6.近い夜明け
ツナボーイ、というyoutuber知ってる?
マグロの頭(魚頭)をかぶって、すごい本格的なお料理を「たーったこれだけでー」とか言って紹介してくれるyoutube shortを投稿してるの。ご飯、毎回美味しそうだし、柴犬色って、もはやなんなんだろう?ってなるけど、それも含めて、「いいやつそうだな」って感じなんだよね。なんだけど、きっと頭がいいんだなって感じもどこか漂う。推しのyoutuberです。
youtuberのどこ見てんだろうね、みんな。
浦上想起さんも、顔出しちゃんとしてない系ミュージシャンで「いいやつそう」なオーラが出てる気がする。
聞いてみてもらえるとわかるんだけど、すっごくエキゾチックでファンタジックな世界観に聞こえる(すこし熱帯っぽい架空の国って感じ)んだけど、その中で、すごい抗っていると思って。
音の数が多くて、キラキラにまぶしてあるんだけど、とっても苦い薬のような(それがよく効くんだよ)歌詞、主人公のちょっと黒い過去への旅だったりして。その中で、優しい特効薬を、なんとか探しに深い深い空想旅行に出かけるようなそんな感じで、何が言いたいかというと、音楽って言葉と、音楽と時間の流れの合体!がうまく言っている時、とってもマジカルになると思っているんだけど、浦上想起さんはそういう形の戦いを挑んでいる、実はかなり、ナイーブな過激派なんじゃないかなって思ってる。
この「近い夜明け」は、いつもとちょっと違って。切迫している感じがして、現実味のある味がする歌詞で。
(※もちろん設定は、「人里に馴染めず、しつこく韻と地を踏みながら救いを求めるイエティ」なんだけどね。)
なんとなくね、クローゼットに押し込めておいた気持ちが、ちょっと漏れちゃったなって感じ。
若い音楽家たちは本当に音楽を作るのが上手で、そして圧倒的にナイーブで、ピュアに音楽を作っているなって思う。モテたいから音楽を作ってるとかじゃなくて、好きな人に好きって言いたくて音楽を作っている感じ。本質的な向き合い方だなって思う。すっごい研究熱心だしね。
まって、ひがみ?ねたみ?3点セット?
今日はこんなところにしておくね。