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ケーキ作りでわかるその人の性格

小学校2年生位の時に、家でケーキを作りました。
その日は、お昼頃から、2歳年上の大好きないとこのゆみちゃんが、
家族で遊びに来る予定だったのです。

私は、自分なりにおもてなしにショートケーキを作ろうと考えました。
作るといっても…
市販のロールケーキを買って来て、真ん中から上下に切り分けて…

上下に分かれたスポンジの間に、
生クリームと半分に切ったいちごをサンドして、
お次は、ナイフでロールケーキの廻りにクリームを
ペタペタ塗っていました。

するとまだ未完成の状況のところへ
いとこのゆみちゃんが遊びに来てしまいました。
ゆみちゃんは、キッチンにやって来て、

“何やっての?ケーキ作ってんの…?”と

“そう…まだ途中なの…”と私。

製作途中なので、まだ来てほしくなかったのですが、
ゆみちゃんは、何だか自分もクリームを塗りたそうです。

ゆみちゃんのお母さんも来てしまい、

“へぇ~ケーキ作ってんの?”

“うん”

私は心の中で、
この2人は私のケーキ作りを手伝いたいのかな?
手伝ってあげようかな…と思っているのかな…?と思いました。

私は、親戚のいとこの間では、一番年下なので、
いつも赤ちゃん扱いをされているので、
ひとりでケーキが作れるところ見せたいというのもあり…
出来れば、手伝って欲しくなかったのです。

私は、思わず…
“おねがいだから…”

“うん?”と2人

“おねがいだから、手伝わないでね!”

“???” 

“おどろいたね、この子。
お願いだから、手伝ってって言うのかと思った!”

とゆみちゃんのお母さん。つまり親戚のおばさん。

あ~そうか、普通は、そう言うものなのか…と子供ながらに思いました。

ずいぶん小さい頃の話ですが、

その後、大人になって建築の仕事をしていましたが、
当時、住宅関係の仕事をしていて、そこにたまたま、
リノベーションをして、烏龍茶専門店を開きたいというお客様からの相談があり、烏龍茶を並べて販売するスペースとちょっとしたカフェスペースも
併設したいとのこと。

楽しそう、この仕事したい!と思い、張りきって、
まずは、烏龍茶専門店をリサーチしました。
当時は、今のようにインターネットも普及していなかったので、
まずは、本を買って良さそうなお店をピックアップ。
直接、お店にお茶を飲みに行って、
どんな雰囲気がよいか…見に行きました。
そこに来ていた見知らぬお客様に、
お茶のどんなとこが好きかとか、
聞いてみたり…
私にしてはめずらしいことをしたものです。

意外と若い男性がお茶を飲みに来たりしていて、
話をしてみると、その人は、my茶器のセットも持っていて、
会社でも、その茶器でお茶を入れて癒されているとの事でした…
へぇ~!と思いましたが、人と話すと意外なことを知ることも出来るのだな…と思いました。

それで、結局、烏龍茶店など手掛けたことのない私は、
いまいち、いい提案が思い浮かばず、
同じ社内の店舗専門部署に相談しました。
やはり餅屋は餅屋なので…

でも、私はその仕事をしたかったので、アドバイスだけもらって、
相変わらず、自分ひとりで仕事を進めて、そしてなんとかプランをまとめて、プレゼンをしました。

しかし…残念ながら、採用されることなく…
他社で決まってしまいました。

今、思うと店舗専門部署にお願いして、
その人達にメインでやってもらって、
私はそっと横から、お客様と店舗部署をつなげる程度の役割でいればよかったなぁと思いました。

小さい頃のケーキ作りもひとりで完成させたい!
という出来事を思い出しました…

あの頃は、ひとりでケーキ作ったの!と言いたかったのと、
遊びに来た、いとこに、自分だけで作ったものでもてなしたかったと言う思いでしたが、
一緒に作れば、みんなでケーキを作っている時間も楽しく、その時間を共有出来たのかな~と思います。

烏龍茶屋も、みんなでディスカッションしてあ~だこ~だと、
色々なプランを出していれば、もっともっといいものが出来ていたのに…

と今は、思います。

ひとりでがんばることも、大切な時もありますが、
場合によっては、助けてもらったり一緒にやってもらった方が、
よりいいものが出来て、みんながハッピーになる事もあるんですね…

ケーキ作るにしても、ちょっとしたその人の側面が出るような気がして…

それに気が付いたら、
今度は、いい方向に変わって行けたらいいと思います。

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