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3月、4月の事。主に観劇。

どうも、ご無沙汰しております。
観劇記録等書き溜めていたのですが、まとめずにずるずると気付けば5月も終わりが見えております…
皆様いかがお過ごしでしょうか。五月病も落ち着いてきた頃ですか。
さて早速ですが、3月、4月の事を残していこうと思います。
では3月から。

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はえぎわ×彩の国さいたま芸術劇場 『マクベス』
1日(金)~3日(日) 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール

ボードゲームの様な舞台面。色々な姿に変わっていく椅子達。マルカムとマクダフのやり取りが印象的だった。マクベスと夫人、二人だけの悲劇の物語ではなく、もっと大きな規模の物語、国の物語なのかもしれない。戯曲を物語の改変なく扱いながらも、主人公の第三の選択肢が出てきた。

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オペラシアターこんにゃく座 『神々の国の首都』
8日(金)~17日(日) 吉祥寺シアター
お恥ずかしながら初オペラ鑑賞。度々笑いが起こる場内に、こんなに気軽に観られるものなのかとイメージがひっくり返された。随所に石が使われていたが、石って意思だったりするのかしら。華麗なのだけど、激しく人の思いがぶつかり合っている様に感じた。

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ブッシュマン『2024÷1984』
13日(水)〜15日(金) 座•高円寺
ジョージ・オーウェルによって書かれた『1984年』を原作とした作品。あったかもしれない過去を現在から描いていく。制御された世界で本能のままに動く肉体は静かで激しい。

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いいへんじ 『友達じゃない』
20日(水)~24日(日) 北とぴあ ペガサスホール

この微妙な距離感、知ってる。そこから一歩踏み出した彼女らは輝いていて。友達になる、友達でいる事って口約束すらない事も多いから難しい。だから想い合えるって素晴らしい。この作品を3月に観られたのも良かったかも。元気になりました。

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『新ハムレット』
22日(金)~31日(日) こまばアゴラ劇場

言葉での殴り合いが気持ち良い。嘘が頭に突き刺さる。各々に真実と嘘があって、それを信じ続けるための殴り合い。剥き出しの登場人物達に興奮させられる。そこに品格が同居しているからなお美しい。現実はもっと汚いものだとしても。

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『船を待つ』
23日(土)~31日(日) 吉祥寺シアター
平土間に差す光はゆらゆら揺れて水底の様だった。かと思えば夜空の様な心細さもあり、色々な表情を見せてくれた。その想像力を刺激したのは、俳優の言葉と音響効果だろう。思い返してみると3人でいても、そしてそれを見ていてもどこか孤独だったな。孤独だけど何もない訳じゃなくて、3人の届かない願いや祈りの想いが空間を満たしていた。


◇◇◇◇◇

こんな感じの3月でございました。
さてさて4月ですよ。

◇◇◇◇◇

ほらあな『こんこん3匹目』
3日(水)-4日(木)

初めはWSを想像していたが、終わってみるとこれは公演だった。参加の度合いとしてはテーマパークのショーの様な。それでいて内容は観客の感情を丁寧になぞる様な。コミュニティとしてのダンス。いずれは困っている人の居場所にしたいと展望を聞かせてくれた。一般的な踊る事のハードルの高さを改めて認識。踊る場所を居場所に出来る可能性が出てくるのではないだろうか。

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Von・noズ『allegoria』-安部公房 短編小説『鞄』の別な話し方-
5日(金)-7日(日)すみだパークシアター倉
原作の『鞄』は短編のため一瞬で読み終わってしまったが、この作品も一瞬で終わってしまった感覚だ。「私」の体感している事が、段々と視界が閉ざされる等、制限を行う事によって表現されている点が興味深かった。ゆらゆら揺らめく蛍光灯は何を示すのか、色々な顔を見せてくれた。
クライマックスは解放感が凄く、視界が一気に開けていく感覚があった。
我々はどこに向かうのか、何を選択するのか。それは思ったより自由なのかもしれない。

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おふぃす3〇〇『さるすべり』
6日(土)- 15日(月)紀伊國屋ホール
どんどん変わる世界に振り回されっぱなし。でもそれが全然嫌じゃないの。時間の流れと共に、もっと大きな時代の流れが描かれていた。物語のスピードはそのまま世界のスピードで、世界がそれだけ早いスピードで変化し続けているという事なのかもしれない。

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青年団第100回公演 こまばアゴラ劇場サヨナラ公演 こまばアゴラ劇場地域貢献公演『銀河鉄道の夜』
25日(木) - 29日(月・祝)こまばアゴラ劇場
遠いのか近いのか。得たのか失ったのか。果たしてその認識は本当なのか。私の声は小さいけれど、遠くの物事に対して想っていたいし、同じ志の人と手を取り合いたい。綺麗事って思われるかもしれないけど。

◇◇◇◇◇

4月でした。
こう振り返ってみるともっと沢山見たいなと思ったり、でも消化不良になりそうだなと思ったり。

ちなみに舞台観に来て!みたいなお誘いもお待ちしております。非常に短いですが、感想というか、記録というか、とにかく残します。

ではまた。

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