かるたのこと
あたしは競技かるたをやっている。
かるた会に入ってもうすぐ2年と4ヶ月。
でも小3から高1まで、冬だけ週1回育成会で百人一首をやってたから、百首は覚えてた。なので、ゼロから始めた大人とはちょっと違う。かるた会には入ってなかったから、全国大会は出たことなかったけど、所属会の会長が当時の記録を見せてくれて県の1級だったと教えてくれた(全日協のC級くらいとのこと)。
つまり素地が少しあったので、人より早めに有段者になれたのかなとは思う。
人より早めに有段者になったと言っても、いや、人より早く有段者になってしまったからか、A級ならば持っていて当然と思われるような速さやテクニックがない。議論できるような思考力もない。どこかで言われていたが、たまたま当たりが良くてB級の大会で優勝しただけなんだろうと思いたくなる。
実力が足りないなら練習すればいい、と単純に思うんだけど、あたしには4人子供がいる。旦那はなんと単身赴任だ。しかも旦那の親もいる。動物もちょっといる。フルタイムで働いて帰ってから、家事、子供の塾・習い事、病院などを1人でこなさねばならない。なんとかかるたのために時間を作っても、最大で週に10試合が限界だ。
あたしは器用ではないので、1つのことができるようになるまでに、人の3倍努力しないとならないと思っている。だからこそ、練習量が必要だと思ってる。
前に現名人に、『月の試合数が30試合程度で足りないと思うがどうか?』と聞いたら、名人からは『自分は多くても月に16試合だから練習量は足りているのではないか』とお答えいただいた。そして『それよりも必要なのは効率の良い練習だ』とおっしゃっていた。
(効率の良い練習ってなに?)
中学、高校、大学と練習を積んできたかるたーさんには備わってる基本があたしにはないと思う。同等の基本を手に入れるには、やっぱり泥臭く練習するしかないんじゃないの?と思ってしまうわけだ。
そこで冒頭に戻るんだけども、あの頃かるたにのめり込んでいたら、もっと違った景色が見られたのかなぁと思ってしまう。たらればを言っても戻ることはできないから、ヒジョーーーーに無意味だけど、最近の自分のかるたがどうにも下手くそ過ぎて逃避したくなるのである(大人からかるたを始めて、高みにたどり着いた方がいるのも知っているよ、うわん!!)。
かるたの動画をあげている人は、なぜあんなに速いのか?
「1字は若い子に勝てない」というセリフを聞くが、あたしは7つ上のみっちゃん(姉)からも下段の1字を抜くことができないよ?
なぜ強いとされるかるたーの話すことはわけがわからないのか…?
あたしには何もないなぁと思う。
だから練習したいんだよ。
S級と言われるA級が一足飛びに強さを手に入れわけではないだろうと思う。練習して練習して、高みにたどり着いたんじゃないかと思うと、やっぱり愚直に練習するしかないんだろうな、と考える。
(だから効率的な練習を教えてくれよ!!)
かるたを「ただの趣味」で終わりにしたくないんだよなぁ、と漠然と思うけど、それっていつになったら「ただの趣味」じゃなくなるんだろう。目標は5段だけど、あたしにはゴールの見えない果てしない道のり。5段になったら「ただの趣味」じゃなくなるかなぁ。
大人かるたーって部活と違って引退がないし、どんなタイミングで「終わり」にしてるんだろう。まだ2年ちょっとしかやってないくせに『もうやめたい』とよく思うけど、別れられない男女のように未練がましくかるたを続けている。
泣き言になってしまった今日のnote.
あたしが吐き出したいから書いてるだけだけど、Twitterで繋がってる面々には大人が多いから、少しは共感してもらえるだろうか。