最後の悪あがき
4月に入り新生活がスタート。多くの新入生が新たなスタートを切った。その一方で最後の戦いに臨んでいる人もいる。
私が所属する野球チームでは、絶賛春季リーグが行われており、今大会の結果次第では新4回生の引退が決まる。即ち、新3回の新チームがスタートするわけだ。
新チームは、およそ半年後の秋季リーグ戦を見据えて戦うことになる。
現在3回生の私は、この秋季リーグを最後に引退することに決めている。ということは、私の野球人生も残り"半年"になったのだ。
9歳から12年間続けてきた野球人生のラストをどのように迎えるのか。ラスト半年をどのように過ごすのか。この半年に私の野球人生が詰まっているように思う。
正直、昨年のコロナ禍による自粛期間で、私の野球に対する情熱の火は、誰かぎ一息吹きかければ消えてしまいそうなぐらい小さくなってしまった。
自粛開けもいまいち気持ちが乗り切らず、モチベーションも低くなってしまう。自分の中で将来の目標ができ、その目標に向かってのモチベーションの方が高くなったと言えるかもしれない。「もういいかな。」何度も頭の中でこの言葉がよぎった。
残り半年を前にして、
「このままじゃあかん。」
と思い始めた。この半年にこそ、これまでの12年間の野球人生の真価、自分という人間の真価が問われている。そんな気がしている。
では、この半年をどう過ごすのか。どうせやるなら、何か一つでもこれまでの後悔を晴らそうと思った。その時思いついたのが"サイドスロー"だ。
高校時代にもサイドスローに挑戦した。しかし、その時は周りとの競争の焦り、目の前の結果欲しさから、挫折してしまった。「あの時、辛抱して続けていれば、、、」それが私の高校野球の一つの後悔だ。
だったらこの半年でもう一回挑戦しよう。今度は結果じゃない。試合に出れる出れない、バッターを抑えれる抑えられないよりも、自分の中で納得できるかどうか。半年後の最後にやり切ったと思えるかどうか。
半年で結果が出れるような甘いものではないことは重々分かっている。それは、これまでの12年間が物語っている。
結果よりも、1人の人間としての必死さ、本気度を自分自身に証明して見せたい。そのための"本気の半年"にしよう。
最後の最後まであがいてやる。
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