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お金持ちとは?

 先日、バイト先の後輩にこんなことを聞かれた。「お金持ちって性格悪いもんなんですかねぇ?無愛想な人多くないですか?」

 私は、あるスポーツの練習場でバイトをしている。お客様は、学生、定年を迎え余生を楽しんでいるのであろうお爺様お婆様、そして見るからに社会階層の高い層にいるであろう人々だ。噂話では経営者も多いようだ。

 ここで本題に。ここから綴ることは、あくまで私の持論であり、全ての人に当てはまらないことは重々承知である。

 金持ちには2つのパターンがあると思う。1つは、根っからの金持ちのパターン、そしてもう一つは己の力で金持ちになったパターン。

 前者の根っからの金持ち。恐らくこのパターンの人は、満ち足りないことを知らない。生まれてからずっと何かが"足りない"という感覚を知らない。何かをするにもすぐに満ち足りる。むしろ有り余っていることさえある。だから、周りの満ち足りない人々に振りまく。そのため自ずとおおらかになるのだろう。だから、心も表情もどこか余裕が見える。その人の真意は分からない。心の中では満ち足りていない人々を哀れんでいるかもしれない。それでも、側から見れば、豪快で気前がよく、おおらかに思える。

 後者の己の力で掴み取った金持ち。この人は、足りないことを知っている。足りない部分を補うために自分の力で掴み取った。だから今あるものを失う恐怖と常に隣り合わせでいる。だから守りに入る。だから、いつもどこか余裕がない。決して他に大盤振る舞いをすることなどはそうそうないだろう。守りのために、自分の周りは自分より強いもの、もしくは自分の中にある一定の基準をクリアしたもので固まる。だから、人脈は狭くなる。自分が認めたものにはニコニコし、見下ろしいるものには無愛想になる。無駄なエネルギーを使わないために。おそらく、後輩はこの部分を感じ取ったのではないだろうか。
 
 「やっぱり等身大が1番じゃない??現実はボンビーでも、心だけは豊かでありたい!!」
日々そうかんじており、これが最近の「エロはマナー」に次ぐ人生のテーマだ。 

 自分の中にある持論を言葉にするのは、頭の中のイマジネーションのみでベースケ素振りをするほど難しい。この難しさに直面した朝だった。

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