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【子育て】最上級の褒め方、これができたら最高!

子育て歴20年、
幼児教育、小中学生の教育に携わって30年の
いっしーです。

子どもを褒めることの重要性は多くの親が理解していますね。
なぜ、褒めるのか?
それは、子どもに自分に自信を持ってほしいからです。

自信の意味を調べてみます。
「自分の能力や価値などを信じること」とあります。

褒めるとはどういうことでしょうか。
「すぐれているとして、その人のことをよく言う」となっています。

では、何をしてすぐれていると判断するのか?をよく考えてみましょう。

例えば、
とても走ることが速い子どもがいたとします。クラスで一番です。

この場合、この子どもをどう褒めますか?

「すごいね、足が速いんだね」「足が速くてすごいなー」

単純に足が速いことを褒めています。
「いい」の判断は他者との比較です。
クラスで1番、他の子どもより速い、ということですね。

他者と比較した能力をすぐれているとして、
この子どものことをよく言っている。

そしてその子どもは自分の持って生まれた能力に自信を持つ。

その子どもの自信は
「足が速い自分はすごい」という自信です。

では、次です。
その子どもがもっと足が速くなるよう練習したり、努力をしている。
その過程を褒める。
「すごい努力をしているね」「努力を続けたからますます速くなったね」

努力をするという力をすぐれているとして、
その子どものことをよく言っている。

これこそ子どもが褒めてもらいたいポイントです。
そして「いい」の判断が過去の自分(当人)との比較です。
越えるべくは自分です。そしてその努力ができる力を認めている。

その子どもは、前の自分より進歩できた、前進できた自分に自信を持つ。

自分の達成感、充実感、を感じ、それを認めてもらえた喜びを感じる。

自分で課題を見つけ、それを越えるための工夫を考え、
実際に行動することができる、という能力に自信を持ち、
そこに価値を感じるのです。

子どもはもっと挑戦しよう、
もっと努力しようという意欲が高まることでしょう。

では、もう一つ。最上級の褒め方です。

その子供が足が速いことで周りの人(子ども)に何かの役に立っている、
という視点を加えるのです。

褒められて自信を持つ、という発想を超えて
親だけでなく自分の周囲の人(社会)に認められて自信を持つ、
という発想です。

これこそが子どもの自信が持続する最高の褒め方です。

褒められることで、時に
自分の実力以上に自分を過大評価してしまうことがあります。

また、親からは褒められるが(認められるが)
周りの子ども(社会)からは評価されない(認められない)ため、
評価のギャップにストレスを感じる場合もあるでしょう。

そこで、「自己有用感」です。
人(社会)の役に立っているという喜びです。

具体例

走ることが速いとしましょう。

褒められる→クラスで一番足が速い、そういう自分はすごい!

みんなの期待→クラスで一番足が速いので、クラスの代表に選ばれた。みんなの期待に応えられるよう頑張りたい!

この場合、クラスで一番ということはもはや重要ではなくなっています。

ここには他者(社会)との関わりがあります。
他者との関係の中での自分、という感覚です。
もしこの感覚がなく単に「自分はすごい」ということに
価値、評価を持ったとしたら、
それが社会性と結びつくとは限りません。

その子どもの能力が社会の中でどんな役割を待ち、
役に立っているのか?という視点です。

そこで、「褒めること」と「認めること」「人の役に立てているという視点」
をはっきりと意識しよう、
という提案をしたいです。

褒めるが落とし穴になる場合
大人目線です。大人から見ている。
それが「いいこと」と判断するのは大人。判断基準を持っているのは大人。
大人の基準というものが前提にないでしょうか?
大人側の基準という物差しを使ってその基準以上になったと「褒める」
基準に達しなかったら、「次回は頑張ろう」と激励する。

認める
子ども目線。それが「いいこと」との判断基準は子どもの気持ち。
判断基準を持っているのは子ども。
子どもが自分なりに工夫して取り組んだこと、努力したことに価値を感じる。
大人の基準には達していない場合もあるがそれは関係ない。

逆に自分がそれほど努力もしていないことを褒められても
あまりうれしくはないのではないでしょうか。
見当違いの褒めやお世辞、ちやほやで
子どもが自信を
持つことになるでしょうか。

そうならないためにはどうしたらいいのか?
子どもがどう考えて、どう取り組んだのか、
を親がわかっていなくてはなりません。

子どものことをよく見てください。

見てわかっていなければ、ただ「よかったね」「頑張ったね」という漠然とした
言葉しかかけられません。

子どもが何をどう工夫したのか?子どもが立てた目標にどれだけ達することができたのか?それを子どもがどう分析しているのか?

そういう行動ができていることを認めることです。

そしてさらに、その子どもの力が誰かの、何かの役に立っている、
ということを加えることです。

「本当」の自信とはどういうものなのか?
周囲の親、大人が常に考え続け、
実際に言葉にして声かけを行っていくことが
重要であると思います。





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