先取り都市対抗プレイバック2008③
北関東は単独で2枠、リーグ戦進出決定戦を勝ち抜いた4チームで代表を決める方式でした。富士重工業、日立製作所、住友金属鹿島は順当に勝ち上がりましたが、一番の注目は欽ちゃんこと萩本欽一さんが立ち上げ、前年にクラブ選手権で優勝した茨城ゴールデンゴールズと、都市対抗にも出場したことのあるクラブチームの強豪・全足利クラブとの試合でした。
試合前に欽ちゃんが観客と談笑して盛り上げてましたが、試合は1点を争う緊迫した好ゲームとなり、途中から登板した全足利の杉山投手が相手打線を封じ込め全足利が勝利しました。そして代表決定リーグ戦ではその杉山投手が日立製作所相手に3失点完投、打線も5得点を挙げ勝利とひと泡吹かせました。それで日立の目が覚めたのか、第二代表決定リーグ戦で2勝を挙げ、第一代表のスバルとともにドーム行きを決めました。
北信越はこの年は3チームずつ2つのリーグに分けて、上位2チームが決勝トーナメントに進出し、優勝したチームがドーム行きという方式でした。SNSで知り合った方がプレーしているクラブチームの新潟コンマーシャルクラブが二次予選に進出したこともあり観戦、当時はまだエコスタができる前で鳥屋野での開催でした。代表決定トーナメントに進出するリーグ戦で前年の日本選手権で富士重工業相手に健闘したバイタルネットとフェデックスに敗れたものの善戦しました。
この時はどのチームも目立った応援は特になかったんですが、伏木海陸運送にはトランペット持参のおっちゃんがいたくらいでしたね。ヒットが出るとファンファーレを鳴らしてました。残念ながら伏木海陸運送がいたリーグはTDK千曲川、信越硬式野球クラブがいたこともありリーグ戦敗退となりましたが…。北信越はTDK千曲川が谷元(現中日)、星野(元読売)がいたバイタルネットに勝利しドーム行きを決めました。
他地区では東北はJR東日本東北が攝津(元SB)がいたものの第一代表決定戦から連敗で2年連続予選敗退、九州は日産自動車九州が前年に続き第一代表決定戦から2連敗で涙、近畿は大阪ガスが近畿地区代表決定戦に回るも新日鐵広畑に敗れたのが響いて敗退、この年限りで廃部のデュプロも予選で姿を消しました。
北海道は航空自衛隊千歳が代表決定戦に進むも敗退、中国地区はシティライト岡山の初陣でしたが2次予選に進出ならず、出場32チームに初出場チームはなしという顔ぶれとなりました。(続)