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働き方について

いまのお仕事に就いて、4年目になります。
初めは契約社員でしたが、真面目な働きぶりのおかげで(?)正社員登用され早1年が経ちました。

大道具製作会社に勤めています。
わたしの部署は主にテレビ番組のセットを受注する部門です。
大道具の営業という、あんまりイメージの湧かない(であろう)職種です。

もともとわたしは、演劇の美術をやりたいと思って進学先を決め上京してきました。
お金のかかる私立大学に4年間も通わせてもらい、演劇の美術について学んできました。
わたしの記憶の中で、1番輝く、美しくたのしい期間です。
学科やその周辺の仲間たちと芝居作りをしている間は、辛くてもお金が無くても楽しくて
こいつの演出を理解できるのはわたしだけだ‼️
こいつの芝居を映えさせる美術はコレだ‼️ と、
強気でズンズン進んでいました。
卒業後も舞台美術をやろうと思っていましたし、
卒業後、学科の助手になったのもそのための貯金やコネ作りのつもりでした。

まあそれは(自分に対する)建前で、単に安定から離れるのが怖くなったんですけどね。

実際、まわりのフリー舞台美術家を見て、「わたしにはこれはできない」と思ってしまったところがありました。

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そして、モラトリアム延長ともいうべき大学助手期間を経て
安定した収入を得る快感を覚えたわたしは
その環境から離れる勇気を失いました。

でもせめて、大道具の仕事はしたい。
そこで先生に頼み込んでねじ込んでもらったのがいまの会社です。

もはやあの時点で諦めて、事務職とか定時で帰れる仕事にシフトしていれば、今のような葛藤はなかったのかもしれません。

土日に休めない、お客さんからの希望があれば打ち合わせでも本番でも建て込みでもロケハンでも行くしかない、そもそも週休二日制じゃない、給料が低い、いやもう給料低いはもはやいいや、いいから休みを休めるようにしてくれ、予定を入れさせてくれ。

キャリアコンサルの予約を入れました。
転職をするためではなく、今後の働き方をどうしたらいいか、わたしにできることはなにかを聞きたかっただけです。
だけど仕事でキャンセルせざるを得ませんでした。

いま、ほんとはそのコンサルの開始時間です。

会社に向かって歩いています。

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