石橋英子×濱口竜介「GIFT」
昨日は石橋英子×濱口竜介「GIFT」@ロームシアター。終演後トークもあり。
濱口監督の「悪は存在しない」と二卵性双生児(監督談)にあたる映像に英子さんがライヴで音をつけるというもの。
「悪は存在しない」制作のきっかけになった、英子さんからの映像制作のオファーでできた作品がこれ。
映像はイメージ的なものではなくきっちりした「映画」だった。無声でセリフは字幕で生での演奏とまるで昔の無声映画の現代版みたいな感じ。
ストーリーはあるけどあの突然で不条理な終わり方に頭が混乱した。
これ、今後も国内外のいろんな場所でやっていくことで変化&進化していくそうで結構長期的なプロジェクトらしい。
英子さんの音楽は無音になる部分もあって、その無音の選択と映像の関係がとても気になった。
音もストーリーを補填するようなものではなく、かと言ってアブストラクトなだけでもなく、かと言って映画と無関係で奏でられているのかといえば決してそうじゃ無い。「映画(映像ではなく映画)」と音との新しい関係が出来てるのかもしれないと思った。
映画も音も一度では消化できず。再見すればもっと気がつくことが増えるはず 。まだはっきりと捉えきれてない魅力がありそうな、自分の手がまだ届いてない感じがしたので機会があればまた観たい。
客席がフラットだったため映像が前の人の頭が邪魔で(たまたま座高の高い人が前だった、これ最近こういう目によくあってる)画面が切れてたのでちゃんと観られるところがいいな。
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