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生産性も合理性も無い、楽しい日々

私、日の当たるサンルームでリラクシングチェアに座りながらちょっといい紅茶を飲むのが好きなんです。休日ですか?そうですね…日の出と共に起床ですね。ヨガをして目を覚まして友人とショッピングなんかに行くのも最高ですね。
つい先ほどまで見ていた夢の中で私はふかふかのソファに腰掛けて意気揚々とインタビュアーに答えていた、のだが。現実で目が覚めた私が時計に目をやると、時刻はすでに日の出より日の入りの方が近い。ヨガどころか朝から数えてもう3度目の起床である。二度寝した時の方が夢を見やすいのは眠りが浅いからなのかな。起きたところで冷蔵庫にある食材を食い尽くすだけで1日が終わっていく。あゝ、なんて生産性の無い1日か。
生産性…。確かに社会にとってこの1日は意味のないものだけど、私自身はこんな日々が好きだったりする。朝二度寝三度寝してしまうほどの睡眠負債はさておき、現実では絶対行けないような場所でしないようなことができる夢は楽しい。宇宙に行ったり未来に行った天国に行ったりする。それに、夢の中だとちょっとだけ自分が勇敢だったりする。いつもは言えないようなセリフを言ってのけて、いつもは避ける道を通ってしまう夢の中の自分はかっこいい。戦闘系の夢をよく見るけれど、その夢の中での自分は現実と比べものにならないくらい足が早かったり射撃ができたりするのだ。そんなに仲良くなってない友達に自分からたくさん話しかけてみたり、好きな子に好きってストレートに伝えてみたり。そんなときは、夢から覚めても惰性でいつもよりちょっとかっこいい自分がいる気がするんです。
人通りの多い場所が苦手なせいで、都会に出て楽しくショッピングすることなんて滅多にない。でも、その代わりに家の近くの川を辿って隣町まで歩いたり、田んぼしかない駅で降りて散策したり、友人の家についた汚れの剥離実験をしたりする。わかりやすい華やかさや充実は無いかもしれないけれど、こんな日々がとても好き。それから、こんな日々を一緒に送ってくれる家族や友人も大好き。生産性という言葉では計り知れない合理的ではない面白さが私の毎日を彩っている。うーん、私もたまにはいい事言うねえ。うんちの投稿の後なのでお口直しにいかがでしょうか。

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