【米国株】ビットコインブームに乗るマイクロ・ストラテジー
さて、ビットコイン価格が10万ドルを超え、さまざまな仮想通貨プロジェクトが立ち上がり、再び注目を浴びているブロックチェーンですが、マイクロ・ストラテジーはビットコインを資産として保有する戦略を打ち出し、2024年12月の銘柄入れ替えでNASDAQ100にも採用されました。事業内容及び今後の見通しをレビューしていきたいと思います。
事業内容
元々はソフトウェアの開発会社で、ライセンス契約、クラウドサブスクリプションと関連サービスを通じて、ソフトウェアプラットフォームの設計、開発、販売を行っています。「MicroStrategy One」は、小売、銀行、テクノロジー、製造、保険、コンサルティング、医療、通信、公共セグメントを含む産業の顧客向けに、ビジネス分析を提供しています。
ビットコイン保有は財務戦略として採用しており、そちらの方が目立つため本来の事業内容がいまいちわかりにくいです。
ハイライト
現在252,220ビットコインを保有しており、トータルの保有総額は時価で18億ドルに上ります。現在、世界で最もビットコインを保有する企業となっています。
マイクロストラテジーの株価はビットコイン保有を2020年に取り入れてから、年平均で105%の成長があり、ビットコインそのものやマグニフィセント7、S&P500と比較しても突出していて高成長をしているのがわかります。
雑感
結局、マイクロストラテジーはよくわからない企業というのが印象です。ソフトウェア企業としては事業内容の強さや今後の成長見込みもいまいちパッとせず、株価上昇に関してもビットコイン保有による投機的な資金の流れであると考えられます。アメリカも準備資産としてビットコインを導入するというニュースがありますが、そのことによる好影響は判断しかねます。
NISA成長投資枠からの購入ができるので、レバレッジをかけてビットコイン投資を行うファンドと捉え、非課税でビットコインのボラティリティーを享受したいという層にはポートフォリオの一部として考慮することは良いのかもしれません。
2024年12月にはNASDAQ100の仲間入りを果たし、今後インデックスに連動した資金の流入が期待できることは良い点ですが持続的な事業成長が見込まれなければ、いずれ除外対象になるため慎重に考慮していきたいです。