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「こう在りたい」「こう在るべき」の狭間で葛藤したからこそ創れた場所〜FOLKE創始者桜子さんインタビュー〜
【ウェルビーイングスクールFOLKEについて】
「どうすれば人は幸せになれるのか?」#幸せのスキルを学び、実践していく3ヶ月のオンラインPROGRAM。
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今回は創始者である喜多桜子さんに、FOLKEに込められた想いや始めるにあたった経緯をお伺いしました。
看護師時代「人生の最期に人が何を想うか」を知って
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ーーFOLKE創業へ至った経緯を教えてください。
桜子さん:看護師時代の体験がきっかけです。多くの人の最期を見届ける中で、「誰かの人生を生きてしまった」という後悔の声を数え切れないほど聞いてきました。
仕事をやりすぎてしまった、家族をもっと大切にしたらよかった、など……。“誰かの人生を生きてしまうことは後悔に繋がるんだ”と実感した瞬間です。
そこから「後悔のないように生きるには」と考え始めたのがFOLKE創業のきっかけです。
ーー看護師だからこその経験ですね。
桜子さん:「どうしたら後悔しないで生きられるか」そのヒントを知りたくて1回目の世界一周へ行きました。
自分の幸せだと思っていたことが、全然違ったと気づいた旅の経験
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ーー桜子さんは今までに世界一周を2度経験していらっしゃるそうですね。
桜子さん:はい。はじめは看護師として働き24歳のときに1周目、そのあと結婚して30歳のときパートナーと新婚旅行で2周目に行きました。
様々な価値観に触れる中で、「自分の思っていた幸せの形って、そう思わされていただけだったのかも」と気づきました。日本は特に島国で、良くも悪くも独自の価値観が形成されやすい。
例えばこれはインドで出会った友達のエピソードなんですが、
彼は、いつもボロボロの服で家に屋根がないから、雨でびしょ濡れになりながらも
「雨は天然のシャワーだよ!ぼくの家に屋根はないけど、家族で集まるじゅうぶんな広さがある。僕はとっても恵まれているよ。」
と白い歯をのぞかせながら笑うその瞳はホンモノで。
自分の人生を、自分が誰よりも愛していて
自分の人生を、自分が誰よりも最高だと誇らしげに話をしてくれる彼が、とてもかっこよく見えて。
私って、なんて狭い世界にいたんだろうと思いましたね。日本の社会が作り上げた、世間的な幸せの形や価値観、なんとなくの正解に向かって生きていたんだなぁと。
ーー「幸せとは」の答えは出たのでしょうか?
桜子さん:残念ながら、出ませんでした。私が世界2周して出した答えは「幸せ=○○なんてものはない」ということ。
こうしたら幸せになれるよ、と言ってくれたらすごく簡単ですよね。
でも、「幸せ=」が未だに定義されていないのは、答えはないってこと。好きな人のタイプが違うように、幸せの形も人それぞれなんです。
だからこそ、「自分にとっての幸せってなんだろう?」と実験感覚で、ほんとうの自分を発見していくことこそが、人生の醍醐味だなと思っています。
ただ、ジャッジされる世界でほんとうの自分を表現する難しさもある。
ーー確かに。自分が「こう在りたい」と思っても、ジャッジされる気がすると怖くてそう在れないかもしれません。
ジャッジのない世界だからこそ「ほんとうの自分」は探究できる
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桜子さん:日本にもたくさん良いところはあるけれど、やはり「いきすぎている」と感じることも多いです。
例えばノイズが大きいところ。「こうあるべき」「こうしなければいけない」が強すぎて、自分の人生ではなく誰かの期待に応えようとしすぎてしまう。組織のため、お金のため、親のため。
わたし自身、そんな資本主義との狭間で葛藤し続けたからこそ、そんな過去の自分に届けたい、そんな想いがFOLKEのベースになっています。
ーーその想いこそが、今のFOLKEにつながっていらっしゃるんですね。
桜子さん:そのためFOLKEでは自分自身を「知って終わり」ではなく、10年葛藤した私がまさに試行錯誤してきた「知った上でどう調和していくのか」に重きを置いています。
「こう在りたい」「こう在るべき」の狭間で葛藤したからこそ創れた場所
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わたし自身、「こう在りたい」という美意識が明確になってからの方が葛藤が大きかったんです。
例えば、わたしは旅人気質で「自由」がとても重要なので、それを実現しやすい職場を選択したつもりでした。
でも、組織で働いていると「有休を取る」だけで、すごく嫌な顔をされる。悪いことをしているわけじゃないのに、悪いことをしている気持ちになる。
結局、海外にいるのに、いつも以上にスマホを気にしてしまったり、全然リフレッシュできなくて。笑
私にとってはただ自由に生きることができればいいわけじゃなくて、「悪気なく自由にできる」ことが大事だったんですよね。
ーー「自由が大事」と一言で言っても、その意味は一人ひとり違うんですね。
桜子さん:本当にそう思います。
でも、そんな居心地の悪さを感じた体験がなかったら、今の心地良いを言語化できてないんです。だからポジティブな体験もネガティブな体験もどっちも大事。
それがFOLKEでも大事にしている「実験」です。
ーーでは今ネガティブな感情を抱えている方はチャンスなのかもしれないですね。
桜子さん:確かに、チャンスです!ネガティブもポジティブも、どんな感情も幸せになるためのメッセージでしかないんです。
人生は幸せになる旅みたいなもの。死ぬ前に「あぁ、いい人生だったな」と思えるように。それ以上でも以下でもありません。
ーー他の誰でもない、自分のためにですね。
しあわせを科学的にも捉えていく
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ーーFOLKEでは、ポジティブ心理学や幸福学、幸せになるために人には何が大事なのか?という理論を取り入れているところも興味を惹くポイントです。目に見えないモノだからこそ、データ的なものがあると幸せを捉えやすくなる気がします。
桜子さん:そうですよね。わたし自身も、こうした科学的根拠があることで、自分が旅で感じていたことがより確信になりました。
また、理論を知ることで、本質的な幸せに近づける。
ーー確かに。ウェルビーイングや引き寄せなど、本で読んでも実践できないのは桜子さんがおっしゃったように表面的なものだけを見ているからですよね。
桜子さん:向き合う“土台”としてウェルビーイングの理論や研究データをシェアするので、幸せと建設的に向き合える。そんな場になっています。
講座は約3ヶ月ですが、リトリートや卒業後のコミュニティもあるので“自分の心地よいを実験できる場所”としてずっと活用してもらいたいです。
デンマークの「フォルケホイスコーレ」をヒントに
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ーーFOLKEはデンマークにある人生のための学校「フォルケホイスコーレ」のスピリットをヒントにされているのですよね。
桜子さん:はい。FOLKEをどうしていこうかというときに、デンマークでフォルケホイスコーレに出会いました。
ーー実際に行ってみてどうでしたか?
桜子さん:一言で表すと、本当に幸せの国でした!
散歩をしているだけでも伝わってくるものがあるんですよね。犬すらも幸せそうに見える(笑)エネルギーをシェアされている感覚になりました。
幸福学のデータでも「幸せな人のそばにいると幸福度が15%高まる」というものがあって、まさにそれなんだなと実感したような。満たされて溢れた分がシェアされている……その世界観が心地いいなと感じました。
ーー日本とはそのものの空気感が違いそうですね!
桜子さん:そうなんです。デンマークでは「肩書き」でジャッジするのはイケていないことなんですよ!だから「肩書き」でプロフィールを紹介することはありません。
その人の外側ではなく、内面に興味を持つのがデンマークの魅力的なところですね。なので、FOLKEでもジャッジのない世界観は特に意識しているポイントです。
FOLKEの土台は“対話”
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ーーFOLKEではどんなことを学びますか?
桜子さん:FOLKEではまず「自分はどんな人間なのか」を探究します。それがウェルビーイングに生きるための一歩。
ーーどんな方法を通じて深めていくのでしょうか?
桜子さん:「対話」です。自分自身を知るために人と話す?と思われるかもしれませんが、自分を知るために他人の存在はとても大切なもの。
これまさにデンマークからヒントを得ていて、本場フォルケホイスコーレの土台も対話なんです。他者を知るから自分を知れる。他者と比べるから自分を知れる。自分を知るためには他者との対話が必要不可欠なんです。
「どんな1日だった?どう感じた?」など、感覚や感情を共有できる時間をもっと大切にしていくことが、最終的には自分を知ることにつながるんです。
ーー内観をしても生まれない感情が、対話から生まれることもあるんですね。
桜子さん:そうなんです!日本人は優秀なので、頭で考える癖があって感情が置き去りにされがち。嬉しく感じたな、モヤっとしたなと“感じる”ことで、自分がどんな視点で世界を見ているのか気づく。そうすると自分や他者も赦せるようになるんですよね。
対話って本当にすごいのです!
ーー対話を学ぶのではなく「対話を通じて」というところがFOLKEの特徴。そのデンマークのスピリットを日本に持ち込もうと考えられたのですね。
資本主義との調和がテーマ
ーーFOLKEで自分自身を知った後のステップはありますか?
桜子さん:その次のテーマは「調和」です。“こんな生き方をしたい”と思っても、すぐに100%実現できるものではありません。「組織」の中での調和だったり、それこそ「資本主義」という世界の中での調和だったりが大事だと思うんです。
ーーなるほど!確かに自分の在りたい生き方が分かったとしても、それが実現できない苦しみがまた生まれることはありそうですね。
桜子さん:そうなんです。自分の価値観と社会の価値観が同じではないからこそ「どのバランスが自分にとって一番心地良いのか」を実験していくのが大事なんです。
私の今までの経験の中でも、そこがすごく大変だった。かつ、とても大切な部分だと感じたのでFOLKEは「自分を知り、外側の世界と自分を調和させていくことで人生を豊かにしていこう」というテーマで作っています。
ーー実験と考えるとすごく分かりやすいです!「こういうとき、こうしてみたらどうだろう?」と試してみるということですね。
桜子さん:そういうことです!思っていることと、やっていることが一致することが幸福度につながる。だからまずはやってみないと分からないんです。
“ダウンロードではなくインストール”木の実が熟す感覚を体感できる
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ーーその他、FOLKEの特徴はありますか?
桜子さん:世の中の仕組みは変えられなくても、見方を変えるだけで世界はガラッと変わることに面白さを感じています。
頭で考えて知識を得る(ダウンロードする)のと、インストールして体感するということでは天と地の差がありますから。
ーーダウンロードとインストールでは、確かに本質的に違いますね!
桜子さん:インストールすることでほんとうの自分を生き始められると思っています。
1期生もそれを対話やFOLKEを通してインストールしていく感覚が、身近にいても感じましたね。
ーー入口で桜子さんが理論で伝えてくれる部分もあるからこそ、心で感じるところまで落とし込めるんだなと感じました。
桜子さん:そうかもしれませんね。まずは知識としてダウンロードし、実験していく。すると「腹落ち」を感じる瞬間があるんですよね。
それって「あるときふと」とかではないんですよ。
木の実が落ちる、熟した感覚が実感として分かるんです。
ダウンロードして実践していく中で「こういう感じなのかも」という手応えをFOLKEで体験していただけると思います!
日本人はもったいない!!幸せの価値観をアップデートしていきたい。
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桜子さん:日本はウェルビーイングに生きる難易度がとても高い国だと思うんですよ。でもだからこそ!幸せの価値観をアップデートしようというのがFOLKE。デンマークと日本のいいところを生かしていきたいと考えています。
とはいえ、まだまだ日本では対話の文化も根付いていないのが現実。
どう日本に北欧のスピリットを落とし込むか、カリキュラム内容はめちゃくちゃ時間をかけました。まだ、試行錯誤中ではありますが、ありがたいことに一期生の満足度がすごく高かったので(※一期卒業生の声はこちら)
ひと安心しつつ、2期に向けて絶賛アップデート中です!
ーーでは最後に、FOLKEはどんな方におすすめでしょうか?
桜子さん:本当はどう生きたいかなんとなくわかっているけど、ノイズが多いこの世の中でどう調和していったらいいのだろう、と考えている人にぜひお越しいただけたらと思います!
ーー桜子さん、ありがとうございました!
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喜多桜子(きた・さくらこ)
ウェルビーイングスクール「FOLKE」創業者
看護師→RedBull Japan→世界二周→エブリプラスCOO→ICORE創業
→Well-Being school「FOLKE」創業
世界2周旅(70ヵ国)
ウェルビーイングコーチング/企業研修
ポジティブ心理学/幸福学/パートナーシップ
TEDx NAGOYA 登壇
ライツ社より出版準備中
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