コロナ禍で、ヘアケア商品が伸びているようです!
コロナ禍も2年以上が経過しており、新しい生活習慣も大分定着してきている気がします。
1.コロナ禍で苦戦している商品群
インテージのSRI+によると、2021年1-10月金額前年比で下位ランキングをみると、ほほべにや口紅などマスクで隠れる部分のメーキャップ商品が苦戦していることが分かります。(うがい薬や、殺菌消毒剤などは、19年比は100%超であり2020年の反動減と読み取れます)
2.メーキャップが苦戦してる反面ヘアケア商品は増加傾向
家計調査の月別比較をしてみたところ、同様の傾向が見られました。
口紅をはじめ、ファンデーションが低調であることがわかります。
恐らく、緊急事態宣言は解除されましたが、リモートワークによって外出機会が減少したり、マスク習慣が定着したことによるメイク需要が減少したことが要因であると想像できます。
一方で、整髪・養毛剤は、20年1月比で33%増加と好調です。ヘアカラーリング剤も13%と高い増加率を示しています。
メイク商品が落ち込んでいるのとは対照的で、コロナ前よりも増加している点が特徴です。
3.リモートワークが気づきを与えた?
少し古いデータですが、アデランスの行った調査によると、「髪」に関して変化しているものとして、抜け毛や白髪が増加していることがわかります。
また他人の顔については、目元についで髪に注目が集まっているようです。
これらのことから、リモートワークによって改めて自分の髪をみて、白髪や抜け毛に気付いたということが想定されます。他者と比較することで、あらためて自身の状況に気付いたのかもしれません。
2021年に力をいれたいヘアケアとして、白髪や頭皮マッサージを上げている人が増加したことに繋がります。
4.30代と中年世代が悩みの中心?
家計調査に戻り、年代別の消費金額を比較してみました。
整髪・養毛剤は、30代が圧倒的に多く、2020年1月からの増加率も2倍以上と群を抜いています。抜け毛が気になる年代と一致することが確認できました。
一方のヘアカラーリング剤は年代が高まるにつれて増加傾向が見られます。(金額ベース)白髪は50代から気になるようです。
こうしてみると比較的若年層は抜け毛に悩み、中年期は白髪に悩むと捉えることができます。
いずれにしてもコロナによってヘアケア市場は活性化していることが分かりました。前半のメーキャップするお金をヘアケアに充当していると考えられますが、気になりだすと止めるわけにはいかないのが人情ですので、しばらくはこの傾向が続くのではないかと考えます。
2021年度の市場規模は、20年度比4.9%、19年度比で1.9%となっています。ヘアケア市場全体としても好調な状況が伺えます。
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