#01 38歳からの海外留学
Prologue - 38歳で海外留学を決めたのは -
フィジーに語学留学を決めたのは7年前の12月。
来年38歳になる年だった。
40歳を目の前にして、今だに結婚できていないこと。子供がいないこと。
この2つがプライベートでも仕事でも私を苦しめていた。
なぜなら、年の近い友人はみんな「子供中心の生活」を送っていて、休日や仕事帰りの予定はすべて家族優先になっていた。
子供も家族もいない私には、遠~い遠~い世界。
地域おこしなどの期間雇用の仕事をしていた私は、転職も多かったので、転職の度に「結婚・出産」のことを聞かれる。
そして、40歳間近で「結婚」も「離婚」もしてない女性を見る世間の目は冷たかった。
性格にとんでもない欠点があるのか?
とんでもない借金があるのか?
とんでもない頑固者なのか?
そんなたいそうな理由があるわけではなくて・・・
子供の頃、両親が毎日ケンカを繰り返していた。
その頃の私は、両親の怒鳴り声・金切声・暴力などに毎日怯えていて・・・「こんなに毎日に生まれてこなきゃよかった」と思わせるくらいなら、自分は子供を産みたくないって強く思った。
そして同じくらい強く、自分が一人前にならなきゃ絶対に家庭は持たないって思っていた。
それでも、20代の時に一度“結婚”を考えたのだが・・・
私がまだ「仕事をしていたい」「もっと一人前になってから結婚したい」と言い続け、付き合ってから10年が過ぎたある時。
長~いマンネリ状態から浮気に走ってしまい、それがきっかけで別れてしまった。
その彼は、その後交際始めた女性と数年後に結婚した。
私の人生で唯一一生を添い遂げたいと思った相手だったので、
それこそ人生で一番みじめな気持ちになった。
一方私といえば、浮気に走った相手とは性格の不一致ですぐに別れていた。
そんな乾いた冷たい風が体にしみる12月。
38歳を目の前にして、「正直、もう死んでもいいや」って思っていたあの時。
あと人生でやり残したことはないだろうか?
と、ふと語学留学を決めたのだ。
『語学留学』って、
単語は、100mを疾走する前のようにドキドキと爽快感を合わせたようないい響き。
だけど、まずはどんな国を選ぶ?
費用はどのくらいかかる?
日本を不在にする間の家賃や光熱費は?
育てている植物はどうしよう?
英語は話せなくてもなんとかなるのかな?
などと、たくさんの不安とやらなきゃいけないことがいっぱいだった。
国を選ぶのも語学留学の仲介業者(代理店)を選ぶのも大変。
ーーなにせ田舎だから。
当時(7年前)福島県には、語学留学を仲介してくれる代理店がなかった。
一番近くても宮城県仙台市に行かなければ、直接説明を聞くことができない。
今みたいにオンライン(zoom)がこんなに普及していなかったので、留学前の案内を聞きに行くだけでもお金がかかる。
しかたないから、手あたり次第の仲介業者に語学留学のパンフレットとスケジュールを送ってもらった。
予算は60万円以下
その時の予算は、留学費用と日本の住居維持費を合わせて30万円~60万円くらい。その予算で、できるだけ長く滞在できるところを探した。
“フィジー”と“フィリピン”
一番物価が安くて治安がいい“フィジー”か“フィリピン”の2択で悩み・・・
国ごとの観光地をいろいろなサイトで見て、また留学先の学校の雰囲気を体験談などをたくさん読んで調べて・・・
電話がかかってくるたくさんの仲介業者の担当者の説明を聞いて・・・
最後は、仲介業者の担当者の人柄で留学先と国を決めました!
と言っても「えっ?いくら?」ってなるよね。
と、なかなかのいい勝負。若干フィリピンが優勢です!
フィリピンの観光は「海・自然」。
一方、フィジーの観光は「海・自然・セレブ」。
ん? セレブ?!
セレブのリゾートFijiフィジー
特に私を魅了したのは、海の中のホテル(ポセイドン・アンダーシー・リゾート)でした。
一生に一度は、こんなホテルに泊まりたい!!
留学のパンフレットもそこそこに、海の中のホテル、セレブリゾートに心を奪われて、留学の準備を始めた。
次回へ続く