正解を求め過ぎじゃない!!株式投資の本質(4)
こんにちは。
Akamai Financial Academy校長の池田です。
先のブログで、銘柄選びより重要なものを
お伝えしましたが、
今日はその補足で、株式投資では
『正解を求めてはいけない、求め過ぎてはいけない』
をお伝えしていきます。
さて、正の整数の足し算では
1+1=2になり、
答えの2は、紛れもなく、正解になります。
この数学的の考え方を株式投資に当てはめて
しまうと、正解を見つけられる分析法があり、、
正しい銘柄を導き出してくれたり、
また、正しい投資法も存在して、
どんな相場状況でも勝てるという、
俯瞰して見ればすぐにも気づくような罠に…
多くの人は嵌まっていきます。
さてここで、先ほどの足し算と
株式投資の違いを考えてみましょう。
まず、正の整数の足し算!!ですが‥
そもそも整数とは何かということです。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の
解説によると、
整数は,数直線上に表わせば等間隔に並び,
最大数も最小数もなく,無限で,加法・減法・
乗法について閉じている。
ここでは、難しいことは省略して
数直線上に表わせば等間隔に並びという
ことだけにフォーカスします。
つまり整数1と、整数2の間には、1の間隔が
存在するということです。
まぁ、当たり前のことで、
幼稚園の時くらいから、誰もが
この考えで算数や数学を学んできました。
ところが‥株式投資では…そうはならないのです。
判り易いところで、株価で考えてみましょう。
A社の株価は、前日が1000円で、
翌日に1100円になりました。
さらに…翌日…1200円になりました。
価格の違いは、1日あたり100円です。
これは紛れもなく整数になります。
ところが‥単純に2日で100円づつ、
上がったから、上昇基調♪とは…言えないのが
株式投資です。
それはなぜかというと‥
その時その時に売買に参加した人の数や、
売買した量が違うからです。
例えば、1000円の時、1日にこの株の
売買高が100万円で、1100円の時もこの株の
売買高は100万円。
ところが2日目の1200円になった時の
売買高は1000万円だとすると…
10倍の売買高が起きて、1日で100円、
結果的に上がったことになります。
そこでなぜ、1000万円の売買高になったのか‥
を考えてみると…
1100円~1200円の間を売買ポイントと
捉えている人が大勢いたということに
なります。
ですから…同じ100円の間隔でも
全く違う意味合いになるからです。
つまり、価格差自体は、整数だけれども
価格が決まった時には、出来高というものがあり、
価格と価格の間隔の中には、市場心理というものが
入ります。
ですから、その間隔は、
いつも違いがあることになります。
つまり、1+1=2にならないかもと
いうことです。
市場に参加している人々が持つ市場心理は
様々で複雑で、それにより出来高も変わり、
同じ上昇幅でも意味合いが変ります。
そこで整数の足し算的発想で
正解が常にあると思って取り組むと
失敗に終わることが多くなります。
株式投資の答えは‥幅があり、時としては、
全く逆のシナリオも存在します。
だから…一つの正解を探すのは無駄なこと‥
それより、いくつものシナリオを
持つという発想が一番大切になります。
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
次回は勝つためには心を磨く!!です。
ご期待ください。