丸裸の未完成。

「小説を書いて、それがバズって、書籍化、コミカライズ化、アニメ化、そしてそれを私がスピンオフギャグ漫画を描いて経済圏を作ろう!」という目論みがあるんだけど、それを実行するためにはまず小説書かなきゃ!じゃあ書くか!と、小説を書いていた。仕事終わらせた後で。

主人公の名前とヒロインの名前、街の名前、舞台、1話目の話、プロット。そういうのが決まったということで、適当に文字を打ち始めたら、こんな時間になっちゃった。

勿体無いので、さっきまで書いてた小説のプロットと本文。ここに載せますね。

この記事を読んだあなたたちは、私の拙い小説を読んで、スキをしたりコメントを描いたりして、私を盛り上げることをしなさい!そうしないと、挫折してしまうかもしれないんですよ!?まぁ、無理にしなくてもいいけどね!でも高評価欲しい!高評価、コメント、イイジャンしてくれよな!!!

以下、本文です。


そこに一つの穴があった。

覗くと気が狂うと噂されるその穴は、街のそこかしこに存在しているとのことだ。
私は今その穴を前にしていた。人通りが少ない路地裏、古い平屋の壁にポツンと穿たれた穴。

その前で、穴の中にある深淵を見つめながら……覗くことも逃げることもできずに、ただ私は佇んでいた。



「没ですねぇ」

ヘッドホンから担当編集の声がする。懸命な読者の皆様ならお分かりだろう。「没」という一言で、この俺がどういう職業なのかが。大体、このような小説で「没」という単語を言い渡される奴の職業は決まって小説家か漫画家のどちらかだ。

「なるほど……やはりエンタメというよりも芸術性の方が高かった……。そういうことでしょうか?」

気持ちを持ち直すために虚勢を張る。俺は最高のエンタメ作品を出したつもりだが、芸術的作品だったと鞍替えする。ここで負けるとダメらしい。炎尾燃もそう言っていた。編集に負けた漫画家は腑抜けた作品を描く……と!そう言っていたのだ。

察しが悪い読者の皆様も、ここで答えが出ただろう。そう……俺は漫画家だ。現在、新作の打ち合わせを担当編集としている。今の時代は便利なもので、俺のような特殊な街に住んでいる者でもインターネットとPCさえあればすぐに打ち合わせが出来るのだ。

「というか、ちょっと地味ですし……それに、説得力……リアリティがないんですよね。」

リアリティ。

岸辺露伴が最も大事にするものが欠けていたらしい。どういうことだ?俺は住んでいる街に蔓延る噂話をエンタメに消化したネームを提出したんだぞ。実際にあることなので、リアリティはあるはずだろう。

「この“覗くと気が狂う穴“ですけど……結局、主人公が穴を覗いて気絶……起きたらちょっと違和感がある世界で、自分がパラレルワールドに来たのでは?ってオチですけど。穴の中の描写ないんですか?あった方が良いと思うんですよね。ここ大事じゃないですか!」

大事だろうか?分からない物を暴いて何になるというのだ?分からない物は分からないから怖いのではないのか?今、世の中には分からないホラーが蔓延しており、みんな喜んで考察をしているじゃあないか。

「というわけで、また次回ネームを出してください!頑張って連載を取りましょう!」

担当編集の励ます声を最後に、俺の作品である「覗くと気が狂う穴」は見事にお蔵入りになった。

俺の名前は黒火継狂夜(クロヒツギ キョウヤ)。漫画家だ。いや、正確に言えば、漫画家ではない。漫画家志望だ。漫画の連載を持っていない者は自分のことを漫画家だと堂々と言えない。俺が俺を漫画家たらしめているのは、担当編集さんとの儚く薄い繋がりのみ。夢は儚い。希望は薄い。

「まーた没になったようだねぇ」

部屋の奥からからかうような声がする。いや、“ような“ではない。明らかにからかっている声だ。

「だから言ったじゃん。解決してない穴の事件をネタにするよりも、解決した事件をネタにした方が良いって」

長い銀髪を揺らしながら、書庫から出てくる少女。彼女の名前は「さかな」。魚が好きだから名乗っているらしい。本名は不明。俺の部屋に居座っている謎の少女だ。のんびりと、優しい口調で、俺を揶揄するかのような、子供をあやすような声で俺の仕事場へ入ってくる。手に俺のニンテンドースイッチを持って。くそ、気楽なもんだ。

「でも俺の請け負う仕事は迷子を送り返したり、猫を探したりばっかりじゃねぇか。ミステリさが足りねぇし、ワクワクしない。穴の方がロマンがある。しかも、覗くと気が狂うという噂だ。」

「覗く勇気もないくせにねぇ……」

クスクスと笑いながらこたつに入ったさかなは、そのままゲームを始める。自分の家がある癖に、俺の入れで、俺のこたつで、俺のゲーム機で、ゆっくりほっこりしてやがるのだ。そんな有様を見せられると、反論する気にもならない。俺は液晶タブレットに乱雑に書き込んだ打ち合わせのメモを見た。

自己紹介を続けよう。俺は売れない漫画家だ。売れない漫画家はお金が無いというのが世の定めだ。お金が無いと生きていけないのが人生だ。少なくとも、ゲーム機を買ったり、液晶タブレットで絵を描いたり出来ない。世の中は非情だ。そこで俺は副業をしている。

俺の住むこの街、黒ノ月街ではさまざまな事件が発生する。それらを解決する仕事……まぁ、簡単に言えばなんでも屋だ。だが、なんでも屋は少しコミカルすぎる。なので俺は副業のことを「探偵業」と呼んでいる。つまり、俺は漫画家にして探偵ってことだ。

さかなが言っていた“事件“というのは、俺が探偵業で解決した事件だ。だが、コナンくんや金田一少年、上田と山田のような輝かしい事件は無い。この街、ちょっと不可思議な街である黒ノ月街で迷子を家に送り届けたり、迷い猫を探したり……そういう地味で地道な事件しか解決していない。そういう地味で地道な事件は漫画のネタにならない。まさか、ネタ探しのために開いた探偵業がネタにならないことのオンパレードだとは……大誤算だ。

「おとなしくさぁ……不思議で謎の美少女である、さかなちゃんの日常を描いてはいかがかな?」

俺の心を読んだのか、こたつに肩まで入り、うつ伏せになりながらゲームをしているさかなが言う。

「読んで無いよ〜。だってキョウヤンの思考、独り言で出てるもん」

漫画家は漫画をたくさん読んでいるので、独り言が多い。やれやれだ。なんで漫画のキャラは状況を説明するために独り言をあんなに喋るかね。アレを読んで育った少年少女たちはきっと止まらない独り言に悩んでいるだろう。漫画とフィクションは別だと言う奴もいるが、漫画が与える影響は計り知れない。俺は、自分の漫画では独り言で状況説明するキャラを出さないぞと心に誓う。

「お前は本を読んでゲームしてるだけだろ。そんな日常、どこが楽しいんだ?」

独り言を指摘されて恥ずかしかったので、そこはスルーした。さかなが、どれだけ漫画映えしないかを力説する。彼女を題材に漫画を描くとしても、あまりにも無すぎるだろ。

「私はちゃんと古本屋の仕事してるもん」

さかなの職業は古本屋だ。と、言っても、その店は古本屋というほど綺麗な物ではない。

プロットやアイデア

これだけだったら面白くないぞ!ということで、読まれたら恥ずかしいプロットを載せます。設定とか書いてる奴。

以下、アイデア書き

世界設定とかも欲しいかも。コミティアに出るようなやつ。しかし、怪異が欲しいなら現代の方が良いか?

書きながら考えた方が良いかもしれない。

主人公、黒火継狂夜。28歳。探偵。漫画家。巻き込まれる。

ヒロイン、さかな。見た目16歳。本の妖怪。解決役。
ヒロインの名前は「さかなちゃん」になりました。コミティア作家は魚が好きなので。

ヒロイン2、虹原楓。水。23歳。YouTuber。導入。
名前、虹原楓にします。「二次元か、ええで!」で。それと、油の虹という谷山浩子の歌の歌詞にあるように、主人公にとっての油なので。

主人公たちの住む街の名前:黒ノ月駅。時間のクロノ。月の宮駅。二つの名前から。かっこいいので。

主人公たちの住む廃ビル:無限ビル。無限の猿定理から。ここで数々の物語が生まれますように。というかっこいい願いが込められている。皮肉な名前。無限の猿定理から物語が生まれることはほぼ無いとのことなので。

主人公の役割。異界の案内人。この異界は、目的を失った者や何者にもなれなかった情念などがやってくる。たまに人間も迷い込む。主人公はそいつらを元の世界に帰したり、退治したりする。元ネタは「はてしない物語」の元帝王たちの町。

黒ノ月街。空に魚が泳いでいる。目医者の看板がたくさんある。不思議な看板や立札がたくさんある。電柱がたくさんある。路地裏がやたらある。ごちゃごちゃしている。クーラーの室外機がたくさんある。少女が佇んでいる。夜が明るい。古いビルや古い商店街がたくさんある。デパート屋上に遊園地がある。コミティア的な世界。

影。主人公や他のキャラの強さを見せるために必要なので存在する。元帝王たちの町モチーフなので、目的や夢を失った人の念みたいな者が暴走して出ている。主人公たちは気づいていない。干渉されると嫌な気持ちになる。鬱になったり、メンヘラになったりする。そこら辺を歩き回ってて基本的に害は無いが、例外的に念が強すぎて襲いかかってくる者もある。こちらからは触れるが、向こうからは触れない。肉体を通り過ぎた時に、とてもとても嫌な気持ちになるのだ。そこら辺に漂っているものを「影」「ゆらゆら」と呼び、襲いかかってくるものを「敵」と呼ぶ。たまに良いものもいて、触れると懐かしい気持ちになる。

黒火継の能力:ファストトラベル。街は異界なので、異界の扉を通ることでどこでも行ける。あまり使わない。散歩が好きなので。

さかなの能力:ウィキペディア。街の歴史や人物について記録される本を読める。何者かが常に加筆し続けていて常に更新されるが、その何者かの意志が見える書き込みなので信用していない。編集履歴も見れる。

探偵事務所。異界駅の近くにある、〇〇ビル。明治時代に商業ビルだったのを令和の時代に元の雰囲気を残したまま改修した商業ビル。テナントを募集していて、探偵事務所の他に古本屋や喫茶店が入っている。主人公は探偵事務所兼何でも屋兼漫画家の事務所。ヒロイン、虹坂のののは古本屋にいる。喫茶店のマスターはミスターJ。愉快なビル。さかなは狂夜の探偵事務所に居座る。狂夜は資料提供を受ける。喫茶店は2人の行きつけ。

漫画家が本業なのだが、ネタ探しでやってる探偵業となんでも屋の方が儲かっている。基本的に異界駅に迷い込んだ人と住人のトラブルを解決することや。異界駅に迷い込んだ人を案内することが仕事。異界の住民は、没になったネタの残骸のような人物。物語の空想の世界からも、現実の世界からも忘れられたものたち。Amazonとかも普通に来るし、イオンもある。何故なら大企業なので。

話は主人公が持ち込みをするところから始まる。

何が起きるか?不思議な少女が出るまではOK

くねくねを出すか。くねくねモチーフの話を。

異界駅に住む探偵→見たら気が狂うという謎の影と遭遇→それを見るために試行錯誤(リアリティが必要だ的な)→それで別の場所で目が覚める→正体は何でもない、見たら気が狂うという存在だったでした。

漫画家志望の主人公、編集さんから没。リアリティがない。悩んでたら「覗くと気が狂う」という穴を発見、キレて中を覗くとそこは、変な世界が広がっていた。

穴を覗くことで、女の子の可愛いと主人公のかっこいいを両立させたい。

噂→覗くと気が狂うという穴が存在する。それを覗くと気が触れてしまう。選ばれない者が見るとマイナスドライバーが飛び出てきて目を貫かれる。

真実→穴を覗くと不思議な世界が広がっているという芸術作品を見せる為に、覗くと気が触れるという穴の噂を流す。怖いもの好き、勇気がある人、狂いたい人に向けたアート。マイナスドライバーが飛び出るのはカメラを向けられたから。気が触れるのは素晴らしい作品だから。また覗きたくなる。それを作った少女がいる。

1、主人公の漫画が没になる。リアリティがないと言われる。題材は覗くと気が狂う穴。この街ではそういう噂があるので、それを元にしたのにリアリティがないとか言われるとちょっと。

2、ここは俗に言う異界。そこに迷い込んだ人を元の世界に返すのが主人公の仕事でもある。最近はカメラを持った女がどこもかしこもパシャパシャ撮り続けたり、インタビューを始めたりするから困っている。(ヒロイン2)

3、そいつを探す。探す方法は何?考えたい。変な噂を立てればそこに行くだろう。

4、自分で穴をあける。覗くと気が狂う穴。次の日もまた次の日も待つと、女が現れる。

5、その自分で作った穴を女が撮影しようとカメラを向ける。マイナスドライバーが飛び出てきてカメラが壊れる。主人公は「リアリティがない」と言われたのが悔しくて覗く。気を失う。

6、知らない天井だ。ヒロイン1が話を聞く。世界がちょっと違う?みたいな描写も入れる。ヒロイン1がヒロイン2と主人公と穴の場所に行く。覗く。

7、ヒロイン1、実は穴の中に人が住んでいることを突き止める。芸術家が「狂いたい人が狂うための穴」という芸術作品を作っている事がわかる。マイナスドライバーはカメラを壊すため。

8、ヒロイン2を返す。ヒロイン2が近くに越してくる。完。

爆笑ギャグ

未完成の小説、設定をつらつらと述べた怪文書。
長い長いそれらを載せてるのは、あんまり面白くは無いと思うので、爆笑ギャグを言います。

いや、正直漫画家のアイデア書きとかプロットとかがそのまま読めるのって得じゃないか?私は嬉しいぞ。でも、今5000文字になってるし、良くない。web記事を読む体験としてあんまり良くない。

なので、爆笑ギャグを言って終わります。


未完成な作品ばかりを作る人が住む惑星の名前ってな〜んだ!?


答え:みかん星(未完成)


今日は終わりです。

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