#DD2 直前!デザイアドライブアレンジまとめ!!
みなさん、デザイアドライブしていますか?どうも、これを書いているのはドバイ経由スウェーデン行の飛行機内のフォカです。
DESIRE DRIVE2とかいうもはや僕のためにあると言っても過言ではないライブに行けない腹いせに、明日に迫るDD2に向けて、出演4サークル、さらにそれ以外を含めてのデザイアドライブアレンジについて今一度紹介しようと思います。
今回は僕の好きなデザイアドライブアレンジについて、厳選に厳選を重ねて20曲、紹介していきたいと思います。あいも変わらず長文になりそうな予感ですが、まあライブまでの待ち時間なんかに読んでください。
本編に入る前に……
以前Twitterでクソデカ独り言として書き連ねたデザイアドライブアレンジ構成論が思いの外評判が良かったので改めて総論として貼っておきます。あらかじめこのツリーを読んでおくとこの後の理解がより深まると思います。(後に読んでもいいと思います)
上のが長くて読めねーよ!って人に向けて。デザイアドライブアレンジの多くは以下の2パターンに分けられます。
①アレンジのサビに、原曲のイントロ部分を用いるもの(イントロサビ型)
②アレンジのサビに、原曲のBメロ部分を用いるもの(Bサビ型)
この2種類に分けられることが多いということだけ知っておけば特に困らないかと思います。さらに言うのであれば、①のパターンはイントロ、Aメロ、Bメロも原曲通りになりやすい。②のパターンはユアンシェンなどによってBメロを補完するケースが多い。あたりが言えると思います。
熱帯夜(はにーぽけっと)
このタイミング(一昨日)でMVが投稿されるとは思ってませんでした。すばるさんナイス!!!というわけで、各論1発目は当然この曲です。DD2の主役はこの曲で間違いないでしょう。構成は王道のイントロサビ型、最大の特徴はイントロ前の「銅鑼のような音」(ここでろ〜ちさん(我楽多叢誌はにぽけ担当)と固い握手) これは実は原曲にもある音なのですが、僕の聞いている限りこの音を取り入れているのはこの曲しかありません。(音色としては「人が夢みた人の夢」が近いものの、使い方が異なっています)
二番サビ入りやサビのバッキングピアノリフ、霍青娥を直接表現こそしていないものの、「固い固い壁するり抜けて」と言ったフレーズ。語りたいことは山ほどあります。そう言えばJOYSOUNDかDAMか忘れたのですが、はにぽけの中で唯一この曲だけがカラオケに登録されているんですよね。そのような扱いからもこの曲が特別であることが理解できるかと思います。
DESIRE FLOWER(ちょこふぁん)
王道型です。この曲、今日初めて聞いたのですが、Aメロ頭の「あぁ」やBメロの「対比構造」など、総論で語った内容が的確に盛り込まれていてちょっと嬉しかったですね。そして、これはちょこふぁんに特有なポイントになるのですが、Aメロもイントロ部のサビもかなり原曲に近いメロディで歌い上げているんですよね。以前WIREDとかいうやつがちょこふぁんのことを「狂気的なまでの原曲への執着」と評していたかと思います。普通は歌えるように崩したりするんですが、「原曲通りに歌う」という、一周まわって挑戦的な曲となっています。
Desired Live!!(S.K'/Sound)
すーさんは約束通りDD2にデザイアドライブアレンジを間に合わせてきました。しかしまだフルは聞けないのでぜひともDD2で、その目と耳で確かめてきてください!
あと誰か俺の分頼んだ、ドバイで買った謎のオブジェあげるので。
以上3曲がDD2参加サークルのものですね。ちなみに少女理論観測所ですが、実はデザイアドライブアレンジがありません。もしこのライブで初お披露目!とかなったら血の涙を流すと思います(もしやるなら王道型低BPMうきねさんボーカルか、Bサビ型高BPM咲子さんボーカルになる予感)
次の二曲は、はにぽけと関わりの深いA-Oneのものです。
センヲコエテ(A-One)
この曲はユーロビート特有のイントロリフで原Bを用いているのがレアですね。そこからユアンシェンで補完しながら、サビはやはりイントロ部……かと思いきや、そこからさらに2サビで原Bを使うという欲張りセット。まさにデザイア。これにより、イントロ部の美しさとBメロ部の力強さの両方を兼ね備えています。基本的にサビに原曲のBメロを持ってくると、「より力強い主張」が歌詞に組み込まれる傾向があります。これは原Bが短めのフレーズの繰り返しであるため、歌詞も端的な内容を、対比構造で繰り返し、強調するという働きが見られるからです。
How to Love(A-One)
この曲最大の特徴はズバリ、原曲にデザイアドライブのみならず「紅楼」を使用しているという点です。これ、最初原曲欄を見たとき「なんだこの組み合わせは!?」と思いましたね。そりゃそうですよ。どうやったら神霊廟4面道中と紅魔郷EDが結びつくんですか。ですが、そんな疑問は一度聞けばすぐに氷解しました。デザイアドライブは原曲にサビが存在しないことからボーカルアレンジにしようとすると、構成にバリエーションが生まれるという話は上のTwitter1人語りの主要なテーマでありました。そして、この曲ではその問題を「紅楼」という別の原曲を用いることで解決しているのです。では、なぜ紅楼なのか。これも聞いてみればすぐにわかります。話は非常にシンプルで、めちゃくちゃ合うんですよね、この2つの原曲。それがなぜかと問われると難しいところです。一応紅楼のメロディが「高いところから下がってまた上がる」という点でデザイアドライブイントロ部と似てるといえば似てるのですが。何はともあれこの「原曲の文脈に縛られることなく、音楽性のみからでも相性の良い組み合わせはある」という事象をもっと広めていきたいです。原曲キメラにはまだまだ試されていない無限の可能性があると思っているので。
あと!「センヲコエテ」と「熱帯夜」が歌詞に入ってるの良すぎて!!!!
ここから先はもう何も関係なく、単に好きな曲を書き連ねていきます。
Little Traveler(DiGiTAL WiNG)
サビの花たんさんの高音美し過ぎ定期です。デザイアドライブの最大の魅力って(特にイントロ部の)メロディの美しさだと思うのですが、それを最も体現しているのがこの曲です。前述のパートがなぜ美しいかは、「高音までの駆け上がり」であるという話を総論でしました。そこに花たんさんの圧倒的伸びの高音、インストに関してもアコギとシンセの混ざった、とにかく美しさに特化したサウンドとなっています。歌詞についても評価が高く、これって多分霍桓という、青娥の夫について歌った曲なんですよね。僕は聊斎志異を読みながらこの曲を聴いていたら、ちょうどその真理に気づきました。マジで鳥肌立ちましたね。(このように自分の気づきによって曲の魅力を再発見することを「オフラインアップデート」と呼んでいます)
デザイアシューティング(あ~るの~と)
王道のイントロサビ型の曲です。デザイアドライブアレンジと聞いてこの曲を思い浮かべる人間はそれなりに多いのではないでしょうか。東方M1ぐらんぷりで爆仙娘々がカバーして以降絶大な人気を誇っているこの曲。その魅力についても、総論からの類推で理解されます。Little Travelerのものとだいたい同じです。この「高音までの駆け上がり」 これこそがデザイアドライブアレンジ、特に王道型の真髄です。
月まで1秒ちょっと(森羅万象)
Aメロ、Bメロ共にオリジナルではありますが、サビでキチっと原イントロを持って来ています。この曲、本当にあよさんの魅力が出ていると思います。「美しさ」という点に、「オシャレ」「スタイリッシュ」を掛け合わせている。妙な例えですが、突然誰もいなくなった都市の中心で真夜中に聞いていたいような、そんな曲です。
追記:オフラインアップデートが入ったので更新します。
今気づいたんですけど、この曲のテーマってひょっとして「届きそうで届かない理想を追い続けている」ということだったりしますかね?
歌詞をよく見てみると、
「時間だけが平等だって常識すらひっくり返すの」
「それでも速さをもって相対化されたものは私みたいに時間を止めるの」
「わたしの現在(いま) 無限に広がって」
などのように、相対論の話がベースになってると思います。相対論をものすごく雑にざっくり説明すると、速くなればなるほど時の流れが遅くなり、光の速度に到達すると時が止まるというものです。(いわゆるスタープラチナ ザ・ワールド)
そして、この曲では「1秒ちょっと」でありながら、時が止まってしまっているため辿り着けない「月」=「理想」を追い求める。そんな構図になっています。すなわち、「どれだけ追い求めても届かない理想」というのを皆が追い続けているということですね。それを最も端的に表した言葉というのが「月まで1秒ちょっと」 「月まで1秒」ではないんですよ。「1秒ちょっと」、この「ちょっと」は「無限大」の時間です。そして、この曲の原曲がデザイアドライブであることにも納得がいきます。デザイアドライブのもたらす「星空」の情景は、「月」、ひいては「宇宙」にまで拡張ができます。それに加えて「デザイア」、欲望が故に「理想を追い続けている」 デザイアドライブの2つのテーマを、相対論を用いることによって接続した「非常に高度で緻密・完成された」アレンジですね。このオフラインアプデによってフォカ内デザライアレンジtier表にも大きく更新が入りました。はい、文句なしのtier1です。
第二次仙人戦争(フーリンキャットマーク)
だいたいは王道パターンに近い構成をしていますが、一部でユアンシェンをデザライイントロ部に重ねています。にしてもフーリンキャットマーク特有の歌詞のセンス。「少子化 このままじゃ滅亡よ」に対して「ほら 私のこと恋人みたいにしていいから」とか、ちょっっっっっっとえ←ここで死亡
スターオーシャン(TaNaBaTa)
デザイアドライブアレンジの美しさは、男性ボーカルにおいても健在です。デザイアドライブについて思い浮かぶ情景として、星空があると思っています。多分元は「神霊廟に集まる神霊が星のように見える、その道中」とかだとは思うのですけど、この曲の果たしている功績も大きいです。目を瞑ってこの曲を聴くと、瞼の裏には星空が浮かび上がります。というか全人類星空の下でこの曲を聞け。マジで飛ぶぞ。ところで去年の超東方ライブでこの曲聞いたんですけど、あにーさんも大概え←本日二度目の死亡
TAO DRIVE(MISTY RAIN)
イントロサビ型のロックの中ではこれが最もかっこいいと思っています。ドラムがめちゃくちゃ激しくていいですよね。特にBメロの「邪仙の道(タオ) 外道の業 邪仙の道(みち)と言われても」のところのリズム感が最高です。イントロ部を用いたサビについては、このBPMがゆえに1小節目の高低は無視し、同じ音程で言い切る形にしています。
人が夢みた人の夢(Liz Triangle)
邪仙!悪い!この曲が収録されたのは伝説のアルバム「Triangle」で、同アルバム中では「エバーグリーン」と同様、同時頒布「Red」中のよしかせんのストーリー「萃香華仙」の物語中で使われています。して、このストーリーの青娥、エグいです。芳香もとい良香を騙して殺し、傀儡にしたという本性を表したタイミングでこの曲が流れるのです。ユアンシェンとデザイアドライブが交互に切り替わるのがいいですよね。
DESIRE OVER DOSE(A-One×魂音泉)
最強の曲です。最強のタッグ。あきさんとRuteさんが、抹さんとytrさんを御するような構図が面白いです。この前のスペースでこの2サークルのオタクがいる中でこの曲を話題に出したら一生話が終わりませんでした。デザイアドライブの中の「欲望」という点に焦点を当てていますね。
欲求モンスター(幽閉サテライト)
この曲、このタイトルでボーカルが兎明さんの時点ですでに最強です。クロスフェード段階で最強であるということを理解していました。構成はBサビ型、AメロがオリジナルでBメロに原Aを持ってくる、やや珍しいタイプの構成です。サウンドもタイトルから想像が付くように、不安・渇望を表す重苦しいものとなっています。あとこの曲、作詞がMarciaさんなの色々妄想が捗っていいですね
欲望的三分半(東方事変)
この曲の再生時間、本当に(だいたい)三分半です。この曲はデザイアドライブアレンジの中ではかなり原曲から崩していますね。そもそもあまりイントロ→A→B→サビという構成に当てはまらないですね。にしても原イントロを使わずに、原A中心に構築しているのは非常に面白いでしょうね。ところで東方事変ってたまに元ネタの東京事変のオマージュみたいなことをやっているという噂を小耳に挟んだのですが、この曲にもオマージュ元みたいなのがあったりするんですかね。
SkyDrive!(Amateras Records)
アマレコアンセムのこの曲も外せません。疾走感・爽快感をこれでもかというほど詰め込んだこの曲。サビではボーカルはオリジナルのメロディをなぞっていますが、裏ではシンセが原イントロのメロディを奏でています。「〜ました」などと言った口調は可愛ささえ感じさせます。ある意味ではデザイアドライブの「ドライブ」の要素に着眼点を置いているとも言えるでしょう。そして「Sky」多くのデザイアドライブアレンジが星空に焦点を当てている中、この曲は確実に「青空」です。
幽鬼傀儡、あるいはその愛と再生(暁Records)
俺の青春は、この曲によって破壊されました。冷静に考えてStackさんに両耳から語りかけられるのヤバすぎません??????初めて買ったCDがこれなの、そりゃあ歪みますよ。
正直暁ではこの曲よりもNecromanticとかの方がデザイアドライブアレンジとしては相応しいと思うのですけど、どうしても紹介したかったので書きましたが。ちなみにこの曲のASMR部分をリピートするとトランス状態に入れるのでオススメです。みんなもぜひやってみよう!あぁ〜我らが全東方音サーボーカル左右に極限パン振りしてASMRしろ高校〜!
DesireDrive(岸田教団)
Bサビ型の中では最も人気が高いであろうこの曲。足りないBメロはユアンシェンで補っています。これは「センヲコエテ」のところでも語りましたが、デザイアドライブアレンジの不思議なところでサビがイントロ部かBメロ部かで曲の印象がガラっと変わるんですよね。この曲のような後者ではより「主張を前に、強く出す」ような印象があります。
Desire Driver(SOUND HOLIC)
Bサビ型で、わかりづらいですがAメロに原イントロを用いています。Bサビ型の力強い曲調に呼応するように、歌詞についても「こちらに強く主張してくる」ものとなっています。「お前こそがデザイアドライバーだ!」そういえばTUMENECOにも同じタイトルのアレンジがあるらしいですね、サブスクにはないので今度の即売会でCD買おうと思います。
Lost My Way(FELT)
超絶スタイリッシュサークル、FELTによる全英詞のアレンジ。「Lost My Way」という一般的に使われるフレーズ。このうちWayを道、すなわち道教で言うところの「タオ」と絡めたものと思われます。(TAO DRIVEの他、センヲコエテでもTaoというワードは出てきています)
そして特筆すべきはやはり原曲の使い方。Bメロで原曲Bに近いフレーズからサビに入って行くのですが、サビ前半では完全にオリジナルのメロディ。最初は「期待を裏切られた」と思うかもしれません。しかし、そこまでも術中通りであります。ボーカルのメロディこそオリジナルのままですが、サビ後半ではバッキングギターが原曲メロを奏でます。これにより非常に高い「解決感」が得られます。わかりやすく説明すると、「焦らされた後の激アツ展開」ってことですね。
GRAVITY ABYSS(イノライ)
俺が行くのは、この邪道だ!デザイアドライブアレンジ界の馬狼照英とはこの曲のことです。そもそもACTRockさんについてから話させていただくと、実はこの曲が初めてのデザイアドライブなんですよね。暁RecordsっていくつものデザイアドライブアレンジがあるんですけどそのどれにもACTさんは関与していません。でもって僕はずっと待ち続けていました、この人のデザイアドライブを。とはいえ、今のイノライの曲調的に王道型もBサビ型も相性が悪いんですよね。AメロかBメロで「落とし」、サビまでのタメを作り、サビでストリングスと共に一気にブチ上げる。なおかつそのサビはあまり言葉数を必要としません。そんなこんなで「まあしばらくはやらないだろう」とは思っていました。それはそうとYoutubeコミュニティの原曲アンケートではずっとデザイアドライブに投票していました。まあこれには負けたのですが、どうやらACTさんはときどき一位以外の曲もアレンジの参考にするらしいです。とまあこんな感じの紆余曲折ありまして、デザイアドライブアレンジが確定しました。この曲の最初のお披露目はアレンジ配信です。すなわち、この曲に関しては生まれる前から生まれる最中まで観測しているわけです。完全に息子。そこで曲の全体像を聞いた段階で、勝利を確信しました。そう、それこそが馬狼Rockの導き出した「邪道」でした。イントロギターリフで原B、そしてイントロ部は使わずに、サビに原Aを持ってくる。さらにACTさんお得意のCメロでの別原曲ユアンシェン。この今までの型に全く縛られないアレンジ構成こそが、この曲を最強たらしめている要因です。
終わりに
くぅ〜疲れました!wこれにて完結です!以下略
美しさ重視、「星空」に焦点が当たりやすい「イントロサビ型」
力強さ重視、「欲望」に焦点が当たりやすい「Bサビ型」
この二つだけでも覚えて帰っていただけると幸いです。
ちなみに一番上のTwitterのやつ、なんとランコの姉さんから感想をいただいた上に、「縄跳び」という豚乙女の曲を紹介されました。この曲についてめちゃくちゃ考えたのですが、なぜ「縄跳び」なのか全くわからなかったのでここには書きませんでした。(曲調とかはめちゃくちゃ好き。頑張って理解してドヤ顔で解説したい)
それではみなさん、DD2楽しんでらっしゃいな!僕はストックホルム王宮にでも行っています。
p.s.ゆーくりうっどさんへ。遺影はライブ後の物販でチラっと見せるだけでいいのでね、本当にね、恥ずかしくなってきたのでね、
最前列に跋扈するガチ恋勢たちへ。くれぐれも一般参加者に迷惑のかけることだけないようにね、ガチ恋エネルギーは僕のスペースで存分に発散できるのでね、次回は3/25(土)の22時過ぎを予定しているのでね、DD2の話をたくさん聞かせてくださいね、あとデカい告知もあるのでね、ぜひ来てくださいね、
それじゃあ!以上!
ガチ恋の振りをして遊んでいたらだんだんマジのガチ恋になってきた気がして怖い