅子に座ってたのよ。左手脇を背もたれ右手はマイク
色の塗り方がおかしいが伸びてるのは右足。左足を曲げてる
今見たら伸ばしてる右足先の高さがおかしいけど許して。
私のへっぽこ画力でわかるかな。背中の緊張が完全に取れてる

そう。椅子に寄りかかるというよりは、ソファに寄りかかってるに近い姿勢に。
良い…!!とても良い。すごく、いい。ちょうど盛り上がってたリリック解説のところだったから、楽しくなって気が緩んだんだろうな。

あとはお話を聞いてる途中で足をパタパタしてた。可愛いかよ
あれをやる30男を愛おしく感じたのは人生で初めての経験である。

ちょっと語弊がある言い方になるが、私は彼のこういうだらしなさとか本来ご自身が持ってらっしゃる愛らしさが垣間見えちゃうところがとても好きである。ご本人はそれに対する反応を侮蔑と捉えるタイプみたいだけど、きっと生まれてこの方言われすぎて辟易してるか、男ならば格好良く!のタイプなんだろうな。地元南大阪の文化的なところでもあるだろうし。

でもダメだったり足りない部分って愛おしさに繋がるし、だらしなさって色っぽさに繋がる。内向的な思考回路は思慮深さへと進化し、感受性の豊かさはより複雑さを増し哀愁を帯びる。彼の色気が最近ダダ漏れなのは、そこにあると思うんだけどなぁ。

きっとあと10歳くらい年を重ねたら、さらに大人の男ならではのチャーミングさを備えたイケおじになるに違いないと勝手に思ってる(今も十分魅力的だけど)
例えばDさんみたいな。いや宇多丸さんの豊富な知性もあるか。ん?なんならライムスハイブリットに進化するのかも。まあ何にせよ楽しみである。

あとは各種写真でもわかるように目が赤くてくまが目立った。寝てないのかな。
イベント内容にもいくつか心臓がギュッとなる言葉があったり、ファンの自戒も込めてしんどくなるところもちらほら。

終演間際にTさんが「彼のスケジュール聞くと震える」と言ってたけど、おそらく尋常じゃないんでしょう。どうかどうかできるだけ労ってほしいと願う。
週刊誌スクープ以降オタクとして正直心がざわつかなかった訳ではないが、日々激務をこなす彼が、家に帰れば心を許せる女性に優しく迎えられ温かくて健康的な食事をとっているのであれば、それはもう本当に心の底から良かったと思う。

私自身の話になるが、これまで苛烈な労働を重ねてきた自覚がある。
ひたすらに寝る間を惜しみ働く日々は、身を削り神経もすり減る。だけど求められてる快感も伴い刺激的でそれこそ悪魔的に楽しい。
誰にとっても人生にはそんな時があって、私の場合はそれが仕事だったが、子育てだったり趣味だったり恋愛という人もいるでしょう。そして、きっと今天まで続く階段を駆け足で駆け上がってる彼もそんな時なのかもしれない。

ドラッグやお酒のような酩酊麻痺してる状態で駆け抜けられるのは、きっと10年…いや数年が限界。だから思い切って突き進んでほしい などと昭和の遺産・元モーレツサラリーマンとしては思うけど、でもどうかご自身を労わることも忘れないでほしい。死ぬまでラップをしたいならば、死ぬまで元気に生きられるように健康にはどうか気を使ってほしいしどうか幸せであって欲しい。

と、最後は誰も聞いてない自分語りまでしてしまった。歳を取ると余計な話をしてしまっていけない反省。

話は逸れたが、イベントは大満足の3時間であっという間の出来事でこれからもぜひ続けてほしい。書籍も第2弾が発刊ということで実にめでたい。ポスター特典ゲットだぜ。

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