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#企画メシ 最終回「人間であるために必要なこと、呼吸」


2022.12.10

6月から半年間続いた企画メシ2022。
最後の講義「自分の企画」が昨日、みなとみらいBUKATSUDOとオンラインで開催された。

書きたいこと、話したいことが多すぎて、困る!笑

ので、まず今日は「自分の企画」への私なりのアンサーについて書きます。

やっと阿部さんに、きゃわのさんに、皆さんに会えたこと。
みんなのプレゼンを聞いたこと。
チームの企画を実現したこと。
サプライズの準備を頑張ったこと。
酒を飲み続け、カラオケでオールして、燃え尽きたこと。笑

この辺は、また後日番外編として、楽しみにお待ちいただけたらと。(長くなりそう、、、笑)


あなたはどんな企画をする人になりますか?

最終課題『自分の企画』
「自分の企画」〜自分の道を企画する〜
「あなたはどんな企画をする人になりますか?」
※PDF_1枚にして提出をお願いします

この課題が来ることは開始当初から分かっていたので、半年間、ずっと頭の中に、この問いがあった。

「どんな」という言葉は、むずかしい。

何を企画するのか?
誰に企画するのか?
ジャンル、内容、気持ち、信念。

なんとでも言える。

半年間書き溜めた感動メモと、note、エントリーシートを見返しながらぼんやりと考え始める。


そもそも、実はこの問い、エントリー時に一度答えているのだ。
その時私はこう書いていた。

「遠くの人に届ける企画」をする人になりたいです。

子どもだった頃、誰からも理解されず孤独だと感じていた時、救われたのは会ったこともない遠くの誰かの言葉や創作物、つまり企画でした。
会ったこともないのに繋がっているという感覚が、たしかにある。
 企画や、この世に生まれ旅立っていった言葉には、そういう力があると信じています。

最初にこれを書いていたから、「じゃあ、遠くの人って誰?」ということも、半年間ずっと考え続けていた。


遠くの人=昔の自分

私はどうやら、身近な人のプライオリティーがあんまり高くない。
大事なんだけど、身近じゃない人も同じくらいプライオリティーが高いので、結果的にあんまり差がなくなってしまう。
会ったことがない人のことを、大事に想う。

これを強く感じたのは、
第4回「音楽の企画」と第6回「文化の企画」。

▼各講義の詳細はマガジンにて


第4回「音楽の企画」では「自分相関図」に自分の大事な人との関係性をまとめたので、プライオリティーのことが顕わになったし、他のどの課題よりも納得感があって、私はこれでいいんだ、と思えた。

そして、第6回「文化の企画」では、ヘラルボニー松田さんが企画をする際に大事にしていることとして、「身近な人が応援してくれたり、喜んでくれるような企画をしたい」といったことをお話されていた。

それを聞いて、素敵だなと思うと同時に「私はそっちではないんだな」と気づいた。

身近な人を大事にしないということではなくて、それは手すがら、日々やっていけばよいと思っていて。(それも企画だったりするんだけど)

エントリーシートに書いたように、私には見ず知らずの人や会ったことのない人の企画に救われてきた原体験がある。

企画が遠くに飛んでいけることを身をもって実感していたから、私もそういう企画をしたい。せっかくなら遠くまで届けたいと願ったのだ。

私が企画を届けたいのは「昔の自分」
そして、同じように今、部屋でうずくまっている人。

でも、あと一歩。
もう一歩掘り下げられる気がして、考え続けた。



深呼吸ができる企画

もう一つ。
エントリーシートの参加理由に、私はこう書いていた。

息を吸うように企画していたい。

今も仕事で企画をしています。
だけど、まだまだ企画したりません。 

企画をする人と出会って、一緒に世の中を楽しくしていく仲間がほしい。
そしてまた、良い企画に出会って、
悔しい思いをして、次の企画を頑張りたい。 

時には一人で。時には、仲間と。
そうやって人生を全うしたい。
だから、企画メシに参加します。

「呼吸」は半年間、私にとってのキーワードだった。

ずっと課題と向き合っていたし、本業でも企画し続けていたので、それこそ息をするように企画し続けた半年間だった。(めっちゃ楽しかった)

全力疾走して息切れするような企画もあれば、
高地トレーニングのように酸素が薄いと感じる企画もあれば、
のびのびと深呼吸できた企画もあった。

仕事で企画をしていると、クライアントとエンドユーザーのことをどれだけ考え抜けるかが大事で、納期だの予算だの条件だのもあって、全力疾走して息切れするようなものが多い。

そして、そんな企画も好きだから、企画を仕事にしている。
でも、それだけじゃ満足できない。

私は、自分が深呼吸できるよな、心から納得できる、嘘のない、私自身を詰め込んだ企画をしたかったんだ。


深呼吸ができた企画というのが、さっきも出てきた「音楽の企画」。
あまりにも嘘をつかず、ありのまますぎて心配だったけれど、コメントをくれる人がいた。

自分の心とだけ向き合ったけれど、共感してくれる人や、心が動いたと言ってくれる人がいた。

「自分のため」に企画をしてもいいんだ。
それでも、企画は誰かのもとへ、飛んでいけるんだ。

私は、これからも、そういう企画をしていたい。


人間であるために、企画が必要だった

ここまで考えて「なんでそんなに企画したいんだっけ?」と思い返す。

その答えはだいぶ前から持っていて。
企画が好きだから。得意だから。稼げるから。
企画は天職だなと思っている。

でも、同時に、企画していないと不安なのだ。

バイタリティがすごいとか、活動的と褒めてもらえることが多いけれど、もちろん楽しくてやっている一方で、空白の時間が怖い。

正直あんまり生きていたいという気持ちが強くない。
生まれたいと自分で願ったわけでもないのに、生きなきゃいけなくて、生きている以上絶対つらいことや悲しいことと出会わなければいけない。

人生は、終わりがなく、途方もなく、救いがない。

それでも、歩き続けるしかない。
だからせめて、楽しいことや嬉しいことを増やそうとしている。


でも、たとえ逃げでも。
わがままでも。

飛んで行った企画が、
世界のどこかで誰かに届くかもしれない。

昔の私のようにうずくまっていた人が、部屋の窓を開けてみようと思うかもしれない。

これが、今の私の答えです。


ちょっと話は逸れるんだけど、私の座右の銘は「自責」です。
他人に期待せず、自分ができることをいつも考える。
自分の責任の下に、自由を謳歌する。

期待というのは、不確実で、優しくないもの。

だけど、期待するから、頑張れる。

頑張った仕事はきちんとローンチまで見届けたいし、
誰かと一緒に企画するならカタチにするまではずっと頑張りたいし、
推しのライブがあれば頑張れるし、
飲み会の約束したらそれまで頑張ろ!って思えるし。


私は弱いから、企画がないと、頑張れないんです。
たぶん、企画が無いと、肉の塊だったあの頃に戻ってしまう。

人間として生きていくために、私には企画が必要です。

そしてそれが、偶然どこかの誰かに届いたのなら、どんなに幸せか。



当面は、大丈夫


そんなわけで、私はこれからもずっと企画をしてるんだろうなと思います。

なんだか、ヘッダーや最初の課題「自分の広告」の「企画オタク」のテンションからはだいぶ離れちゃった気がしてたけど、あの溢れる笑顔の(自分で言うw)私も本当だし、結局仕事でもプライベートでもずっと企画してます、ってことなので、最高の企画オタクになれたのかなと思います!

そして、企画メシで、これから一緒に企画したいと思える人との出会いがたくさんあったので。(もう何個か約束もしてる!)

だから、当面は生きていけるし、人生は楽しいし、きっと大丈夫。

12/11 オールから帰宅して、実家の部屋の窓から。
同じように、この窓から何度も朝を見送り、
今日も生きていたくなかったなと思って眠りについていた、あの頃の私へ。大丈夫です。


そうやって続けていたら人生を全うしてた、ってなったら最高だなあ。

半年間、本当にありがとうございました!
おつかれさまでした!


▼企画メシ2022 マガジン


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