文化交流活動・ラムパーン職業訓練カレッジに参加された方からのコメント
大勢の方々のご協力のもと、文化交流活動を無事成功裏に終了することができました。これも皆様のご尽力の賜物と心より感謝申し上げます。
一人一人の小さな力が、これほど感動的な成果を生み出せるのだと改めて実感しました。皆様お一人お一人に直接お礼を申し上げたい気持ちでいっぱいですが、このブログを通じて感謝の意をお伝えさせていただきます。
1、日タイ文化交流会に参加して
1月18日、ラムパーン職業訓練カレッジで開催された日タイ文化交流会に参加しました。
思い起こせば、20年ほど前に私も運営者の一人としてチットアリー校で試行錯誤しながら始めた交流会が、こうして根付いて続いていることに深い感慨を覚えます。今回は木本代表のもと、会場をラムパーン職業訓練カレッジに移して開催され、そこに参加できたことは、私にとって特別な思い出となりました。
開催直前には問題が発生し、スケジュールの変更などがあったようですが、手際よく対応されていました。また、ラムパーン在住の日本人の方々の協力やチェンマイの領事館から総領事のご参加(合計2名)もあり、餅つきや阿波踊りなどのイベントが無事に行われました。
午後には、日本式のハンバーグとポテトサラダを生徒の皆さんと一緒に手作りしました。これらの活動は職業訓練の一環としても非常に有意義なものだったと思います。
今後も、このような交流会が日本タイクラブのもとで引き続き開催されることを心から願っております。
2、今年の活動について
今年の活動は、「動」と「静」のバランスが良かったと思います。「動」では餅つきと阿波踊りがあり、学生たちの楽しそうな表情がとても印象的でした。「静」では室内での調理実習が行われ、ハンバーグやポテトサラダ、キャベツの千切りを作ってもらいました。
初めての作業に真剣に取り組む学生たちの姿を見られたことは、こちらとしても非常に嬉しく思いました。
参加した学生たちが今回の活動をどう感じたのか、感想を聞く機会があれば、ぜひ聞いてみたいと思います。
3、アチワ校でのセレモニーについて
アチワ校でのセレモニーがスケジュール通りに進み、皆さんに喜んでいただけて嬉しいです。
餅つきは約50年ぶりでしたが、体が覚えているものですね。磯辺巻きはタイの皆さんに特に好評でした。一方で、きな粉餅は「普通」という反応でしたね。
4、今年の行事を振り返って
今年は初めて行事のお手伝いをさせていただきましたが、とてもまとまりが良く、盛り上がった催しだったと思います。ただ、餅つきの準備や裏方の作業でAさんに負担をかけすぎてしまったのではないかと、少々反省しています。この貴重な経験を次回以降の活動に活かしていきたいと思います。
当日は、餅つきを楽しむ生徒・学生たちの明るい笑顔や、ハンバーグとポテトサラダを真剣に調理する若者たちの姿に、心から感動しました。
日本からわざわざ駆けつけてくださった皆さん、運営や進行に携わり、催しを盛り上げてくださった先生方に深く感謝申し上げます。そして、木本さん、本当にお疲れさまでした。
5、阿波踊り
会場に流れる二拍子の軽快なリズムは、タイの方々にとっても心地よく、馴染みやすい音楽だったはずです。踊りの所作は、年季の入った岡田健一先生のようにはいきませんが、その初々しさがとても好ましかったですね。
機会があれば、ラムウォンと阿波踊りや盆踊りをやり比べてみるのも面白いかもしれないと思いました。
6、写真
Yさんの奥様には、全体写真をはじめ、たくさんの写真を撮影していただきました。特に午前中は撮影隊として大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
7、お餅つき
餅つきで一番心配したことは、もち米が無事蒸し上がってくるかどうかです。
それで最初の蒸し米がきて、臼に移された後、そのもち米にさわったとき、たいへん熱かったので、餅つきは成功すると確信しました。あとは楽しく、つき上げてゆくだけでした。
その後も次々と熱く蒸し上がったもち米が送られてきたのですが、私はこれに感心しました。これに気付いていたのは、たぶん私だけだろうと思います。
餅つきにおいて、25キロものお餅をつき、あん、のり、きな粉の三種類の味わい方を提供、そしてあんも小豆から作るというというのに感心しました。
ただ見せ物的に餅をついて見せるというだけでなく、あんなにたくさんの餅作りをするといった、実演と実質の両方ををやりとげたことに感心しました。
そして、それを行うにはいかに準備が必要か、つまり木本さん達が、いかに苦労したか想像できました。
物事の表面だけ見ていたのでは、なかなか分からないことと思います。
8、活動後
活動の翌週、料理学科の学生たちの日本語授業がありました。その中で、特に気になった学生が一人いました。この子はクラスリーダーで、当日は午前中ずっと調理室にいて、餅米を蒸す作業を担当してくれていました。
授業の始めに、この子の名前を呼び、私が個人的に用意したプレゼントを一番に渡しました。そして、表舞台の活動には参加できず、リーダーと共に調理室で頑張ってくれた学生にも、続けてプレゼントを渡しました。
世の中には、時として日が当たらない仕事や立場があります。そして、その仕事が自分に回ってきたときでも、目立たない役割を粛々と果たす人こそ、評価されるべき存在です。そのような人がいなければ、実は何事も進まないということを忘れてはなりません。人は、日の当たる仕事だけを求めるのではなく、自分が日の当たる場に立たせてもらえるときには、その裏で支えてくれる人をより一層大切にするべきです。そのような姿勢こそが、これからのタイの発展に繋がると私は思います。
餅米を蒸す作業を頑張ってくれた学生たちも、自分たちの苦労が報われたと感じ、喜んでくれていたようでした。
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