ストラテラ(アトモキセチン)を飲み始めた結果

あっという間にもう年末。今年は、仕事上でも変化があり、家族のイベントも多く、後半は本当に本当に忙しかった…このnoteも全く更新できず、どうしようと思っていたがやっと(今年最終日に)なんとか時間が取れた。
今年の振り返りとして、何が大きいことがあったかなと考えてみたのだが、何といってもストラテラを飲み始めたことだ。



ストラテラを飲み始めた経緯

ADHDの確定診断を今年に入ってから(再度)受け、主治医とどのようにこの症状と付き合っていくか、相談した。
ライフハックや工夫での解決もあるが、薬も試してみるか、ということになり初めて薬を服用することとなった。
ADHDの薬で有名なのは、コンサータやインチュニブ、そしてストラテラだ。
主治医が言うにはストラテラから試すのが一般的、ということだったため、ストラテラの後発薬であるアトモキセチンを使用してみることとなった。

飲み始め~2週間

アトモキセチンは1日最大で120mgまで服用することが出来るが、最初は40mgから始めた。これも主治医が言うには一般的らしい。私は医療には全く詳しくないので、そうですか、と聞くしかない。1日のうちのいつ服用してもいいということだが、私は朝に飲むことにした。飲み始めてから2週間は頭の後ろに信じられないくらいの寒気を感じた。初めて感じる寒気で、不思議な感じだった。
また、びっくりするくらい眠くなってしまい、仕事中(私は在宅ワーク)、眠気に襲われて10分くらい横になると、目が覚めた時に「今何時?どこにいるの?」とわからなくなるくらいぐっすりと寝てしまった。
そして、肝心な脳への効き目だが、なんだかスッキリしている気がする。いつもなら後回しにしがちなことも出来るようになった。
また、出かける直前に何か忘れがちなものを「あ、あれ!!」とすっと思い出せるようになり、脳のシナプスが繋がってる感(多分厳密には全然違うのだろうが)がある。
また、うれしい副作用として食欲がなくなり、体重が減った。
「これはすごい!!」とすっかり薬なしではいられなくなった。

2週間~4週間後

主治医に「バッチリっす!!!」と伝えたところ、80mgに増やすことを提案され、量を増やした。
スッキリ感が増したわけではないが、副作用の食欲減退が戻ってきてしまったのを、薬の量を増やすと食欲減退がまた始まりうれしい。
生理前のイライラ、爆発食欲もずいぶん抑えられている。
脳への効き目は当初からそんなに変わらず、だ。

4週間後~現在

主治医によると、私はアトモキセチンがよく合うタイプのようだ。後回し癖が治るのは服用を始めてから結構時間がかかるらしいが、私は結構初めからその効果は表れていた。また、「頭の中が静かで嫌」という感じもない。そんなにいいなら、120mgに増やそう、となり現在は120mg飲んでいる。これなしでは生きていけないと思うほど今では欠かせない。具体的な効果(副作用)としては以下のとおりだ。

無駄遣いがなくなった

最大の効果はこれだ。ADHDの脳は、報酬を受け取る機能に問題があるようで、そのため「何か刺激を」といらんことをするようだ。私は完全にこれで、「何か刺激」で分かりやすいのはお金を使うことだった。アトモキセチンでこの報酬を受け取る機能にどうにかして作用するようだ。(私がネットで色々読んだ情報のため、間違っているかもしれないです)。
「何かよくわからないけど、これ(例えば新しいコートだったり、食器だったり、その時により色々かわる)が必要な気がする!!!」「お客様が来たときいい食器でなくては」(よくわからない言い訳を自分にし出して、思い込む)と突然思っては、ネットをひたすら見る(仕事中でも)ということをよくしていたのだが、それを全くしなくてよくなった。
また、どこかに寄ると何かを買わずにはいられなかったのだが、サービスエリアも何も買わなくなった。これは本当によかった。これがあるからもう止められない。

仕事中にiPadを触らなくなった

これも大きな変化だ。iPad、iPhoneをしょっちゅう触っていたのだが、今では何故そんなことをしていたのか…という気持ちだ。これも前述の報酬を受け取る機能がバグっているのだろう。
刺激を受けたい、という欲がなくなったため、iPadを触らなくなった。

TVを見なくなった

元々TV自体見ていなかったのだが、Tverでは何かしら1週間に1回くらいは見ていた。それもあまり見なくなってしまった。
逆に言うと、今でも見ている番組は本当に好きなのだろう。
今年は「虎に翼」は毎日楽しみに見ていた。素晴らしかった。

順序だてて考えられるようになった

今までは色んなことを絡まった糸のように、ごっちゃにして考えてテンパっていたのだが、今は(この年でやっと)「まずこれ」「次にこれ」と紙に書いたりして優先順位づけて考えられるようになった。
これまでも心がけてはいたのだが(自分が1番出来ないことだと自覚があったため)、それが苦痛でなく出来るようになった…気がする。
アトモキセチンは実行系の脳の機能にも作用するとのことなので、その効果か?

暴食をしなくなった

食欲がなくなった、と記載したが、その副作用は残念なことになくなってしまい、今はバッチリお腹も減るしご飯も食べている。
しかし、暴食をしなくなった。特に生理前でもしなくなったのは大きな変化だ。食べることも報酬を求めることの一つであるため、そこが薬により正常に作用することになったのだろう。

不眠(副作用)

当初は眠くてしょうがなかったが、その後は不眠気味になってしまった。よくある副作用らしい。
そのため、夜は睡眠薬を飲んでいる。不眠で早く目が覚めたところで、寝ないと疲れるからだ。

費用について

主治医に勧められて、自立支援医療制度を使っている。これは、3割負担ではなく、1割負担で常備薬を使用できる、という制度で大変助かっている。
それで大体3週間分のアトモキセチン+睡眠薬で1000円未満だ。激安。安くはない健康保険料を支払っているとはいえ、ありがたい。

最近思うこと

最近、この薬があまり効いていない?と思うのだが、主治医によるとこの状態が普通になりすぎて、効いていないように感じるのだ、とのことだ。
よく言われるような「頭の中が静か」はあまり感じないが、こんなに普通の人は普通に(合理的に)過ごせるのだな、と目から鱗だ。うらやましいかぎりである。
今後も絶対に継続していきたい薬であり、個人的2024年ビックニュースだ。来年もどうぞよろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!