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Z時代の就活が地獄である理由

こんにちは。かすらんです。

今回は就活をしていて感じた、「SNS時代の就活の地獄」について書いていこうと思います。


①選択肢が無限

我々デジタルネイティブ世代の就活では、選べる会社の数がほとんど無限になってしまったといえます。

現時点で、日本取引所によると上場企業は3,954社あり(2024/09/06時点)、
総務省統計局によると368万の企業が存在します。

これらすべての会社とはいませんが、大量会社の採用情報がインターネットやSNSから雪崩のように舞い込んできます。


この状況には良い面と悪い面があります。

良い面は、様々な会社の情報を比較検討し自分の条件に合う会社を見つけやすくなったという側面です。

逆に悪い面は、情報が多すぎるため、情報の波に飲み込まれ選択肢を絞るための労力が莫大になってしまったことです。私は個人的にこの悪い面の影響が非常に大きく、良い面を上回っていると思うのです。

恐らくインターネットが普及する以前は、知り合いのつてや研究室・ゼミでのつながりで職を見つけるといったことが多く、そこまで多くの選択肢を比較・検討する必要はありませんでした。インターネットが普及して、選択肢が増えたんだからいいじゃないか!という人の意見もわかるのですが、数百~数千の会社からいい会社を選ぶというのは普通の人間にとっては非常に負担が大きい作業であり、新卒の学生を苦しませる大きな要因となっているのです。

②他人と比較される恐怖・弊害


SNSをみんなが使うようになり、

「あのサークルの先輩が●●商事に入ったらしいよ」「あいつ〇〇のインターン受かったらしいよ」

といったような、以前だったらローカルの情報に過ぎなかったものが、Twitterや他SNSで誰もが見れるようになり、今やだれもが他人の目や評価を気にせざるを得ない状況となっています。

これがさらに就活を地獄化させていると私は思います。

この状況がさらなる大企業志向を生んでいるのではないか、という気さえします。その会社の内部状況や業界の成長率が芳しくなくても、とりあえず大企業に内定さえもらえれば、SNSで誰かに自慢できる!と考える人も結構いるのではないか、と考えています。

私は就活関連の情報をTwitter(現X)で仕入れることは(心がやんでしまう気がするので)ほとんどないのですが、

自分には合否の連絡が来ていないけどほかの人は合格通知が来ていてTwitterでそれをつぶやいてた!みたいな所謂サイレント落選的なものもあるらしいです、、

しかもそれがデマだったりする場合も、、

こりゃ就活で病む人も出てきますよね

③企業の情報開示がゴミ ー法制度の問題ー

まず企業の採用HPは、デザインだけ立派なものが多くポエムばかり並べ立てて、定量的な数字はHPの隅の方にしか存在しないものが多く、企業の情報を就活生に開示しそれを理解してもらったうえで入社してもらう、といったような気概が感じられません。

また、有価証券報告書の従業員の状況に義務付けられている情報は、主に従業員数、平均年齢、平均勤続年数、労働組合の有無、給与の状況といった基本的な部分しか記載が義務付けられていません。

新卒の3年以内離職率、中途採用数と全体に占める割合、有給消化率と日数の実績、女性勤続年数などの企業の体質を理解するうえで重要な情報の公開は基本的に企業の裁量によるため、公開していない企業も少なくありません。

これらの日本の労働に関する情報については、渡邊正裕氏の「いい会社」はどこにある?に詳しく記載されており、その本でこれらの状況を知りました。

この悲惨な状況の背景として、企業に情報開示を義務付ける法が前の時代から全く新開していないという状況があるため、さらに就活生は情報の非対称性の中で苦しい就活を強いられているといえるでしょう。

まとめ

様々な側面からデジタルネイティブ世代の就活について話してきましたが、歴史を見るとそれぞれの世代がそれぞれの困難がある中でなんとか就活を乗り越えてきたという事情もあるので、なんとかこの地獄から這い出すために頑張ろうかと思います。

今回も記事を読んでくださりありがとうございました!
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