第92回都市対抗野球大会組み合わせ抽選会のシステムについて
今年も無事に都市対抗野球の出場チーム32チーム出揃いましたが、これから各地区の補強選手が決まったり組み合わせ抽選会が行われやまがたが決まったりと、色々と楽しみな要素が増えていきます。
とりわけ都市対抗の組み合わせ抽選会はかなり独特なシステムとなっていて、グループの振り分けや組み合わせの決め方がとかもなかなか面白いものになってます。
そこで今回も今月23日に行われる組み合わせ抽選会のシステムを解説していきたいと思います。昨年も大まかな解説を行いましたが、昨年行われた組み合わせ抽選会で解説と若干違うところがあったので、それをふまえての解説になります。なお昨年の解説はこちらです(組み合わせ抽選会前)。
なお昨年の組み合わせ抽選会のようすはJABAStationにてご覧になれます(今年もライブ中継があるそうです)。
第91回都市対抗野球大会 組み合わせ抽選会https://youtu.be/6NayVRB5hb4
それでは早速解説にうつります。
第92回大会の出場チームの内訳(数字は代表の順位)
《推薦》Honda
《北海道》北海道ガス
《東北》①JR東日本東北②TDK
《北信越》伏木海陸運送
《北関東》①日立製作所②エイジェック
《南関東》①日本通運②日本製鉄かずさマジック③JFE東日本
《東京》①東京ガス②NTT東日本③セガサミー④JR東日本
《西関東》①三菱重工East②ENEOS
《東海》①ヤマハ②東邦ガス③トヨタ自動車④西濃運輸⑤JR東海⑥日本製鉄東海REX
《近畿》①大阪ガス②ミキハウス③三菱重工West④パナソニック⑤NTT西日本
《中国》①伯和ビクトリーズ②三菱自動車倉敷オーシャンズ
《四国》四国銀行
《九州》①Honda熊本②西部ガス
この中で同一企業関係チームは以下の通り
【Honda】Honda、Honda熊本
【日本製鉄】日本製鉄かずさマジック、日本製鉄東海REX
【NTT】NTT東日本、NTT西日本
【JR東日本】JR東日本、JR東日本東北
【三菱重工】三菱重工East、三菱重工West
トーナメントのグループ分け
グループ分けはトーナメント表の1から8までがAブロック、9から16までがBブロック、17から24までがCブロック、25から32までがDブロックになります。このうち昨年優勝のHondaは1番に決まっています。例年だと企業によってはこの日に観客を集めて試合を行いたいと希望を出せる特定試合シードの振り分けというを最初に行うんですが、今年もこのご時世で昨年に引き続いてなしとなっているので、今回も省きます。
まずは同一企業関係チームの振り分けを行いますが、これは同一企業関係チームが序盤で当たらないようにする仕組みとなってます。同一企業関係チームの振り分けは最初はHondaからとなります。既にHondaはAブロックになるため、Honda熊本はAブロック以外に振り分けられます。
次はHondaと同じ南関東に所属する日本製鉄かずさマジックがいるので日本製鉄の振り分けが行われます。日本製鉄かずさマジックはAブロック以外で、日本製鉄東海REXは日本製鉄かずさマジックが入ったブロック以外となります。
続いてはNTT、JR東日本、三菱重工の振り分けになります。この順番は本番でどうなるか分かりませんが、NTT東日本が東京第二代表、JR東日本が東京第四代表となったことを考えてNTTが先になると思われます。
そして次にNTT東日本と同地区のJR東日本の振り分けが行われ、最後に三菱重工の振り分けになると予想します。この中にはNTT西日本と三菱重工Westと近畿地区から出場の2チームがありますが、近畿からは5チームが出場なので一つのブロックが必ず重複するので、ここでは振り分けはないと思われます。
NTTおよび三菱重工の場合はどちらが先にくじを引くかを決める予備抽選がありますが、昨年の組み合わせ抽選会では北から南の地区の順(都市対抗ガイドブックのチーム紹介の順番)で行われたので、恐らくそうなると思います。
同一企業関係チームの振り分けが終わったら、次は各地区のチームの振り分けとなります。従来だと枠の多い東海地区からになるんですが、昨年は特定試合シードがなかったこともあって北関東・南関東・東京・西関東の関東4地区から先に行われましたので、今回もそうなると思われます。なお関東地区はバランスを考慮して各ブロック最大3チームまでの振り分けとなります。
まずはHonda、日本製鉄かずさマジックが既に振り分けられた南関東からで、その2チームが入っていない残りの2つのブロックを日本通運とJFE東日本がくじ引きを行うことになります。この時もどちらが先にくじを引くかの予備抽選が行われますが、この場合は第一代表から順にくじを引いて順番を決めることになります。
次はNTT東日本とJR東日本が既に振り分けられた東京で、東京ガスとセガサミーの2チームが同様に予備抽選を行って順番にくじを引きます。そして三菱重工Eastが振り分けられた西関東と北関東が同時にくじを引きます。なお予備抽選は北関東の2チームから引くことになります。これで関東地区の振り分けが完了します。
続いて他地区で最も枠の多い東海からくじ引きとなります。既に振り分けられた日本製鉄東海REX以外の5チームによる抽選となりますが、まず予備抽選で先にくじを引く3チームが振り分けられ、残りの2チームは後からくじを引くことになります。
その次は近畿で既に振り分けられたNTT西日本と三菱重工West以外の3チームを振り分けます。NTT西日本と三菱重工Westが同ブロックの場合は3チームが引くことになりますが、別ブロックになった場合は先に2チームだけ引かせて1チームは後でということになります。
残りは2枠のチームが複数ありますが、この場合は北から南の順番となるので東北、中国、九州の順番で振り分けを行い、その後東海の残りの2チームと近畿の残り1チーム、そして単独枠の北海道、北信越、四国を振り分けます。これにより4つのブロックに8チームずつ入ることになります。
そしてトーナメントの組み合わせへ
次はいよいよ組み合わせを決める抽選となる番号の振り分けとなりますが、AブロックはHondaの1番が確定してます。その後に最初に関東地区のチームの初戦での対戦を避けるため、関東地区から先にくじを引くことになります。予備抽選で1番を引いたチームが3から8の6つの中から、2番のチームは残りの4つの中からくじをそれぞれ引くことになります。なお予備抽選は北関東、南関東、東京、西関東の順番になります。
その次は他地区の抽選になりますが、東海や近畿が2チーム入るグループがあるので、その地区のチームが先にくじを引いて残りの地区がくじを引くということになります。くじを引く順番はこちらも予備抽選で決めますが、この場合の順番は東海、近畿の順になります。その後残りの地区のチームがくじを引いてAブロックの組み合わせが決まりますが、予備抽選は北から南の順になります。
Bブロックも関東地区のチームから先に引くんですが、最初のチームは8つの中から、2番目のチームは6つの中から、3番目のチームは4つの中からそれぞれくじを引きます。そして残りの地区がくじを引くということになります。それをCブロックやDブロックでも行いトーナメントの組み合わせが決まります。
本来だと特定試合シードがあったり、トーナメントの初戦が左から右ではなかったりするので、組み合わせが決まった後にベンチサイドを変えたりする微調整があったりもするんですが、今回もそれはなさそうです。
…というわけでこれが大まかな組み合わせ抽選会の流れとなりますが、もしかしたら今年の進行がまた色々と変わってるかもしれません。どんな組み合わせになるかと同時に、どういった進行で組み合わせが決まるかにも注目したいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?