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fusae
2023年2月18日 10:29
*この小説は作り話であって、実際の団体や人物とはなんら関わりはありません* 《the night of broken glass》 あの夜に漂っていたのはなあに。なにかがはじける前の、ガラスみたいな緊張感。遠くにいても感じていた。なにかが起こるに違いない、って。 淡い闇が街を覆いはじめた。ひとだかりのする方角から、夏祭りのうたが聴こえてくる。ぼんぼん、ぼんぼんぼん、と