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178万円まで、壁を引き上げることは、日本経済の未来を守る転換点になり得る
178万円への引き上げは、早急に実施すべき政策である
【結論】
現行の103万円の壁を、123万円ではなく、178万円に引き上げる政策は、単なる減税ではなく、
・将来の税収減少リスクの回避
・労働力不足の解消
・景気回復の促進
という複数の効果が期待できるため、早急に実施すべきである。
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【1. やるべき理由その1】
現在は税収のピーク、今後は少子高齢化が進む
日本は、ご存知のとおり「失われた30年」と呼ばれる長期の経済停滞を経験しており、
さらに少子高齢化が急速に進んでいます。
税収の現状
現在、課税強化により税収はピークに達しており、今後は減少が予想されます。
税収が下がれば、政府は社会保障や財政再建のためにさらに増税せざるを得ず、
経済全体が、さらなる悪循環に陥る可能性が
将来的には、極めて高いと言わざるを得ません。
【2. やるべき理由その2】
本政策には、次の二つの大きな効果が期待されます。
A. 主婦層の労働意欲が高まる
現状の問題点
現行の103万円の壁は、主に、扶養内で働く主婦層に対し、
「これ以上働くと税制上の優遇が失われる」という大きな心理的ハードルとなっています。
178万円への転換の効果
この壁を178万円に引き上げることで、
これまで控えめに働いていた主婦層も、安心してより多く働けるようになります。
結果として、労働市場全体の人材供給が増え、労働力不足の改善につながるでしょう
また、パートタイマーなので、実力を持ちながらも、重要な役職に就任することができずにいた方も一定数おられたと思われます。
B. 減税による景気回復
減税効果
非課税枠の拡大は、家計の可処分所得を増加させます。
その分、消費が刺激され、企業の売上増や投資拡大にもつながる可能性があります。
二重の効果
単に減税するだけの政策と比べ、
本政策は 労働参加 と 消費拡大 という 二重の効果 があるため、
景気回復策として より意味深い と 考えられます。
【3. 制度の複雑性 と 主要な議論 について】
日本の税制は非常に複雑です。
この改革も、いくつもの視点が重なっているため、日頃から103万円の壁に敏感な人以外は、やはり複雑な制度になっています。
ただ、主な要素としては以下が挙げられます。
給与所得控除や基礎控除、(さらに配偶者特別控除)
これらが組み合わさって、103万円という明確な非課税枠が形成されています。
社会保険の加入基準(130万円の壁)
社会保険に加入しなければならない基準も存在し、
税制と社会保険の制度が絡み合い、制度全体の複雑さを増しています。(社会保険については、現在順次保険加入しなければならない人の、見直しが進んでいます。こちらも重要ですが、心理的不確定要素が多くなりすぎますので、社会保険加入については、消極的な議論にとどめます)
【要約】
議論の焦点は、従来の103万円から、基礎控除引き上げにより123万円または178万円へと制度を転換する点にある。
社会保険の壁もありますが、主に103万円から、123万円あるいは178万円のどちらへ「壁」が上がるのかが、問題の中心です。
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【4. 問題点と懸念事項】
本政策実施にあたっては、以下の点が懸念されます。
A. 主婦層は、実際にどこまで働く意欲があるのか
政策により、178万円まで働く意欲が高まる可能性は十分あるものの、
現在収入を103万円以内に押さえている人は、比較的世帯収入には、やや余裕があることが考えられます。ですから、178万円まで「壁」を引き上げても、主婦層が現在の労働力不足にどこまで貢献されるかは、不確定な面があります。さらには社会保険の加入を避けるため、一定の収入にとどまる可能性も考えられます。
B. 減税効果の実効性
家計の可処分所得が増えたとしても、
その増加分が、必ずしも消費に回るとは限りません。
消費者心理や景気状況により、期待した効果が発揮されないリスクもやはりあります。
それでも
【5. 総合的な結論】
として
178万円の壁への転換は、短期的には税収減(試算で約7.6兆円)が懸念されるものの、
長期的な視点では、少子高齢化と税収減少のリスクに対抗し、日本経済の持続的発展を実現するために、
非常に有力な施策であると考えられます。
なぜなら、今後の税収減や社会保障制度の維持が危ぶまれる現状では、
現行の硬直した制度のままでは、現状維持は逆に、大きなリスクが伴います。
したがって、税収がまだ好調なうちに、労働参加と消費拡大による景気回復策を講じることが急務です。
【要約】
178万円の壁への転換は、単なる減税効果を超えて、
少子高齢化や税収減少という大きな将来リスクに対抗するための、
日本経済の根本的な再生策の、第一歩として必要である。
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【最終結論】
以上の議論から、
178万円の壁への転換は、
・税収減少のリスク回避
・労働力の底上げ
・景気回復による経済全体の活性化
といった多面的なメリットが期待できる。
一方で、主婦層の働き方や消費行動の変化、
また制度の複雑性といった懸念事項も存在する。
しかし、現状のままでは、
少子高齢化が進行し、現行の税制が日本経済に深刻な負担を強いる恐れは将来的には確実と思われる。
もし、いわゆる「しきい値」を超え、税収が一気に減少すれば、
社会保障の維持すら困難になり、
失われた30年よりもさらに厳しい不況に陥る可能性が高い。
そのため、税収がまだ好調なうちに、
大胆な制度転換を行い、経済の活性化と将来の財政健全化を図るべきである。
本政策は、今後の日本経済の持続的発展を実現するための、
不可欠な一手であると結論付ける。
(なお、国民民主党の政策内容は見ずに書きましたので、その内容との矛盾点はあるだろうと思います)
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