FADE2RED
2023.01.27.fri at 渋谷club asia
出演順:MACK JACK → TEMBA → CHICO CARLITO → 梅田サイファー
しれっとぬるっと発表されたR-指定結婚からCreepyNuts ANN 3月末での終了、そして梅田サイファー突然のメンバー脱退騒動と、とにかく心臓負荷の大きい年末年始を過ごし、ようやく迎えた新年1発目のライブ。
私はいつ何時どこにでも1人で行けるタイプなんだが、この日はもしかしたら途中で脱退の事実を目の当たりにして泣くかもしれないという恐怖から、ご一緒してくださる方を募集するというかまってちゃんを発動して臨んでいた。
結果を先に言うと、ありがたいことにお声をかけてくださる方がたくさんいらして、ライブ内容的にも、涙なぞカラッカラ一滴もなし!1000%楽しい感情で帰宅してきた訳だが、推しを抱える我が心というものは誠に複雑である。
さて、当日は17:00ジャストくらいに会場についたのだが、なんと人っ子一人おらぬ。5分くらいウロウロしてもおらぬ。すわ場所が違うのか!?もしやこれは裏口なのか?と携帯を両手で掴み猛然とタップしていると、目の前に人の気配。ふと顔を上げるとそこにはテークさんがいてがっつり正面切って目が合ってしまった。
その距離おそらく50cm
!!!!反射神経でガバッと下を向いてしまった私は、どう見てもあからさまに無視をした形となっており、その状況にさらに動揺が増幅。
頭の中では「バカバカばかばか・・・!これじゃ感じ悪いことこの上ない!!」とエマージェンシーコールが鳴り響いていたが、すでに生物的本能で防御シールド全開となっており、か細き私の理性如きではどうにもリカバーができなかった。誠に申し訳なかったと今でも己の不甲斐なさに深く反省している。
一縷の望みとして、もしかしてそっくりさんだったりして!との思いが一瞬よぎったが、直後に奥にある入り口からasiaに入っていったから、きっとご本人である。残念
とまぁ、そうこうしているうちに人が集まり始め和気藹々とした雰囲気の中入場。
「お目当てはどなたですか?」
ドリンクチケットと交換でこの質問を聞かれるライブ、本当に久々である。それもそのはずキャパが300と小さめの箱だから当然か。なんだかちょっと嬉しい。
CHICO CARLITO
CHICOさんは初めてなんだが、全身から放たれるハッピーオーラが全開満開で、でぇーじやばい。間違いなく会場にいる全員がニッコニコだったはず。
そして、今日はもしやこれが聴けるのでは!?という私の淡い期待が見事現実のものとなった「shooting star」ここは色んな方が動画をあげているのでぜひ見てほしい。.feat R-指定・テークエムという豪華さでまさに幸せの極みであった。
なお私のチケット代3000円はこれに全BETしたものであり、他はもう常軌を逸したレベルの超豪華おまけという認識で本日は臨んでいる といっても過言ではない程度には期待を膨らませていた。
ちなみにテークさんに関しては先ほどの失態が頭にちらつき最後まで直視できなかったことをここに白状したいと思う。
さらに余談として「今日のギャラで、友達の結婚式で着るスーツ買います!初めて行くんで」とCHICOさん。Rさん結婚式やるんだねぇ と微笑みながら大人の余裕で聞く私。だがその後「カメラ入んないかなーー!」と野次馬根性がつい言葉として漏れ出てしまい失笑される事態となってしまったが気にしないことにする。
さて、そうこうしているうちにトリの梅田サイファー。セットリストはこちら。
私の記憶が間違っていたら平謝りするんだが、確か…KINGの前に入場と同時にPEKOさんのボイパでマジハイ「I'm a レペゼン 梅田No,1 player」までやり、そこから間髪入れずにKINGイントロが流れ大きな歓声に包まれながらのスタート。
以下、ライブの素晴らしさやラップの凄さ・曲やパフォーマンスの素敵さはどうかそこかしこでUPされている動画を見てほしい。私はそこ以外の感想を書く。
KOPERU
KINGは最初ちょっと歌詞を飛ばしてしまったが、皆が一歩足を前に出したタイミングで復活。全員で支えあう雰囲気がとても良かったけど、残念ながらフォローできるほどバースが長くない。今日はライブ初披露な上に前2人が抜けてる状態だから、そりゃ調子狂っちゃうよね。
でも。でもでも。
この日のKOPERUさんはここからがすごかった。
最初のうちこそバースを蹴り始める時に目を閉じ口を真一文字にして一瞬ジッと集中する姿が印象的で、ほんのちょっとだけ張り詰めた空気を身に纏ってるような感じを受けたが、アチィのバース途中あたりからふっと変わったというか…この表現怒られないと良いんだけど、天の岩戸から顔を覗かせた天照大神のようにぱぁ〜っと光が広がるように変化し、そこからは無双状態。まるで音に祝福される神さまみたいだった。
PEKO
私の中でPEKOさんってDJテーブルの前あたりを左右に行ったり来たりしてるイメージなんだが、今回はそこから1mくらい観客に近づいた感じ。誕生日だから?
私的大注目ポイントとしては、アチィのバース終わりに見せた激しいヘドバン!!荒ぶるぺこさんにゴンフィンガー10発くらいではとてもじゃないが足りない昂りを頂く。実に良いものを見た。
その後のお誕生日おめでとーの時の照れ笑いも良かったが、なんと言っても最高だったのはレインメーカー前のMC時に起きたいつものちょけたムーブ
KZ「えー改めまして、梅田サイファーです!」
てく「何度だぁって改めていくぜー↑ 梅田サイファー↑でぇす!↑」
けに「何度だって改めていくぜー!!梅田サイファーでぇすっ!!」
ぺこ「…(小声)何度だって改めていくぜ…」
KZさんに押され照れながらも控えめに前に出てくるPEKOさんの姿に”キャアァァ!!!”という歓声と、”..おお…おぉお..おお…”というひっくいどよめき(笑)と ”めずらし”の大合唱。
R「もう…もう、もう…あかんあかんあかん」
R「もうやりたないのに。今日誕生日の人に、こんなことさせたあかん」
KZ
絶好調だった。何がというと、笑顔と目線とファンサと観客との距離の近さが。
いつも1000%全力サービスでお馴染みのKZさんだが、風呂に浸かったカピパラくらいオーディエンスに埋もれかます姿に私は正直に言うとビビっていたし、やっぱり運動してるから股関節柔らかいんだなーと、どうでも良い感想を抱いた。
付け加えると、それを後方からニヤニヤしながら見てるペコケニが最高。コペテツは井戸端会議?くらいの静かなテンションで、さらに後ろで笑ってた気が。
ILL SWAG GAGA
諸般の事情からBJJが歌えないため残念ながらGAGAさんの出番がとても少なくて悲しかった。このタイミングではどうにもならないよな とは思いつつもパーパパしたかったなと悔しさが残る。
歌以外で言えば髪型とメガネが大正解すぎていわゆるビジュ爆発。KZ「さっきあれよな?言われたんやろ?桐谷健太に似てるって」
がが「うーん。そうなんやけどな」
KZ「まだ納得でけへんのやろ?急に言われたばっかやから」
がが「う゛んん〜…そやねんな。まだ、ちょっと馴染めへんな」
という流れからサングラスかっこよく外してキメ顔してよ という流れになり、言われるがままわざわざセンターで外すも、どこでリアクションを取ったら良いかを観客が掴み損ねた結果、見事にシーンと静まり返ってしまう。皆が「あ!やべ!」と思ったタイミングでKennyさんが「そんなグループ嫌やわ〜」とすかさずフォロー。流石の反射神経に皆がホッと胸を撫で下ろし笑顔になる。ケニガガ…推せる。
KennyDoes
割合前の方で見ていたので顔の筋肉の動きまでしっかり見れたんだが、ロングバースの時にだんだん青筋立ってくるのとかがわかり、その凄さにこちらは鳥肌が立つ。とはいえ、あんまり苦しそうな顔とか大きな口開けて目一杯息継ぎしたりしないのね。サングラスしてたからそう見えたのかもしれないけど、本っ当にクール!
縦横無尽にステージを使うけれど、被せたりガヤ入れたり細やかで動きが機敏。周りを本当によく見てるんだなーと思うし、こんなに優秀で生意気で気遣いのできる後輩が職場にいたら楽しいだろうな と、いつも思う。
そういえばちょっと面白かったのは、なんの曲だったか忘れたがKZさんが綱渡りみたいな動きしてて、よろけたらちょうどけにさんのいるところで、あぶない!と思う間もなく素早い動きでひらりと交わしていた。運動神経の良さがさすがでこちらとしても安心して見ていられた(私の最推しはそこらへん私からの信頼がない)
teppei
一番上がったのはマジハイのバース。お立ち台でかましてる時にテークさんが横に来て多分それに気がついたんだと思うが、どういうわけだか左側にいるテークさんを探すのに右回りにくるりと一周していて最高だった(肩組んでたからか?)
ところでこの2人、テークさんの方がめちゃくちゃ目を合わせる。バチバチにかまし合うというよりは共闘してる感じ。これよ!これに私はJapidiotの時ハマってしまったのだ。
その後はセンターでポージングをかましまくったりしていたが、指差して笑ってるけにさんともとっても楽しそう。あとはちょいちょい後ろの方でコペテツの2人がなんかしてたけど、とても全部は追いきれなかったのが悔やまれる。目が2つじゃ足りないんだよUC見るには。
ライブ終了後コペテツのお2人が最後に残り、みんなイエイイェイ♪とはけていくのに対して、コペさんが立ち止まりそれを見てたてぺさんも立ち止まり、2人してペコリと頭を下げて帰っていった。その瞬間 ”いやあぁぁ〜❤︎” と、あまりのキュンな光景にオーディエンスから黄色い感嘆がこぼれる。この2人…もはやヒーリング。
テークエム
華がある。ほんとにこの人は色気と華やかさと格好良さのバランスが奇跡。しかも今回は主に髪型が4回ほど進化を遂げたため私的には非常に見応えがあった。
フード被り →脱いだらつむじがピン! →いつものぱっつん →前髪あげ流し
私は前髪をあげたテークさんが最高に好きだ!!いつものぱっつんも素敵だけど!前髪あげたの優勝!大勝利!!
もちろん見た目だけで見てるわけじゃないが、ラップや歌と同じくらい自分のビジュアルで世界観を魅せるというのもアーティストの才能の1つなはずで、その点テークさんは本当にオシャレで上手で素敵だといつも思う。
それとこの時には直視できない呪いは解除されていたのでじっくりと拝見したが、テークさんっていっつもサングラスだから全然気が付かなかったけど、めちゃくちゃしっかり観客の顔見てるんだね。メンバーともしっかりアイコンタクトしてる。前でアピールする時と仲間のサポートしてる時のバランスが随一。結論、天才
R-指定
こんなに近くで見たのはフェス以来かもしれない。
相変わらず「真ん中でかましてる俺 めっちゃカッコよかった」状態だったが、この人から発する覇気はステージの・オーディエンスの隅々まで届いてるんだなと感動を覚えるほどの圧倒的存在感、まさに覇王だった。
あるさんは基本的にオーディエンスと目を合わせることはないが、その常に場の全てを掌握する姿に、ライブに全集中の呼吸なのが傍目にもよくわかる。それは当然キレキレのパフォーマンスにも繋がるが、そうじゃないところにも現れるもので
例えばー
言葉が出てこなかったメンバーの背中をポンポンと叩く仕草や、自分のバース寸前にも関わらずステージ一番奥にいたメンバーに前いけ と促す姿とかに。
もちろんそれは優しさからくる動作でもあるだろけけど、プロフェッショナルの仕事でもあるよなと思う。
だってあれはステージ全体のクオリティを上げる仕草であり、あんなこと、全員のバースをちゃんと聴いて覚えている人じゃないとできない動きだもの。
そういう姿にいつも震えるほど感動するし、自前のKINGデモで全員分のバース正解を叩き出した人だもん、そりゃそうかと納得する気持ちも抱く。
それと、ロングバースの時だんだん顔が真っ赤になって血管がぶちぶち立っていくところも、息苦しさに目の下の頬だけ歪ませるのに目だけはバッキバキなとこも、これ以上ないくらいの大きな口開けて一気に息を吸うところも、いつも大好きだけど近くで見るとちょっとすごくて鳥肌。
バース前に眉間に皺を寄せ一瞬だけ目を閉じるところや、ふとした瞬間に真顔になり目つきが鋭くなるところなんてまるで夜叉の如しではないか。
なんていうか、もう、完敗。
私が犬なら全力で腹見せてる。
と、私の2023年ライブ始めはとても華やかに幕を開けた。
メンバー間のゴタゴタとかはね、人数多いし年齢的にもそりゃ色々あったりするとは思うけどさ、少なくとも私は一生推してくよ。今年は遠征頑張るよマジで。
だから勝手だけど、どうかできるだけ長く続けて欲しい。
できればおっさん通りこして爺さんになってもラップしててね。
私も杖つきながらヨボヨボでライブ行く。迷惑だろうけど
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