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珍味
世界三大珍味と言えば、「トリュフ」「フォアグラ」「キャビア」。
もちろん、このような富豪中の富豪のみぞが食すことができるこれらの食材を、20歳そこそこの若僧の私が食べたことなどあろうはずがないし、今後もそんな機会はないだろう。
これは、ワイドショーの不倫ネタを、想像や予測の域を通り越して、まるで自分事のようにあーだこーだ言うテレビの前のお茶の間程度の想像だが、きっとこれらの珍味を毎日食べ続けることはできないだろう。
否、現実的には食べ続けられる。
これらの食材を買い続けられる経済力と、ナイフやフォークで食材を口に運べる筋肉、食材を口の中で咀嚼し嚥下できる筋力があれば食べ続けられる。
それでも食べ続けられないと想像するのは、これらが”珍味”だからだ。
たまに食べるから美味しく食すことができるのであろう。
関西AMリスナーにとっての”珍味”「ぎっしゃん」こと川岸ゆかさん。
本日放送されたMBSラジオ「それゆけメッセンジャー」は、3週に1度の川岸ゆかさんの登場回だった。
始まって30秒から、もう既に面白い。
天気を巡ってのくだり。
純度120%”人間・川岸ゆか”の面白さ全開。パラ師匠は、それを”すっとんきょう”と呼んだ。
自身でも”裸のような薄着”と例える自身の服装はさておき、黒田さんの半袖をいじる。
決して隙を見せてはいけない猛獣”メッセンジャー”を前にして、隙どころか腹の内側まで全てを曝け出す。
当然、お二人からツッコミと言う名の攻撃を受けるが、それを上回るパワーとエネルギーでまったくダメージを受けない。それどころか、噛みつき返す。
そう言えば、最近川岸さんの回にちょくちょくあるパラ師匠の「なんや!その言葉使い!」や「「違いますよ」って言うな!」といったお叱りに似たツッコミが個人的に好きだ。
どこか、お父さんと娘の口喧嘩を聞いているようで微笑ましい。
全ては曝け出さず、マグマのようにドロドロした腹のうちをチラッと覗かせるまででとどめる”ムーやん”という猛獣もいれば、腹の内も全て曝け出す”ぎっしゃん”という珍獣もいる。
そして、安心安定、堅実着実な梅山さん。
そりゃ、「それゆけメッセンジャー」は関西隋一の人気を誇るわけだ。
そんな珍味揃いだからこそ、3週に1度がいいのかもしれない。
同じ番組なのに、あくまでメッセンジャーさんの主旋律に乗ったうえで味わいが週によって全く異なる。
今では、3週に1度のぎっしゃんの回を欲している自分がいる。一口食べて、「この味この味」とニヤリとする自分がいる。