希望と絶望感想文~「飛行機雲ができる理由」を余計に考えてみた~
みなさんこんにちは!
noteを開いてくださりありがとうございます!
やっぱりこの#haruyoblog構文から入りたくなっちゃいます。失礼致しました。
ついに、【日向坂46ドキュメンタリー映画 希望と絶望 その涙を誰も知らない】が公開されましたね。皆さんはもう鑑賞されましたでしょうか?
公開されて2週間ほど経ち、Twitterを見ても、「そろそろネタバレありの感想文も問題ないよね?」と思い、これを書いている所存でございます。サザエでございます(?)。
今回書きたいことは大きく分けて2つあります。
まず、この映画を見ての率直な感想。
もうひとつは、この映画を通して「飛行機雲ができる理由」を余計に考えてみました。
そして、今回もめちゃくちゃ長いです(学んでない)。なので、「飛行機雲ができる理由」についてのオタクの妄想だけでも読んでいただければ嬉しいです。
映画の感想は、自分で言うのもなんですが、ありきたりな事書いてますので飛ばしていただいて構いません!じゃあなんで書いたんだの声は受け付けません!いやそんな声でません!
希望と絶望感想文
はじまってすぐに思ったこと。ナレーションが女性になってよかった。前回の「3年目のデビュー」より断然に聞きやすい。女性の語りになったことで、内容がヘビーなだけに重厚感より柔和感が出ていて、見やすさが格段にあがりました。あと全体を通してナレーションを極限まで減らしている気がして、よくあるドキュメンタリーの押し付けがましい感じが無くて、さらに見やすさが上がったなぁという印象です。
ハウススタジオかどこかでのメンバー数名への個人インタビュー、個人的にはダントツでみーぱんの言葉が聞きやすかったです。当事者であるにもかかわらず、誰にでもわかるわかりやすい言葉で、その時のグループの状況や個人の心境を説明していて、普段のラジオで訳がわからない話しているみーぱんからはほど遠い印象でした。
コロナ禍に突入して無観客から少しずつ増えていく観客の数。会場ごとにキャパが異なるツアーを除いて、各ライブ映像の下に、観客の人数が表示されていくのは、無観客との対比を表しているんだろうなと感じました。キャプテン佐々木久美さんがどこかのライブのMCで言った(かどうかうろ覚えですが)、「おひさまがいてこその私たち」みたいな意味の言葉の重要性の大きさを、観客数という数値で表現したかったのかなと思いました。
映画を観ているとどうしてもメンバーへの感情移入が大きくなり運営批判はしたくなる瞬間がありますが、オタクが批判しても変わらないし、そこに関しては作り手側で解決する問題だと思うのでノータッチでいきましょう。むしろ休業を選択できる会社になったことに少し安心すらします。そして、休業しても、その場所にまた戻ってきたくなる環境づくりのうまさにチーム力の大きさを感じました。
あとは、おそらくもう一つの軸になっている「アイドル・渡邉美穂」の描き方がずるい。最後のとこなんて泣いちゃうじゃんあんなの。周りを味方にする天才はきっと映画製作陣にもすごく愛されていたんだろうなと思いました。
これはみなさん思っていると思いますが、直接的な映像としての絶望はそこまでないなぁと。僕はこの映画に描かれている期間に日向坂にハマった人間なので、沼に落ちていく途中で絶望は感じませんでしたし、むしろ現時点で結果を知っているからこそ、「この時期めちゃくちゃよかったと思ったけど裏ではこんな感じだったんだ。」って思ってみてました。でも彼女たちからすれば、その時点ではまさに絶望であったわけで、そこを個人の力とチームの力で切り開いていく姿は「アイドルかっけぇ…」ってなっちゃいます。
後述しますが、あるオタクのスペースの中でどなたかが、「最大の絶望は東京ドーム公演の前に、22人で立てないとわかった瞬間。なんならいまから全員検査して公演自体どうなるかわからないという瞬間」と仰っていて、なるほど!って手をたたいて納得してました。
以上が映画の感想文です。
ほらね?ありきたりでしょ?笑って許して~♬(アッコー!)
なぜ「飛行機雲ができる理由」を選んだのか
ここからが本題です(じゃあここから書きなよ)。
結果から言いますと、僕はこの映画を2回見ました(もっと見てる人は変態です嘘です)。
1回目は事前情報を入れずに映画館に行き、前の席に一人で見に来たJKが視界に入ったため(見んな!きしょいぞ自分!)、泣きそうになるのを我慢して(なんでだよ)、鼻をすすりながら観ました。
まだ自分が日向坂にハマる前の出来事が描かれた「3年目のデビュー」を観た上で今回の映画を観たので、より楽しめましたし、今回の映画は、自分のハマった時期とドンピシャでした。「希望と絶望 その涙を誰も知らない」はこんなこともあったんやなぁと。渡邉美穂さん尊い…なんて思ったわけです。
最初は「1回で十分やな。」と思っていました。
なぜ、2回目に行ったか。それは、あるオタクのスペースを興味本位で聞いたときに話していたある会話がきっかけでした。
「エンドロールで流れてた『飛行機雲~』って2番からじゃなかったですか?」
「康はわりと2番のほうが良い詞書きがちだよね。」
これを聞いて僕は「あれ、たしかに…そういえば、そうかもしれん…ぐぬぬ…」と唸ってました。
本編を見た方はわかると思いますが、エンドクレジット・ロール後、この映画の軸となる2人(軸とされているのかもしれませんが)、キャプテンの佐々木久美さんと撮影時点では卒業を控えた渡邉美穂さんが、これまでのこととこれからのことを話す映像の衝撃度や会話の内容一つ一つに涙腺崩壊しそうになりすぎて、エンドロールに流れた「飛行機雲ができる理由」が2番だったことなんて、言われてやっと気づいたぐらいでした。
そして、康が2番のほうが良い詞書きがちだなんて考えたこともなかったです。(「良い詞書きがち」と「いい日旅立ち」で韻が踏める)
ここをきっかけに、僕はある1つの疑問を抱きました。
なぜこの映画は、エンドロールに「飛行機雲ができる理由」を選んだのだろう?
そんな疑問を持ちつつ、何かを確かめるかのように2回目の鑑賞に至ったわけです。
すると、エンドロールに「飛行機雲ができる理由」が選ばれた訳を妄想できるようになりました。
※以下、オタクの妄想とこじつけが始まります。
飛行機雲ができる理由ー科学編ー
まずはじめに、この曲を理解するにあたっての最初の疑問にぶち当たってみます。
「そもそも、飛行機雲ってどうやってできるの?」
「え?そこ?」ってなると思いますが、何事も視野を広くいきましょう。
恥ずかしながら、理科の知識が全くないので調べてみました。
ん〜難しい…なんだ飽和なんちゃらって…空気の渦…はにゃ?
もっとわかりやすく説明してくれ!!
だいぶわかりやすくなった…。
わかりやすっ!なんとなく理解できました!
教えてくれてありがとうママ!(ママって誰だよ)
親切なママを置いておきますポイ。
飛行機雲ができる理由ー深読み編ー
飛行機雲ができるメカニズムをなんとなく理解した上で、「飛行機雲ができる理由」の歌詞を読み直していきます。
同じ疑問が出てきましたね。
この曲に出てくる“僕”には、先程のように、科学的に返してみてほしい気がします(そんなことはない)。
ここで気になるのは“飛行機の涙”という表現。
最初は聞いた時は「気取った返しだなぁ康」と思っていましたが、”涙”って水だし、”涙”って感情の高まりという熱いエネルギーを持ったものが、形となって外に出てくるわけで。
もしかしたら、ものすごいスピードで進んでいる、熱を帯びた”飛行機”から出てきた大量の”涙”が急速に冷やされた結果、飛行機雲という綺麗な軌跡になっていると考えると、
“飛行機の涙”という表現は、前述した飛行機雲ができるメカニズムからしても、あながち間違ってないし、むしろうまいこと言っている気がするわけです。
ここで今回の映画のタイトルをもう一度見返します。
「希望と絶望 その涙を誰も知らない」
ん?あれ??
「希望と絶望」がセンセーショナル過ぎて気づいてなかったけど、もしかして、”その涙”って”飛行機の涙”と関係あったりするのかな?
もし、関係があるとした場合、この「飛行機雲ができる理由」の歌詞の中に出てきた飛行機雲を作ってる「飛行機」って「日向坂46」なんじゃないの??。(なんか既出感はありますが)
「日向坂46」というアイドルグループを飛行機雲をつくる「飛行機」と仮定した場合、「飛行機雲ができる理由」の歌詞と映画の内容がバチバチとリンクしていくのではないかと考えました。
1番サビ前のまさにこの部分、遠くから見れば希望に満ち溢れているようにみえて絶望などみえないと思っていたけど、本当はそうじゃないのかもしれない。しいて言えば、不安な気持ちを表すマイナス感情の歌詞です。
この映画を見る前の僕らオタクは(おひさまって書けよ)、アイドルのキラキラした部分を見せてもらっていて、彼女達の苦しさや悲しみは、想像するのが精一杯で、実際に目の当たりしていないし、彼女達自身も見せないような努力をしてたはずです。今回の映画は、その裏側の部分を抜粋して見せてくれたのかもしれません。
1番のサビ前半部分。
東京ドーム公演が決定して「いざここから」という時に、ご時世によって延期が重なり、思うような活動ができない中、もがき苦しみ、中には休業を選択するメンバーや、仕事を頑張りすぎて誰にも頼れず体調を崩すメンバー、その異変に気づいてあげれなかったことを後悔するメンバー。映画の中で、見ていてすごく胸が苦しくなった瞬間をこの歌詞を見て改めて思い出しました。
1番のサビ後半部分。
飛行機雲は、地上から見てる分には、白くて刹那的で綺麗で、これが永遠に続けばいいなぁって思ったり思わなかったり。でも、飛行機自身は「今ここ」にエネルギーを使って全力で飛んでいるからこそ、自分達の後ろにできる雲は見ることはできないわけで。
日向坂46という飛行機は、約束の彼の地に向かって進む目処が立った矢先に、天候に左右されて、めちゃくちゃ迂回して進んでいった気がします。
そして、進む間に、僕らが知らないたくさんの涙や汗が水となり、上空で冷やされて、飛行機雲を作り出していたのかもしれないなぁと。
おそらく、この映画に映し出されている以上の涙がたくさんあったに違いありません。それは映画として映せるものもあれば、映すことすらできないような、むしろこっちのほうが多かったのかもしれませんね。(だって他のメンバーももっとインタビューあったはずだし)(まあここは映画の趣旨優先でしょうし、僕らも知らなくていいことの方が多い気もします)
ここまでで気づいたことは、「飛行機雲ができる理由」の1番の歌詞って、この映画の内容そのもの過ぎやろ!ってことです。(※個人の感想です)
そして、僕がこの曲の中で、まさにこの映画を象徴してると思った部分が、ラストサビ前の部分です。
この【希望と絶望 その涙を誰も知らない】というドキュメンタリー映画は、いつもフルパワーで進むがゆえに飛行機雲を作ってしまう飛行機をずっと地上から眺めるだけじゃなく、もうちょっと近づいて、エンジン音を少しだけ聴かせてくれたり、飛行機雲になる前の涙を少しだけ見せてくれたのではないかなと僕は解釈しました。
最後に
考えすぎるオタクの妄想とこじつけをフルに発揮して、個人的な感想をつらつらと書かせていただきました。ここまで、読んでいただいてありがとうございました。
「飛行機雲ができる理由」は解禁されてから、MVの雰囲気めちゃくちゃ好きで、めちゃくちゃ見て聴いていた曲だったんですが、映画を見てから、この曲の歌詞を見ると、明るい曲調と異なって、意外と暗めの描写が多いなってことに今回改めて気づくことができました。
映画の中で、キャプテンの佐々木久美さんが「この2年を物語として描かれたくない」とおっしゃっていました(この文言だったかは記憶があいまいです)。
この映画に入りきらない映せないことが山ほどあって、しかも尚更アイドルだからこそ「この状況のなかでこんなこともあったけどみんなの前ではニコニコ」って思われるのも嫌だろうなって。
僕はこの映画は、完成された物語ではなく、「博物館に飾られた写真」だと思うようにしました。(さっき違う例えしてたけど、考えすぎオタクはとことん例えます)(吟じますみたいな言い方)
青空の中、白い飛行機雲を作りながら飛んでいる飛行機の写真が額縁に入れて飾られているような。その写真の下にボタンがあって、飛行機が飛ぶ音がブオーーーンって流れるやつです。2003年M-1の笑い飯の「奈良県立歴史民俗博物館」のネタに出てくる奈良時代の人形みたいなあれです(伝われ!)。
この写真を観てどう感じるか、考えるかは人それぞれです。たくさん感想があった方が面白いし、楽しいですしね。楽しくやりましょう、趣味なんだから。
余談ですが、「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」といわれるらしいです。大気が安定している証拠で、消えずにずっと見えると逆に天気が崩れることが多いらしいですよ。(余談が過ぎるだろ!)
なんとなく、渡邉美穂さんを送り出す雰囲気が強い、この「飛行機雲ができる理由」という名曲。べみほさんが卒業した後、これから先も、この曲が日向坂46にとっても、おひさまにとっても、大事な曲になっていったらいいなと思うばかりです。
最後に、なぜエンドロールが「飛行機雲ができる理由」の2番からだったのかもう一度考えてみました。
「1番からだと尺がハマらない。」これが一番現実的。(今更やろ)
僕は、この歌の中で唯一ポジティブな2番のある歌詞がこの映画を見た後に感じた感想とピッタシすぎるからじゃないかなと思ってます。
やっぱり、「康は2番に良い詞書きがち」ですね。
正直、先の見えない大空が続きますが、僕は今、この飛行機が大好きなので、もう少し追っていきたいと思います。
(今度、「飛行機雲ができる理由」をライブで聞いたら僕はどうなっちゃうんだろうなぁ…)
最後まで読んでいただきありがとうございました。