初ライブ『Grazy Crazy!!#5』を振り返る
初めましての人は初めまして、そうでない人はお久しぶりです。
ギャラクティック・リボルバー代表のフォカです。
先日の9/17(日)に、記念すべき初ライブとして『Grazy Crazy!!#5』(以降、グレクレ)に出演させていただきました。今回はこのグレクレについて語りたいと思い、久しぶりにnoteを書いております。
しばらく長めの前置きが続きます。興味のない人は飛ばしてください。
グレクレ応募まで
改めて説明させていただきますと、我々ギャラクティック・リボルバーは今年の春の例大祭、5月から活動を開始いたしました。そのときに頒布したものがシングルCDの『Borderless Phantasm』です。
グレクレ5の情報が出たのはそれから確か1週間後くらいの話だったと思います。今回のグレクレはそれまでのものとは異なり、2サークル分の枠はブッキング制となっておりました。ギャラリボはそれに申し込み、ありがたいことに枠をいただいてライブできたという次第です。
そもそも僕が東方アレンジを始めたきっかけとして、東方ライブという世界に憧れたというのが大きな理由としてあります。そのうえですてぃんがー☆の声かけでメンバーが集まり、みんなが早くライブをやりたいと言ってくれました。
ことグレクレに関しては特に、前回のGrazy Crazy!!#4が僕の中で大きなターニングポイントとなっております。みんな大好きまっちゃん(こいつだけ例大祭のカタログからギャラリボの存在に先に気づいていた)から「音サー志すなら見なきゃウソっすよ!」と言われ、ツイキャスのチケットが送られてきました。実際、その言葉は本当でした。route9のMCでもあった通り、多くの新規サークルが初ライブながらも素晴らしいパフォーマンスをされており、我々も新規サークルながらライブをやりたいと、改めて思わせてくれるライブでした。
出演決定から新曲作成
正直なところ、当時(5月中旬)の段階ではグレクレに応募することをためらう理由もありました。なにせ、ギャラリボは当時まだ2曲しかなかったのです。実際にグレクレの出演者が発表された際に、「ギャラリボ2曲しかないけど大丈夫なの……?」という声もTL上で散見されました。
しかし、五壁坂が「グレクレ4出演決定時には2曲しかなかったけどなんとかなったから臆せず飛び込め!」という趣旨のツイートをされておりました。それに鼓舞されて、申し込むことを決断しました。
結果として、なんとか夏コミにて新しく3曲、計5曲を完成させ、無事にライブができる状態を整えることができました。厳しいスケジュールの中付き合ってくれたメンバー及びミックス・マスタリングを引き受けてくださった平茸さんには頭があがりません。
当日の話 MCの内容の補足
そんなこんなで時は9/17、グレクレ5当日となりました。対バンの皆様のライブパフォーマンスなどについて語りたいことは山ほどあるのですが、それはまた別の機会にて。
ここではライブ中のMCで喋りきれなかったことを書いていきたいと思います。(本当は全部話したかったのですが、そうするとさすがに長すぎてしまうので止めました。)
MCでは最初に曲の紹介と原曲の説明をしましたが、これには明確な意図があります。このあとのMCで「東方アレンジのライブは初見の曲でも原曲がわかれば楽しめるのが魅力」という話をしましたが、それに繋がる話です。
MC前にやった3曲は夏コミ頒布からあまり期間が経ってないうえ、かなりの原曲キメラになっております。そのため、聞いている側は「結局なんの原曲だったんだろう?」となる可能性が高いと踏んでおりました。
(これは実際に僕の経験として、「さっきの曲よかったけど原曲なんだったっけ…?」とたまになることに由来しています。)
また、「原曲について言及する」ということ自体、神主に対するリスペクトになりうると考えております。
もちろん、原曲の話をしないサークルを「リスペクトが足らない!」などと咎めるつもりは一切ございません。そもそも東方アレンジでライブをやろう!となる時点で相当な「原作リスペクト」があるのは明らかなことです。また、実際にMCの段取りを考えてみてわかったのですが、どうしてもテンポ感は悪くなってしまいますし、構成として無理が生じる場合の方が多くなるでしょう。実際にギャラリボも「Borderless Phantasm」については原曲に言及しませんでした。(Borderlessはみんなネクロだってすぐにわかるでしょ、という気持ちもあり)
しかし、今回のライブではそのようなデメリットを踏まえてでも、ここでは「原曲を全部言うべき」という判断をしました。理由は前述のとおりです。
次に喋った内容についての補足をします。
当然ながら、ギャラクティック・リボルバーは東方の二次創作のサークルです。では、二次創作とはどのようなものであるべきでしょうか?
僕は「原作をリスペクトしたうえで、自分の好きな解釈を付け加えるもの」だと考えています。
『星色デザイア』は、正真正銘僕の初めて書いたアレンジなのですが、この一心のみで作詞・編曲をしました。
しかし、夏コミでの新曲を作成するにあたり、実はこの気持ちが薄れていたのではないのか?と、今振り返るとそのような時期があったと思います。なまじ例大祭でそこそこ注目を浴びたがゆえ、「どんな曲を書けばウケるだろう」「どんな売り込み方が効果的だろう」などと考えてしまうことが度々ありました。ここで作る曲はライブで披露することが確定していたのでなおさらです。
そんな中で見たのがroute9代表あぐにさんのツイートです。
「同人活動は自分の好きにやるのが大事!」と、そう発言されていました。
それで改めて「自分の好きなものってなんだ……?」と、自問自答しました。そして、それは間違いなく「東方Project」であると、自信を持って言えます。
そのような紆余曲折があり、結局夏コミで新たに書いた2曲も「自分の好きな」アレンジを書くことができました。『神風のような恋がしたい』は「射命丸文というキャラクターが好き」で、『Sukuna-Tsukumo-Rebellion』は「輝針城の原曲キメラ、特に『始原のビート』×『輝く針の小人族』の組み合わせをやってみたい!」という考えの元で作詞編曲をしました。あぐにさん、俺に影響与えすぎです。
話が少々逸れましたが、「原作って大事だよね」という話と、『星色デザイア』という曲について話したのはこのような意図がありました。時間が許せば、「霍青娥が本当は可愛い」ということや、「デザイアドライブの旋律がなぜ美しいか」などをもっと喋りたかったのですが、ライブのMCで話せる内容は限られていますのでね。
以上がMCで喋りたかった内容の補足となります。
ギャラリボバンドメンバーが強すぎる件について
さて、ライブをご覧になった方々はこちらの副題に納得できるのではないのでしょうか?正直、最初のスタジオ練習に入った際に度肝を抜かされました。いや、お前らバケモンかて。
高校の同級生であったBassすてぃんがー☆とGuitarうまどしについては元より知っていたのですが、DrumsのAs、Vocalのめいたこ、そして今回サポートで入ってくれたGuitarウォルシュ、彼らはすてぃんがー☆の連れてきたバンドメンバーですが、本当にみんなうますぎる。
一番驚いたのがスタ連中に突然始まったセッションなのですが、アドリブ・即興で簡単かのように演奏していました。せっかくですので、各自ソロパートでフラワリングナイトをアレンジしたセッションを、グレクレでも披露することにしました。
ちなみに後ですてぃんがー☆に「バンドやってる人間ってああいうの簡単にできるモンなの?」と聞いたら「いや、俺たちだからできるのであって、みんなができるとは思わない方がいいなぁw」と返ってきました。なんと心強いことでしょう。
今更ですが、ギャラリボメンバーは全員ただの大学生です。僕は最近になってようやくバンドというものを知った程度の人間なのですが、彼らが学生レベルを軽く超えていることはさすがにわかります。
そんな彼らが最初に『星色デザイア』を合わせたときにはとても感動したのを覚えています。自分のアレンジした曲をバンドでカバーしてもらう、それもこんなにも「強い」メンバーに。これ以上の喜びは中々ありません。実際にグレクレの場でも、文句なしの演奏を披露してくれました。これは絶対に僕一人ではできなかったことです。改めて、メンバーに恵まれたなと、そう感じました。
最後に
さて、ここまで長々と書き連ねてきましたが、このライブを通して思ったことを「2つ」話したいと思います。
1つ目は、やはりライブを"する"ということは楽しいものであるということです。
今までライブの経験が一切ない僕としては、正直始まる前は不安の方が大きかったです。しかし、いざ幕が上がり、曲が始まるとそんな考えはすぐに消え去りました。考えてみれば当然のことです。ライブハウスのバカデカい音を奏でてるのが自分たちであり、それをその場にいる全員が注目しているのです。楽しくないはずがありません。
2つ目についてなのですが、ライブステージを後ろから眺めていて、僕にも「欲」が生まれました。自分ももっとバンドに貢献したい!会場を盛り上げられるようにしたい!そう思うようになりました。ベースアンプの裏で同期音源を流す以外にももっとやれることはあるはずです。今後何をやることになるかはわかりません。もしかすると、今の「ニンテンドーダイレクト」が最適かもしれません。しかし、もっと模索することはできるはずです。次にライブまでに改めて自分がステージ上でやれることを探す。それが僕の次の目標です。
それではこのあたりにて。お付き合いいただきありがとうございました!