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作業日誌、ネームを最適化してみたーいな!2

話の続きをしよう

映画の続き、特に2は面白くないとされる。そういう、あるあるがある。
しかし本当にそうか?3の方が酷い出来だった映画もあれば、1は影に隠れて延々と2の影を追い続けているシリーズなんかもある。2は真ん中だから目立たないというような印象がある。それゆえ「2は面白くない」というあるあるが作られるのだろう。

しかし、このあるあるって本当にあるのか?

私が「シリーズものの2はパッとしないな」という印象を持っているだけで、世間一般ではそんなこと思ってないかもしれない。

「こちら側からはどこでも切れます」

俗に言うマジックカットの説明だが、「切れないじゃねーか!」というあるあるがある。しかし、実態はどうだろう?散々「切れねーじゃねーか!」と言われすぎたせいか、切れるようになっている。企業努力があるあるの実態を潰したのだ。
今ではもう「こちら側からはどこでも切れますってやつ切れないよねっていう話題あるけど、普通に切れるくない?」という、あるあるがないない化したのをみんながあるあるネタのように呟く毎日だ。インフルエンザの時にみる夢と同じくらい陳腐化して、それが一周してしまった言い回し。

「漫画の中でこういうの良くあるよね」とは言うが、その元ネタはどこだろうか?原著すら存在しないのでは無いだろうか?星一徹はそんなにちゃぶ台を返していない。孫悟空は「オッスオラ悟空」とは言ってない。野原ひろしはそんなに名言を言っていない。ジョルノはジョジョと呼ばれていない。イメージだけがミームとして先行し、「実は言ってない」ですらイメージの中で語られる。

この世は無いあるある、イメージだけが先行したあるある、原著には存在していないあるあるが存在する。「2はパッとしない」というあるあるは、存在しないのかもしれない。

というわけで、昨日の記事の続き書きます。

昨日の日記「ネームを描くのを早くしたい」の続き

前回のあらすじ
天才漫画家である私、福岡太朗はネームを考えている時に集中力がなくなることに悩んでいた。そこで、試したのは“ネームに至るまでの作業を全てアナログですること“。アナログの方が目が疲れずに集中できるという算段だ。クロッキー帳にガシガシとシャーペンで書き連ねる。そうすることで、プロット1時間半、ネーム3時間という、割と早いかもしれないスピードで書くことができた。できたページ数は10ページ。これを提出するために、読みやすいデータにしなければならないが果たして……

合計8時間半かかりました

私はネームを提出する前に、文字が読みにくいので、手書きじゃなくてフォントとして文字を打ち直しています。説明がわかりにくいかもしれないけど、手書きで描いた漫画の文字の上から、キーボードで文字を打ってるわけです。

それと、クロッキー帳に描いた絵は分かりにくいから、しっかりと読めるようにデータ上に書き移さないといけない。

結果から書きますと、クロッキー帳に描いたネームをデジタルで描き直すのに、4時間かかりました。セリフを修正しつつ「これは面白いのか?」と確認をしながら文字を打つのに2時間、「この構図と絵で良いのか?」と絵を描くのに2時間。合計4時間。

ネームを描くのに、合計で8時間半かかったというわけですね。

福岡太朗は2度描く(同じ内容のネームを)

これが長いかどうかは置いておいて、一度出来たネームを読みやすいようにデジタルに描き写す行為で同じくらいの時間がかかっている。ちょっとこう……徒労感がある。私は漫画を描くのに同じネームを2度描いている。なんだ?ループ物か?

今度はスキャンしてみた方が良いかも。
ただ、そのネームが読むに耐えるものになるかどうかわからない。
アナログで描いたものは私にしか分からないような絵で文字も読みにくい!
私にしか分からないものはちょっとダメだと思う。
でも、今度はスキャンしてみるか!

もう一つ手があるのは、デジタルで丁寧に描くこと。読みやすいやつを最初から。
文字もわざわざキーボードで打たずに、読みやすい字を書くことを心がける。
作ったものをまた作り直すのは案外負荷がかかる。それを減らした方が良いのかも。

ただ、今までの集中力の無さはデジタル作業が原因の目の疲れだからな……。
本末転倒な感じもしなくはない。アナログで読みやすいネームを描けば良いんじゃないの?それをスキャンしてみては?それはそう。

色々試していこうと思います。最良の環境を求めて。

気づいたのは、今までネームを同じ内容を2回描いてるのも同然だったということ。
ちょっと時間の無駄だと思った。同じ文字を2度書くのは。

とりあえず、次のネームはアナログ→スキャン→文字を読みやすくするためにキーボードで打ち込む。をやってみようと思います。アナログで描いてる時の集中力は結構良かったので。目に疲れを溜めないというのを目的に、一旦アナログで続けます。

その次は、最初からデジタルで丁寧な字で読みやすいように描くということですね。
私は最初はネームを小さく描いています。勢いとページ数の把握がしやすいので。提出する時に、それを読みやすいように大きいサイズにして文字を打つ作業が必要なのですね。なので、次は最初から大きいサイズでわかりやすく丁寧に描くというのをやってみます。

ちょっと自分の作業を文字だけで説明して分かりにくい日記だったかもしれません。
でも、図解で説明するのって面倒くさくて……。

今日は終わりです。

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