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こんな本はいかが⑲ 仏像は語る 西村公朝

わりと仏像好きです。
仏教的な知識はド素人で、クリスマスも楽しむ一般的な日本人(?)ですが💦

本書はそんな自分にぴったりでした。住職兼仏像修理士(という名称でいいのかな?)の著者が仏像とその修理に関するあれこれをわかりやすく語ったコラム集。
素人の自分でも楽しく読めました。

その中でも印象に残ったのが「仏像の御魂を抜く」話。
修理に入る前に、今まで多くの人に拝まれてきた念、仏様と信者の絆みたいなものが込められているから、それを抜いてから修理に入るというもの。(撥遣(はっけん)式というそうです。)
自分は仏像に、作った人や拝む人の想いが込められてるなぁ みたいなのを感じていましたが、修理士の人は尚更だったんですね。

今度お寺や博物館でお仏様を見る時、視点が変わるなぁ、と思った一冊でした。


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