先取り都市対抗プレイバック2009③

東海地区は昨年と同じリーグ戦で順位を決めて代表トーナメントを行うという方式で、出場枠が1つ増えたものの激戦は変わりない感じでした。私が観戦したのは第三代表トーナメントの2試合で、ヤマハ×Honda鈴鹿とJR東海×西濃運輸でした。JR東海は昨年同様に第一代表トーナメントに進みながらトリカに敗れ、この試合に敗れると後がない第六代表トーナメントに回るという試合でした。
この試合に辛くもJR東海が勝利し第三代表決定戦に進出してヤマハと対戦しましたが、試合を優位に進めながら追いつかれそのまま逆転負けを喫すると、その後の試合も連敗して姿を消しました。翌年もヤマハとの試合で逆転負けを喫してそのまま予選敗退しましたが、まさに一寸先は闇でした。なお東海地区は第七代表決定戦が延長までもつれる死闘も王子製紙が勝利、昨年に続き東海最後の椅子を掴みました。なおこの年から岡崎ではナイターでの開催もやってましたね。帰りのバスは岡崎市民病院まで歩かないといけないやつです(笑)。

観戦仲間の方が本来観戦する予定だった近畿地区最終予選の最後の椅子をかけた大阪ガス×新日鐵広畑が雨で流れてしまったこともあり、私が急遽観戦することに。朝の新幹線で京都へ行って、そのまま新幹線で帰京し東京の第一代表決定戦を観戦するというものでした。観戦仲間の中では飛行機で梯子した方がいたしたが…。近畿最終予選は大阪勢が2チームとも東京ドーム行きの切符を掴みました。新日鐵広畑も途中から粘りを見せましたが及ばず。
東京はJR東日本が予選で姿を消し、前年まで2年連続で涙を飲んだNTT東日本が第一代表決定戦に進出、鷺宮製作所と対戦しましたが、鷺宮製作所の岡崎が要所を締めて逃げ切り、3年連続第一代表となりました。NTT東日本とセガサミーも東京ドームへの切符を掴み、東京ガスは関東地区最終予選に回りました。

関東地区最終予選は増枠により4チーム中3チームが勝ち抜けという仕組みでした。最終予選に回ったのは東京ガス、東芝、JFE東日本、日立製作所でしたが、最初に勝ち抜いたのは東京ガスと東芝でした。東京ガスは長いトンネルを抜け、東芝も打線が相変わらず苦しみ延長までもつれながらも投手陣が踏ん張りました。
最後の椅子をかけJFE東日本と日立製作所が激突、途中までJFEが優位に試合を進めるも日立が追いつき、こちらも延長までもつれた末に日立がドーム行きの切符を掴みました。JFE東日本はこの時も隔年のジンクスを破れませんでした。

他地区では東北は日本製紙石巻が第一代表トーナメント進出も敗退、北海道と東北の次点チームによるプレーオフはTDKが室蘭シャークスを下し、中国はシティライトが決勝トーナメントに進出も及ばず、北信越はバイタルネットが代表決定戦に進むも敗退となり、この年も初出場チームはなしとなりました。
増枠で3枠となった九州は前年に本戦出場のJR九州と熊本ゴールデンラークス、この年限りの日産九州が敗退、沖縄電力が一抜けしHonda熊本と三菱重工長崎がドーム行きを決め、Hondaが3チーム揃い踏みとなりました。なおJR九州はこの年の日本選手権で見事優勝を果たしました。(続)

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