マジカルバナナ★冬と言ったら?
マジカルバナナ★
バナナと言ったら黄色
黄色と言ったら菜の花
菜の花と言ったら春
春と言ったら四季
四季と言ったら冬
冬と言ったら?
…灯油!!
山根あきらさんの企画に参加させていただきます。
#山根あきら
みなさんにとって冬の香りといえばなんですか?きっとみなさんそれぞれ頭の中に思い浮かぶ香りがあるんでしょう。え、私?あはは、そりゃまあ。ね。うん。思い浮かばないんですよこれがなかなか。だから山根あきらさんのこの記事を読んでから数日は、朝起きてはマジカルバナナ、ご飯を食べてはマジカルバナナ、友達と会ってはマジカルバナナ。
「バナナと言ったら…」
毎回ここから始めるせいで「冬」っていうお題に持っていくまでも時間がかかるし、パニック状態!!もうどうすればいいの!?そんな風に絶望に暮れた私は、ずるを嫌うやり手のスナイパーたちから身を隠しながらこっそりnote内で検索する。
「#冬の香りで検索っと…。何か、何か手掛かりをくれ…!」
そして
見つけたのが守屋佳純さんの以下の記事。
なんて素敵な記事!そして、そうだ。冬の香りと言えば石油ストーブじゃないか。
東北出身のみなさーん、お待たせしました!懐かしいよね、石油ストーブの香り。ていうか灯油の臭い。
雪国出身の私の家では、冬になるとこたつとストーブが駆り出される。一回入ったら出られないこたつの威力と、こたつほどの魔力は無いにせよ外から帰ってきたときに冷え切った手足を温めるのに最適なストーブ。余談だけど、冷え切った手足が急に暖かい空気にさらされたときのあのジンジンする感覚、たまんないよね。まあかゆーくなるんだけどね。
学校が終わってリビングに飛び込むとキッチンで何かしらを切っているであろう、トントンまま様への挨拶はそこそこにこたつのスイッチをポチ。ホカホカでまどろんでいる未来の自分を想像してにやっと笑う。クサクサ靴下はそこらへんにポイっと脱ぎ捨ててしまおう。
「靴下は洗濯機に入れてね。」
そんなまま様の声には生返事を返しつつ、ストーブで手足をキンキンからジンジンに。この隙にこたつはあたたまっているはずだ。しめしめ。よし、ここでこたつチェーック。腕を内部に突っ込んで十分なあたたかさを確認したら、もぐりこむ!スピードが命だよ、これは。
ピー、ピー、ピー
なんと、こたつに入った瞬間に灯油が無くなるなんて、悲劇だ!よし、ここはあれで行こう。寝たふり作戦開始。
がたがた、たったったっ、ガチャ
目をつぶったまま玄関に灯油を補充しに行くまま様の足音を聞く。あたたかいこたつの中で寝たふりをしていると本当に眠ってしまいそうになってくる。あー、あったかい。今日の晩御飯なにかな?おふろ、入るの面倒くさいなー。そんなことを考えていると灯油の臭いが漂ってくる。ん-、くさーい。けど、落ち着く。
今はどうかわからないけど、私が学生の時は学校もストーブであたためていた。全校集会では体育館に今まで見たことないほどでかいストーブが置いてある。生徒たちをあたためようという先生たちの優しい心意気を感じる。ありがとう、先生。でも隙間風がはいりまくる体育館にストーブは勝つことができないのがこの世の現実。世知辛ぇよ、先生。教室のストーブは出力がすごい。窓の近くになったらむしろ半袖くらい制服の腕をまくる生徒たちが続出する。かわいさ重視のカーディガン女子たちはきっとシャツ内部では汗が噴き出していることだろう。おしゃれって、大変。ストーブがある窓側と、その反対側つまり廊下側とでは南半球と北半球くらい季節が違う。窓側はまさに熱帯。そちら側に座っている生徒たちはセーターを脱ぎ腕を肩までまくるか我慢という字を顔に張り付けたまま厚着をし続ける。ストーブの上には登校時に雪でぬれた靴下や上着がのっかっている。かわけーかわけーと目の前で念を送っている生徒までいる。反対の廊下側は地獄の極寒。そこでは11月ごろに持ち込こまれた毛布を膝にかける生徒に、ネックウォーマーをつける生徒。なぜか腕まくりをしている生徒もいる。私はストーブ側だとすぐ寝てしまうから、極寒の廊下側の席になれるように席替えの時は祈ってたなあ。寒いのは耐えられるからと、腕まくりをしてました。
そんな記憶に思いをはせながらも、現在この記事を書いているしまこは考える。
「いろいろ書いてみたけど、灯油の臭いってどんなんだったかなあ…。」
こたつの中で嗅いだあの冬の香りは、関東で一人暮らしをしている今の私には少し遠くて思い出せない。一人暮らしは自由だし、気を使わないし、楽しいけど。んー。
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