愛について
とあるロボットアニメの実写化映画を見た。
原作は見ていないけど、愛が溢れている作品だと分かったし、原作再現がすごいんだろうな〜というのが伝わってきた映画だった。
ただ、あんまり面白くない。ロボットのCGや戦闘シーンや必殺技に合体シーンは「おお!」という盛り上がりがあり、ワクワクしたのだが……ずっと冗長でなんかテンポが遅い。一つ一つのシーンがくどくて長い。途中眠くなっちゃった。
戦闘シーンは良いと言ったが、その戦闘シーンも動くが少なく、映画全体での攻撃回数を数えてみると合計16発くらいパンチして4回必殺技を撃った感じじゃなかろうか。110分でそれくらいの活躍。もっと活躍が見たかった!!
ずっと20分くらい鎖に繋がれて「ピンチだぜ!」ってパイロットが叫んでた気がする。
あと、攻撃するたびにパイロットのドアップの顔が映る。かなり疲れる。
Twitterで感想を検索すると「愛が溢れた熱い作品!」という感想が沢山あった。
それは認める。マジでそう。原作未視聴なのだが「ここが原作再現されてるところなんだろうな!」と熱くなった。原作未視聴の私にも愛が伝わってくるのは凄いんじゃないか?確かに愛は溢れていると思う。
ただ、原作未視聴の私が「愛を感じる!」っていうのって滅茶苦茶変だな。
原作を見た人はひょっとしたら怒ってるのかもしれない。
でも、合体シーンや必殺技はマジでカッコよかったので原作見た人は喜んでいるのかも。
原作を未視聴のまま見たので、なんか伝わってくる「これがやりたいんだ!」という感じが凄いので「愛があるなぁ!」と思ってしまう。
で、思ったんだけど、愛ってなんなんだ?
原作を全然愛してない奴が「再現してればオタクは喜ぶっしょ!」って原作を忠実に再現した実写化映画があったとしたら、私は「愛がある!」って思っちゃうかもしれない。
逆に「俺はこの作品は好きだが、ここが気に食わない!!俺の思う完成系はこれだ!」というのも愛だと思う。好き故に文句が出るコンテンツは滅茶苦茶ある。
なんか愛っていう、面白さとは別レイヤーのものが評価基準になってるの面白いな。
あと、「愛がある!」ってなれば他のダメなところも目を瞑るみたいなところもあったり、作品における愛ってノイズなのでは?と考えたり……
でも、愛やリスペクトがなくてどう考えてもリサーチ不足だな……と思える作品は面白くないし……
愛、難しすぎる。
出来るなら私も愛が伝わる作品を作りたい。
自分の作品を愛してない人は多分いないと思うし……
愛してなくても、金や信用がかかっている場合もあり、何かを作る人は全員必死に作っていることだし……
愛とか伝わるといいなぁ〜!
面白い作品な上に愛が伝わる作品を作りたい!