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私的「ゆめみた」論
「ゆめみた」とは?
「ゆめみた」とはバンドリ!シリーズを手がけるブシロードが放った現実(リアル)とバーチャルを飛び越えたVtuberの5人組。正式名称は『夢限大みゅーたいぷ』。この記事を書いている時点ではアニメ絵以外の“中の人”情報は明かされておらず、いずれライブ等を行えば顔出しはすることになるだろうが、現時点では謎のベールに包まれた存在である。
活動は日々個人で行っている(日替わり?)YouTubeでの配信がメインであるが、2024年8月にはライブが予定されており、メンバーは週に1回程度スタジオに集まりライブに向けた練習を積み重ねているとのこと。他のバンドリ!関連のバンドがゲーム・アニメを主軸としてバンド活動を行なっている(一応“リアルバンド”と呼ばれている)のに対し、ゆめみたはYouTubeでの配信を主軸にしているリアルバンドの位置付けなのだろう。アニメ・ゲーム内でのみ存在する(“非リアルバンド”と呼ばれている)バンドも存在するので、この点では『現実(リアル)とバーチャルを飛び越えた』第3形態ともいえるバンドである。
「ゆめみた」にハマった経緯
私とバンドリ!コンテンツとの関係は非常に浅い。そもそもアニメ1期の、あの「きらきら星耐久レース」でリタイアの憂き目に遭っているぐらいだ(その後MyGO!!!!!のアニメ配信後に1期から3期までを再度観てどハマりした)。ゲームのガルパもやっていないし、バンドリ!のライブを観に行ったこともない。そしてVtuberにも全く馴染みがなく、親友がVtuberにハマっているという話を聞いても「Vtuberって何が面白いのだろう?」と首を傾げていた。
アニメit's My GO!!!!!の配信後にバンドリ!を履修した私は、リアルバンドに思い入れがあるわけでもなく、非リアルバンド3組はどれがどれだか分からない(ゆめみたを含めたら同一コンテンツ内に10バンド50人居るのだから!)状態のままだった。その中で一番情報量が多いのは、日替わりで配信を続けているゆめみたであり、自然とゆめみたの存在が大きくなっていったのは自然な流れであったと思う。
声優さんのファンになるのと同じなのでは?
私は前述のとおりVtuberという存在がそもそも疑問だった。アニメ自体は好きだったし、声優さんにも多少興味があってラジオやYouTubeを視聴する程度の関わりでした。声優さんにダイレクトにアクセスするにはラジオやYouTubeの配信にメールを送るかチャット欄に書き込むか…。大人気の声優さんになればなるほど「個人」として認識して貰える可能性は薄くなり、ラジオに至っては自分の発したメッセージが読まれる可能性はゼロに近い。ところがVtuberは1回1〜4時間もの間、ずっとメッセージが送れる状態にある。配信中にコメントを送れば読んでもらえる可能性が高く「手が届きやすい」「近くにいる」と錯覚する存在である(だからこそ配信者側は「怖い」と思うのかも知れないが…その話題はいずれまた)。
…と、キモヲタの一人語り。
私がゆめみたを好きになったきっかけは、バンドリ!をやっているブシロードのコンテンツであり、数あるバンドの中でも“結成当初から応援していた”と言い張れる時期がデビューだったこと…あたりです。どれも決定打ではありません。
ただ、声優さんを応援するのと同じように…作品を通じて存在を知って、ラジオやYouTubeなどでパーソナルな部分を知ってファンになっていく。ならばVtuberも配信を通じてパーソナルな部分を知って、そこに惹かれていくのは「同じ」ではないだろうか?と思って今に至ります。
ゆめみた論 各論
パーソナルな魅力を配信して“信者”を獲得していくVtuberの宿命。これをすでに半年近く(執筆時点)継続しているわけですから、ゆめみたの5人の中身が「良い子」であることは自明。付け焼き刃の魅力では鍍金(メッキ)が剝げるのも早いですし、今の時代は最悪…炎上なんてことになるかも知れません。もっとも、そのあたりのコントロールはブシロードの得意芸なのかも?
いずれにせよ、この記事はゆめみたを応援する目的で書いているので。5人のメンバー1人1人の魅力(あくまでも「私的」ですよ!)を紹介しなければ目的は達成されません。そこでメンバー1人ずつ紹介をしながら魅力を少しだけ語っていきたいと思います。順不同です。
1 仲町あられ
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愛称は「あられちゃん」
ゆめみたのVo.担当で低音から高音まで満遍なく伸びる歌声が最大の特徴。一人称は「ボク」。ゲーム配信で驚異的なリズム感を発揮。先日アップされた踊ってみた動画でもリズムに乗ったダンスを披露していた。音楽はバンドリ!の中でも核となるコンテンツで、そのVo.であれば相当に高いレベルが求められると思うが、既存のバンドVo.と比べても遜色ないどころか…テンポ(BPM)が速い昨今の楽曲で最大の特徴が出る稀有な才能(エッヂの効いた声)を持った人。100万円近くするマイクを自費で購入する思い切りの良さを持っているが、洋服等にはお金を掛けたくないみたい。アンバランスなバランスはゆめみた全員に見られる特徴だけど、それが一番分かりやすい。
2 宮永ののか
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愛称は「ののちゃん」
ゆめみたの2本居るGt担当のうちの1人。舌足らずな喋り方をし、一人称も「ののちゃん」。その喋り方をリスナーからいじられることも多い。ギター練習の配信を観たり、日頃の雑談を聞いたりして思うことは「この人、本当ならベースの方が向いているかも?」と思えるぐらいに“職人気質”な部分がある。ただ、職人気質が強いとは言っても意地を張るようなタイプではなく、柔軟にアドバイスを受け入れる。1つのことを黙々と継続することができるので、Vtuberやバンドリ!をやらなくても…たとえ目立たないポジションであったとしても自分を失わない強さも垣間見られる。配信にて自分の顔を変顔に加工してみたり、お風呂配信などチャレンジ精神も発揮しているが、ようかん寿司は大失敗だった様子。
3 峰月律
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愛称は「律ちゃん(りっちゃん)」
ゆめみたのもう1人のGt.担当。リスナーから“ポンコツ”であると言われているし、本人もそれを自覚している様子だけど…律ちゃんは石橋を叩いて渡る性格ではないかと思っています。崖に3本石橋があったら、その全てを叩いて壊し…最終的にジャンプして崖を飛び越えて、かろうじて生き残っているタイプ。その「最終的にジャンプ」が、そこだけを切り取るとポンコツな行動に見えるだけなのかも知れない。慎重な性格と思い切りの良さはギタリストの必需品であると思うので、生来のギタリストであるともいえる。5人の中では一番「愛されたい」が強いかも?
ただし、隣に居る謎のクマ型ロボットには一切愛情はない様子で、半年経っても名前さえも決まっていない。その辺りのメンタルもギタリスト向き。
4 千石ユノ
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愛称は「ユノち」
ゆめみたのDJ&Mp.担当。ゆめみたにはベースやドラムは居ないので、ユノちが音を出すことになると思われる。独特の視野の広さを持った人で、個々人の性格よりもその行動を鋭く観察している様子が配信の中からも伝わってくる。ゆめみたやVtuberでなければ経営者や学校の先生など、人の行動と感情を観察するような仕事をすると大成功するのではないか?と思ってしまう。バンドで言えば目配せができて、周囲を引っ張っていくドラマーのポジションにあたる人。モノマネが得意。
自分のことを分かって欲しいけど、理解はされたくないタイプ(理解するということは、その人を単純化することなので)なのかな?
メンバーの配信で一番名前の上がる人。ただしバンドリ!特有の“ママ”ポジションにはなりたくないみたい。手遅れだと思う。
5 藤都子
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愛称「みゃーこちゃん、先生、みゃーこ先生、都子ちゃん…」好き勝手に呼ばれている。本人に愛称を統一するつもりは…現在のところ、ない。
ゆめみたのKey.担当。ゆめみたの爆弾。ブシロードの最終兵器。こんな逸材をどこに隠していたのだろうか?と思うほどの才能の持ち主。漫画家だけあって、藤都子というキャラを瞬時に作り上げ、それを積み重ねて破綻させない才能が光る人。昭和〜平成時代のラジオパーソナリティのように軽快なおしゃべりをしつつも、しっかりとコンテンツを進行させることができるマルチな部分もある。ただし、他のメンバーも言うように「どこか大切な部分にネジがない」ので全体的には異色の方向性をもつ。中の人が一番にゆめみたの藤都子であることを楽しんでいるのではないかと思う。
まとめ
キモヲタの一人語りも3,000字を越えると恐怖になるので…この辺りで終わります。ゆめみたは1人の配信を気に入れば、次第に他のメンバーの配信も気になって、いつの間にか“箱推し”に変化していくバンドです。なので、私に個別の“推し”はいません。ブシロードさんも意識的に既存のバンドリ!とは一線を画すような存在にしているようなので、おそらくガルパには登場しないと思います(出てくれたらガルパ始めようかな?)。
私の拙い文章でゆめみたの魅力が伝わるとは思えませんが、ゆめみたで検索して偶然にこの記事を目にしてくれた貴方が、ゆめみたを推す一助となれば望外の幸いです。お付き合い頂き、ありがとうございました。