お湯飲めば大丈夫はデマ〜新型コロナウイルス〜

現在、SNSなどで、「新型コロナウイルスは熱に弱いから、お湯をしっかり飲めば予防できる」という旨の情報が出回っていますが、明らかにデマです。

確かにある程度の熱で新型コロナウイルスを死滅できる可能性はあります。それに関しては、知人のウイルス研究者が「56℃で死滅できる可能性がある」と言っています。しかし、大切なのは『56℃で少なくとも10分以上は必要だろう』という【時間】の概念が存在することです。

つまり、56℃のお湯を飲んで、新型コロナウイルスを死滅させようと思ったら、その温度を保ったまま、10分以上、お湯を口の中に含みっぱなしにしなければなりません。
当然、口に入った時点でお湯の温度は下がっていきますから、例えば10分間だけでも56℃以上に保とうとするなら、間違いなく口の中が火傷しまくりな温度になります。
現実的には不可能なことですね。

現在、新型コロナウイルスの脅威は医療的なものだけでなく、政治や経済など日常生活まで大きな影響を与えています。そうすると、不安ばかりが募り、ついつい安易な情報に飛びついてしまいがちになりますが、そういう時こそ、しっかりと理性を働かせて、落ち着いた行動を取れるようにしたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?