紺碧studio初ライブ決定が嬉しいので曲解説をする
紅楼夢帰りの夜行バスでこれを書いております、ギャラクティック・リボルバー代表のフォカです。
紅楼夢前日のBREAK EMOTION、Grazy Crazy!!#6 、紅楼ジャズ。そして紅楼夢当日など、山ほど語りたいことはあるのですが、そんな日の夜にすげー特報がTLを流れていきました。
なんと、あの紺碧studioがGrazy Crazy!!#7に出演することになったようです!
(ちなみにこれはグレクレ6の会場閉会後に先んじてヘルさんからアナウンスがあったようです)
先に改めてGrazy Crazy!!(略称:グレクレ)というライブについて解説いたします。
こちらは石鹸屋の代表hellnianさんが主催の東方ライブイベントで、特に最近では、新規またはライブ経験のないサークルに出演機会を設けるという意義が強くあると感じられます。それもあってかありがたいことにギャラクティック・リボルバーも第5回の方に出させていただきました。
ライブハウスでのイベントだけあり、やはりバンド系のサークルが多くなる傾向はありますが、Grazy Crazy!!#5ではラップサークルの『UNKNOWN BEATS』が参戦したことも記憶に新しいですね。
さて、紺碧studioというサークルについて、意外なことにこれまでライブの経験がなかったようです。ここまで人気のあるサークルですし、どこかしらでやっていると思っていたのですが。
春の例大祭が終わったあたりのタイミングでボーカルのあまろさんが「紺碧studioもライブやってみたい!」と言っていましたね。
いや、しかしまさか本当にグレクレに紺碧が出るとは思っておりませんでした。僕は長らく紺碧studio大好き人間を続けていまして、初めて買ったCDのうちの一枚でもあります。そんな紺碧studioの魅力といえば、なんと言っても徹底した原作オンリーアルバム。アルバムを通しで聴くことにより、元になっている原作を追体験することが可能です。アレンジも基本的には原曲に忠実ではあるのですが、原曲キメラもそれなりに多いです。歌詞についてもキャラ要素をしっかりと押さえていますね。サウンドは音数多めのポップス色が強めなもので、誰でも聞きやすい曲調になっていると思われます。ある意味では、最も『東方アレンジとして王道』と言えると思います。僕の作りたい曲の理想系の一つもこのサークルにあります。
というわけでそろそろ本題に入って行こうと思います。前置きだけで1000文字近くになってしまいますが、今回は曲紹介をやっていきたいと思います。ライブでやってくれると嬉しいな〜という曲となると、MVがある曲が中心になるのですが、いくつかMVのない曲も書いていきます。あと、どうやらグレクレには謎の人物Kさんは出られないそうなのですが、彼女の曲も大好きですのでいくつか書いていきます。
COLOR RING DAYS
原曲:
彼岸帰航 ~ Riverside View
六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years
大本命です。僕の初めて買ったCDの一枚であり、青春です。てか!!!ジャケとMVのこまえーきが!!!可愛すぎる!!!!(いきなり曲ではなくイラストの話をする四季映姫ガチ恋系オタク)
もう、この曲が生で聴けるかもしれないというだけで本当に感激です。
この曲の一番好きなポイントなのですが、一番サビでは「春と夏」、二番サビでは「秋と冬」という、四季を回想する対比歌詞になっており、そこでラスサビでは「六十年分の軌跡」という、この超絶キラーフレーズに帰結します。その他の部分の歌詞についても、本当に四季映姫・ヤマザナドゥが語っているような歌詞になっています。
僕の個人的な好みとしては、東方のキャラクターが等身大・そのままを表現しているような歌詞が大好きなんですよね。わかりやすく言うと、キャラソンっぽいものが大好物ということです。
栃栗毛さんの書く詩ってこの傾向が強いと思うんですよね。編曲はタローさん、後述の『Doubt&Trust』でより詳しく語るのですが、タローさんは東方アレンジャーの中でもトップクラスに多様な音色を使用する方だと勝手に思っております。
この曲あってか、僕の中での四季様の声のイメージがあまろさんになっています。ギリギリで『四季映姫のDOKIDOKI ディスク』を上回っています。
TRIANGLE△SITUTATION
原曲:
信仰は儚き人間の為に
神さびた古戦場 ~ Suwa Foughten Field
ネイティブフェイス
引き続きあまろさん曲、この曲についてはアレンジはアルノさんですね。アルノさんの曲は激しめのシンセをよく使っておられますね。
そして、何よりもこの曲の特徴は圧倒的原曲キメラです。守矢神社の三柱の原曲を惜しみなく使用しています。MVだとわかりやすいのですが、あまろさんが早苗たちの声を歌い分けています。
無想夢眼
原曲:ハルトマンの妖怪少女
こちらもあまろさんボーカルの曲です。MVこそないものの、いつぞやの『この東方アレンジがすごい!』で受賞していたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
まさに今までにない新感覚のハルトマンアレンジで、小気味よいリズム感がとても心地よい曲です。リストカットピアノや指パッチンなどが使われているのも面白いですね。
えんどれす☆いーたー
(ショートバージョンあるの助かりすぎる)
原曲:龍王殺しのプリンセス
続いて、美津紀さん曲です。美津紀さん曲の中ではこの曲が一番好きかもしれません。
タイトルの感じからも想像のつく通り、ゆる〜めな歌詞です。ひたすらに姫虫百々代が色んなものを食べます。歌詞に反して、曲調は激しめのシンセが動き回っています。
この曲の好きポイントは、間違いなくBメロです。龍王殺しのプリンセスのイントロ部分のバチバチかっこいいところをあえてここに持ってきて、この『ふわふわ焼きたてこんがりトースト サクサク衣のジューシー唐揚げ』という歌詞!めちゃくちゃ歌いたくなるので、多分グレクレでやったら謎のコーレスをするオタクになります。
Echoes of sisters noise
原曲:幻想浄瑠璃
こちらも美津紀さん曲です。ここまでとは違ってかなりシリアスな曲調な、九十九姉妹の曲ですね。紺碧では珍しいタイプなのではないでしょうか。実際僕としても、輝針城という作品……というよりあの下剋上は相当に特別な異変だったと考えております。あやうく本当に幻想郷が転覆していたと考えると、紺珠殿に匹敵する危険性だったのではないのでしょうか。それもあり、この曲がこのような曲調をしているのは納得です。音圧も高めで、本当にカッコ良い曲です。
Change the world
原曲:リバースイデオロギー
輝く針の小人族 ~ Little Princess
『だって小さいってことだけで超絶生きづらいんだから!』
前言撤回。少名針妙丸、お前割と軽い気持ちで小槌振るったな!?せいしん曲は、針→正のクソデカ感情(これは、好意でも敵意でも両方が成立します)が主要な立ち位置を占めることが多いのですが、この曲のせいしん概念を一言で表すのであれば『悪友』。先ほどまでと打って変わり、曲調は紺碧らしいポップス色。トランペットだったりオーケストラヒット(デン!ってなるやつ)だったりで、(一部を除いて)楽しげになっています。
「ギャフンと言わせてやる」ですからね!割と……いや言いそうだなの姫!なんというか、この正邪はあまり罪悪感とか抱かなさそうでいいですね。
原曲の使い方でも、輝く針の小人族サビの部分を、満を辞してギターソロで使っており、「タメ」ることの重要性を感じさせます。
Doubt&Trust
原曲:少女さとり ~ 3rd eye
ハルトマンの妖怪少女
名前に反して割と色んなサークルだったり、某Youtubeで死ぬほど聞くフリー曲だったりを歌っていてそこまで謎ではないことで有名な、謎の人物Kさんの曲です。今改めて見たらつべで60万再生オーバーで腰抜かしました。こんなぶっちぎりで伸びてたんですね。
さて、この曲についてはみなさん主にさとこい的に好きポイントは確立できていると思うので、違う方面から話していきます。
〜〜〜ここから多分クソ長いタローさんの話〜〜〜
先ほど少し話したかと思いますが、タローさんは本当に多様な音色を使用するのですが、その最も象徴的なものがこの曲だと考えています。イントロから風音、オルガンなどは、地底および地霊殿の物語が始まることを表現するのに最適ですし、そこからハルトマンイントロフレーズと共に出てくるリードギター。裏ではシンセも同じフレーズをなぞっていますね。1Aの刻んでるピアノ(エレピかな?)では、冒頭の雰囲気に戻りつつ、激しめのシンセと歪みギターが両サイドを埋めます。Bメロでこいしのターンになってからはオペラがさらに音圧を稼ぎます。ここでも実はギターがユニゾンしてたり、後半からウワモノシンセが入ってきたりで飽きさせません。サビでは一度緩めのビートで入っていっていますね。上昇音と共に、後半から盛り上がっています。
ボーカルもラジオボイスを使用していたり、音色に工夫が見られます。二番になってから、ちょいよちょい細かい変更があります。一番驚いたのは、二番Bメロではベースがスラップしていること。意地でも同じ展開しないにはしないぞという強い意志を感じます。そして、これだけの音数がありながら、「無意識」ではそれらが調和しつつ、「意識」を向ければ個々を聞き取れる良いバランスのミックス・マスタリング。ここまで含めてこの曲は東方アレンジの中でもトップクラスにクオリティの高い曲だと考えています。
アレンジャーというのは、主張していかなければやや目につきにくい立ち位置かと思いますが、その中で明確に自己の強みを確立しているのがタローさんの素晴らしいところだと考えており、尊敬するアレンジャーの一人であります。
以上!なげえ!
桜蘭PARADIGM SHIFT
原曲:フラワリングナイト
紺碧studioは基本的には、メロディは原曲に非常に忠実です。(そういえばひょっとしてオリジナルのメロディを一度も使っていない……?)
それは裏を返せば、「そのまますぎると、単調さゆえ飽きられやすい」という特徴を備えかねません。これの解消法として、TRIANGLE△SITUTATIONのような原曲キメラであったり、Doubt&Trustのような音色の変更などがあります。この曲は、それらと異なるアプローチをとっています。ただでさえ同じフレーズの繰り返しが多いフラワリングナイトという原曲で、タローさんが選択したのは、異常なまでの回数の転調です。一度しっかり聞いてみてほしいのですが、本当にびっくりするくらい転調していますよ。サビだけで……何回だこれ? 4回!?ひょえ〜〜〜! そして、それを可能にしているのが謎の人物Kさんの音域の広さです。いつぞやのイノライの配信でも言われていましたが、軽々しく歌うのであまり実感がないかもしれませんが本当に音域が広いんですよね。
ひとまずこんなところです!気が向いたら追記していきます!夜行バス車内のスマホで勢だけでかきたので推敲という概念を持ち合わせていないのでこのまま投稿します!おやすみ!
p.s. まによんさん!パームさん!なんかバケモンみたいな対バン相手出てきましたが頑張ってください!まずは来週の東リベ!応援しています!