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GEVOの事業内容について(前編)

GEVOは私が今長期投資先としてもっとも期待している企業です。12月6日現在の株価は1.81$、時価総額はおよそ216M$とまだこれからの企業です。低炭素や脱プラの急先鋒企業として、今後株価は長期的に10倍以上上昇すると個人的に期待をしています。本稿ではGEVOの事業内容について簡単にまとめてみたいと思います。

Twitter https://twitter.com/Formal38060502?s=09

事業内容について

同社の事業は大きく下記4つの事業に分類できます。
いずれの事業もトウモロコシ等を中心としたバイオマス由来の原料を用いて生産していますが、これらが成長過程で大気中から吸収した炭素が後に燃料や化学製品として活用されます。つまり燃焼時にCO2を排出しても大気中の炭素濃度は変わりません(カーボンニュートラル)
また、彼らは生産プロセスで使用するエネルギーについても風力発電等でまかない、低炭素化を徹底しています。

①航空燃料事業
②その他燃料事業
③化学製品事業
④高タンパク動物飼料事業

各事業の概要について

①航空燃料事業

航空燃料事業ではSAF(持続可能な航空燃料)という穀物由来のイソブタノールを主原料としたバイオ燃料をAVfuelという航空燃料専門のサプライヤーを通じて販売しています。従来のほぼ灯油と同成分の航空燃料と比較すると割高ですが、2020年9月スウェーデンやノルウェーではバイオ燃料の混合義務化の導入が公表されました。今後も気候変動対策として、各国で同様の規制導入が期待されます。

次に同事業において、既に一部ユーザーとの契約が公表されていますので、紹介させて頂きます。

・trafigura 初期契約10年(15億$) 48MGPY※
・デルタ航空  10年契約 1000万ガロン/年
・ルフトハンザ 5年契約 800万ガロン/年

上記3社で年間約2億$のバックログがあります。これだけでも現在の時価総額が飛躍的に伸びそうな期待がもてます👍また金額がはっきりしない契約としてはHCS社との供給契約やスカンジナビア社との販売契約、インドのpraj社とのライセンス契約があります。

※mirion gallons per yearの略 上記契約からSAF単価は1ガロン=約3$と判明

追記:2021年12月21日、同社はSD州レイクプレストン近郊の約239エーカー(東京ドーム約20個分の)の土地を購入する権利を得たと発表。年間4500万ガロン規模のプラント建設も計画中とのこと。

※計画中止の可能性も念頭におく必要があると思います。

②その他燃料事業

その他の燃料製品としては下記の3つがあります。再生可能ガソリンは穀物由来のイソオクタン、イソブタノール、エタノールの混合油。再生可能バイオディーゼルはイソブタノール生成時に発生するフーセル油とイソブタノールを混合。イソオクタンはF1等で使用するハイオク用途のバイオ燃料です。

・再生可能ガソリン
・再生可能バイオディーゼル
・イソオクタン

自動車用としては、2017年アリゾナ州は路上車両にイソブタノールを混合したガソリン燃料の使用を許可しました。しかし、裏を返せば今後も州によっては同様の使用許可を得る必要があるのかもしれません。また、EV車の流行・低価格化もあり、情勢としては厳しいです。また、当面は航空用の燃料の長期契約分の生産にリソースを割く必要があり、自動車用への本格的な進出はかなり先の話になると思います。

紙面の都合で詳細は割愛しますが、海運業界でも脱炭素化が進んでおり、コンテナ船最大手マースク社は2030年迄に商用運行船のゼロエミッション化を掲げ、2019年にバイオ燃料混合油の実証運行を実施しています。個人的には海上輸送用の方が期待出来ると考えますが、現在の所大きな契約は見受けられません。前述の通りまずは航空用の燃料事業に注力する事になると思います。後編の記事で取り上げる化学製品部門や自動車、海運、ボート等、潜在需要がとても大きいので今後プラントを複数建設するような規模になればこれらの事業への展開も期待出来ます。

少し疲れたのでここまでを前編とします🙏
続きは需要と気力があれば書きたいと思います💦

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