![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163533323/rectangle_large_type_2_ad821228d8a6fa556d6eeea395a4ca8e.jpeg?width=1200)
こんな本はいかが② 蘭学事始 鎖国の中の青春群像 杉田玄白 著/杉本つとむ 訳・解説
江戸時代の文化・学問の項目でまぁ聞いたことがない人はいないであろう「解体新書」。
前野良沢、中川淳庵、そして本書の著者である杉田玄白の三人が辞書もない、そもそも翻訳という概念もろくにないなか数年を費やし翻訳した医学書である。
(この経緯を「風雲児たち・蘭学れぼりゅうし」という名で何年か前の正月にテレビドラマになったので、そちらをご存知の方もいるであろう。原作の漫画も本当に面白いのだが、こちらの紹介もいずれ…)
本書はその杉田玄白が、苦心を重ね翻訳・出版にこぎつけた経緯やその後の影響、当時自分の周囲に現れた関係者・学者の紹介などが描かれている。(ドラマや漫画で出たシーンが次々出るのもワクワクする!)
彼らを取り巻く状況、苦闘、何よりも熱い熱意は、まさに青春群像と言っていい。良いサブタイトルをつけたものだ。