ヨーロッパの田舎に潜む魅力を探して
ヨーロッパに魅力は田舎にこそある
ポルトガルの田舎に夫と共に暮らし始めた私は、ヨーロッパの真の魅力はもしかすると田舎にこそ潜んでいるのではないかと感じています。この静かで穏やかな土地には、都会では味わえない独自のペースがあり、人々の生活には特別な温かさと深みがあります。
2025年最初の試みとして、私は今から半年間、
「ヨーロッパに魅力は田舎にこそある」
をテーマにエッセイを書いていきたいと思います。
ポルトガルでの暮らし
まず田舎ならではの生活の魅力。毎日目にする風景は、何百年も変わらないように感じられる古い石畳や教会、広がる葡萄畑など、まるで時間が止まっているかのようです。地元の人々は素朴で親切。言葉の壁がある中でも、笑顔やジェスチャーで通じ合う瞬間に心が和みます。
一方で、田舎暮らしには挑戦もあります。都会に比べると不便な点も多く、スーパーが遠かったり、公共交通機関が限られていたり。時にはそのスローなペースがもどかしく感じることもありますが、それすらも田舎の魅力だと受け入れられるようになりました。
「ヨーロッパの魅力は田舎にこそある」というテーマで書きたいと思ったきっかけは、この地で過ごす日々のちょっとした発見です。例えば、地元の市場で出会う新鮮な野菜や果物、村のお祭りで体験する伝統的な音楽と踊り、ふとした瞬間に見上げた空の美しさ。これらの出来事が積み重なり、ここでの生活に特別な価値を感じさせてくれるのです。
このエッセイを通じて、ポルトガルの田舎での生活の魅力やリアルを綴りながら、誰かが「こんな暮らしもいいな」と思ってくれたら嬉しいです。ヨーロッパの田舎が持つ静けさと豊かさ、それをどう感じ、どう受け止めるか。この地での経験を少しずつ記録に残していきたいと思います。