見出し画像

横道世之介、だーいすき!

ネタバレはしません。
数日前に読了しました『横道世之介』
最高でした。

私が吉田修一さんを知ったのは朝井リョウさんのエッセイで、最初に『犯罪小説集』を読みました。あれも良かった。映画版の『楽園』は、良かったですけど別作品ですね。そのあと『悪人』を読んで、この作家は読まねばならないと感じました。
『横道世之介』は上で挙げた二作品とはだいぶテイストが違う作品で、読んでいて安心できる青春小説でした。読んでいる途中で匂いがするというか世界に入り込める作品がたまにありますが、これは登場人物たちの呼吸音が聞こえるような感じでした。
あと、舞台が90年代で古き良きな情景が描かれているんですが、十年、二十年後、「古き良き」と言われなくなる未来でも感じられるであろう懐かしさや温かみがあり、すごく素敵な作品でした。
続編・続続編も出ているので早く読みたいです。

文庫版を買ったのですが、元のカバーに加えて映画版のカバーもついていて嬉しかったです。限定カバーなんていくつあってもいいですからね。


いいなと思ったら応援しよう!