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#企画メシ 第4回「波を待つのさ」

こんにちは、ふみです。
今日は「企画メシ2022」4回目の講義。

テーマは「音楽の企画」で、ゲスト講師はシンガーソングライターのNakamuraEmiさん。

今回の記事タイトルはNakamurEmiさんの楽曲タイトルより引用させていただきました。


▼企画メシ2022マガジン
講義のようすや企画生の感じたこと、想いが詰まったnoteが読めます


「大事」ってなんだ?

今の自分が、誰と出会い、どうやってここまで来たのか?
その大事な人物を、自分を中心とした『自分相関図』にまとめてください。
その上で「自分にとって忘れたくないこと」をメッセージにしてまとめてください。
(A4_1枚にまとめて、PDFで提出)
課題文より引用 


今回の課題、講義を終えた今、やってよかったと心から思います。

実は、本格的に手をつけられたのは締切まで1週間を切ってから。
仕事の修羅場と富士登山を経てへろへろになりながら向き合いはじめて、手が止まる。

「大事な人物って、誰だ?」

まずはドラマの相関図のように、家族とか関わりの深い人を書き出してみた。

だけど、強烈な違和感。

たしかにこの人達は大事だ。
だけど、ここに書いていない人達は大事じゃないのか?

そもそも、大事ってなんだろう?
この人達との関係性を、私はどう伝えたいんだろう?


ドラマみたいに「親子」とか「好き」とか、単語で相関を表すことにも違和感があった。
嬉しかったことも、尊敬も、愛情も、憎しみも、罪悪感も、いろんな感情がないまぜだ。
数行でも説明がつかない人の方が多いかもしれない。

関わりが深いから大事なんだっけ?
遠く、ほとんど関わりがない人に救われたことがあったじゃないか。その逆も、もちろん。

色々考えて、うまく絞り込めなくて、私には本当は大事な人なんていないんじゃないか?とすら思い始めた。


自分に素直に、嘘をつかない


もやもやと考えていたら「そもそも、なんで私的な関係性を周りに説明しなきゃいけないんだ!」と怒りにも近い感情が湧いてきた。

怒りと書いたけれど、課題に対して理不尽だと怒っているわけではなく「今の自分の解釈に対する強烈な違和感」だと認知ができたので、そこをクリアにしようと試みた。

ここで、毎回課題に取り組む際に設けているテーマを「自分に素直に、嘘をつかない」に設定。

前回の「なんとかしたいの企画」は、気持ちや企画内容に嘘はないけれど、不安な自分を押し殺して無理やり口にした感じも否めなかった。(そういうことも、ときには必要だけど)

エネルギーを込めたからこそほんの少し燃え尽きた感もあったし、仕事は数年ぶりにブラックばりに働いてるし、富士山に登って達成感はあるけど疲れたし。

体力的にも精神的にも、今は「無理したくない」と心が叫んでいたから、今回はそうしよう。

スタンダードに企画として考えた時、数多ある関係性から「ここぞ」というのを選び取ることが必要かもしれない。
でも、企画メシは仕事じゃないし、私が私のためにやっていることだ。

だから「選ばないこと」を選んでひたすら書き出した。


深夜のファミレス、NakamuraEmiさんの曲を聴きながら、関わってきた人を、思いつく限り。

そうして気づいたのは、そもそも「関係性を説明しろ」という課題ではなかったし、今回は「音楽の企画」。
音楽って、関係性の説明じゃない言葉が並んでいても、誰かが浮かぶものか多いよなあ、と、自分の中でもう一段腹落ちする感覚。

個人情報満載でそのままは載せられないので、背景に使った海の画像を載せておく。
揺らぎ、揺られながら
心にはいつも水が満ちている
無数の波の綾が、私を描いている
画像中央に書いた「忘れたくないメッセージ」

そして、それを囲むように、波うつ暗い海面に白い文字で並ぶ出会った人たち。



私にとっては、親も、恋人も、同僚も、ちょっとだけ関わった同級生も、果てはある時すれ違った人でさえも、ほぼ同列で大事といえた。

関係性の深さや時間、かけてもらった言葉だけが私を変化させたのではなく、ほんの少しの接触でも、めぐりめぐって私に影響を与えている。

まさに波のように。
時間をかけて揺らいだり、波が大きくなれば小さくなることもある。

そして、その出会いのどれもが、抱いた感情は様々だけど出会い自体に良し悪しのあるものではなく、「一人の人と関わった」という事実こそが、私の忘れたくないことだった。

全員書き出せたわけではないけれど、まずはその時思いつく限りを。
そしてそこには、清濁全てを呑み込んだ、私という海がただ揺れていた。


波を待つのさ


講義では、ラジオのように心地よい阿部さんとNakamuraEmiさんのやりとりからスタート。
(お二人とも声がいいので、ほんとにラジオのようにボーッと聴いてしまわないよう大変だった!笑)

・何かを伝えるために、ちゃんと仕事したり、恋愛したり、人間活動が必要
・少し本筋から離れるような、回り道をしていた時の方が出会いがあった
・新しいファンの人ができ始めて「会話ができるかも」と思った
・言いたいことってここ10年でそんなに変わってないし、何個かしかない
・仕事と趣味の違いは責任感を共有できる仲間の存在
講義中のメモより(だいぶ意訳あり)

お話の中に、これからのヒントになりそうなことがたくさん。
その中でも特に印象に残ったことを2つ、書いておきたい。


①強いメッセージを届ける時のポイントは? 
これは私自身が質問させていただいたこと。

NakamuraEmiさんの曲はとにかくメッセージ性が、歌詞が強い。
その強いメッセージや想いを「伝わる」ようにするための工夫が、たとえば音楽なら音やリズムの表現などにもあるのでは?と思ったので、聞いてみました。

答えは「自分自身は伝えたい歌詞を書くことだけ考えて、一番伝わるアレンジをプロデューサー/ギタリストのカワムラさんが考えてくれてるかも。仲間の力」とのこと。

NakamuraEmiさんのお話には出会った人から受けた影響やエピソードがたくさん出てきて、仲間がいるっていいなあ…!としみじみ。

一方で、私の課題に対して「この背景が暗い海で、沖縄のさわやかな海ではないからこそ伝わるものがある、それと同じかも」といったコメントをいただいた。

チームでできることに憧れつつも、一人で工夫できることもあるんだ、と安心しました。その場その場のできることを選んでいきたい。



②良い言葉を探してしまう、言葉に説得力を持たせるには?/自分らしいってどういうこと?
NakamuraEmiさんの答えは「嘘をつかない」こと。
はからずも、今回課題に取り組む時のテーマとリンクした。

たしかに、嘘をついていないから自分で納得感を持てるし、そうすると自然と行動が一貫するから、周りから見ても嘘がく、言葉にも説得力が出てくるのかも。

何より、今回そうして課題に取り組んでみて、すごく自分の中での納得感があった。
私はこうなんだ、これでいいんだ。と思えた。



課題の見立てを「波」と決めたので、NakamuraEmiさんの曲の中でも「波を待つのさ」をたくさん聞いていた。

いつまでもそばにいれるように
敬い忘れず大切にするよ
静かな夕凪も好きだけど
恋をしたんだ 二度と会えない波に

波を待つのさ 波を待つのさ
何時間だって 波を待つのさ

波を待つのさ 波を待つのさ
言うこと聞かない 波を待つのさ
NakamuraEmi「波を待つのさ」


波そのものを愛していたいな。

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