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立山室堂・みくりが池・黒部ダム・松本市観光

上記4箇所を旅行してきました.立山室堂・みくりが池・黒部ダムの三か所は,立山黒部アルペンルートと呼ばれる山岳観光ルートで結ばれています.立山黒部アルペンルートは,長野県と富山県を通り抜けられるように道が繋がっていますので,長野観光(or 富山観光)に繋げることができます.そのため,松本も少し観光しました.

立山室堂観光で知っておきたい,公共交通機関や予算について,心配性な人が安心できるようなコンテンツを作ってみようと思います.

筆者の旅行のスケジュール(一泊二日)と,予算は以下です.

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\begin{array}{| l | l | l | r |} \hline
日にち & 行程 & 移動手段 & 費用 \\ \hline\hline
1日目 & 新宿→信濃大町(08:00→11:17) & 新幹線 & 約7,000 \\ \hline
1日目 & 信濃大町→扇沢(11:35→\textbf{12:00}) & バス & 往復2,950 \\ \hline
1日目 & 信濃大町→立山室堂(12:15→) & 色々 & 往復12,300 \\ \hline
1日目 & 宿泊(ホテル立山) & - & 32,000 \\ \hline
2日目 & 立山室堂→扇沢 & 色々 & - \\ \hline
2日目 & 扇沢→信濃大町 & バス & - \\ \hline
2日目 & 信濃大町→松本 & 在来線 & 680 \\ \hline
2日目 & 松本→四柱神社 & 徒歩10分 & - \\ \hline
2日目 & 四柱神社→松本 & 徒歩10分 & - \\ \hline
2日目 & 松本→新宿 & 新幹線 & 約7,000 \\ \hline
\end{array}
$$

一泊二日で約50,000円かかりました.ホテル代がお高くついたように見えますが,素晴らしいホテルなのでこちら適正価格です.

自家用車は使わない(公共交通機関のみを使用する)形で旅行しました.東京近郊から出発です.以下から,心配性の方が気になる各種について紹介していきます.


交通事情について

東京近郊から立山黒部アルペンルートに向かうには,「東京→長野→信濃大町」,「新宿→信濃大町」,「東京→富山→(徒歩)→電鉄富山」の3パターンだと考えられます.お予算的にリーズナブルなのは,二択目の「新宿→信濃大町」だと思われため,今回はこのルートを選択しました.

しかしこの「新宿→信濃大町」ルート,選択肢が少なめで,行きは8:00発南尾谷行の一択になります.それ以外の場合は,松本で乗り換えて在来線を使う必要があるため,結構時間がかかります.

信濃大町から扇沢(立山黒部アルペンルートの長野県側のターミナル)までは,バスで移動です.このバスのチケットは,立山黒部アルペンルートで必要なチケット複数を一括で事前に購入できるサービス(WEBきっぷ)で,オプションとして購入できるので,買っておきましょう.予約した画面をスマホで見せれば,バスに乗ることができます.
ダイヤを見ると12:15着のようですが,実際は15分早くの12:00に着きました.ここは嬉しいイレギュラーでした.帰りも15分早く着きました.といっても往路復路ともに,道路がとんでもなく空いていたため,な気がします.

ちなみにこのバスですが,アルピコ交通か北アルプス交通かのどちらかがバスを出してくれているみたいです.(この辺り調べ切れてないですが)そのためか,時刻表がふたつあるっぽく,一方が11:40発でもう一方が11:35発です.しかし到着はどちらも12:15なので,気にせず大丈夫だと思います.
https://www.alpico.co.jp/traffic/express/nagano_omachi/
https://kitaalps-kotsu.k-amenix.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/03/bc8228a0c4760aa335c869bd0c3e03b3.pdf

参考程度にしてください.

立山黒部アルペンルートについて

立山黒部アルペンルートの図を以下に示します.

https://www.alpen-route.com/diainfo/ より

立山黒部アルペンルートは,いろいろな乗り物を乗り換えながら移動します.駅ごとにチケット売り場があるため,都度買ってもよいですが,手間だと思いますので,事前にWEBきっぷを使用して購入しておきましょう.

乗り物に乗っている際は,その景色が気になると思います.しかし,扇沢と室堂の区間のほとんどは,トンネル内を進んでいくので,個人的には重要な区間ではありませんでした.
一方で,黒部平と大観峰の間のロープウェイは,もろに外を進みます.ロープウェイに乗る順番は,改札を受け付けた順なので,乗り換えの際の改札前の場所取りがとても重要です.ちなみに,黒部平駅には簡単な売店があり,また大観峰駅には景色の良い小型の展望台があります.これを楽しむか,ロープウェイの場所取りのために改札に早く並ぶか,どちらかを選ばなければいけません.

立山黒部アルペンルートには,ダイヤは夏ダイヤと冬ダイヤがあるようです.また,冬季に雪が大量に降ると,室堂から富山県側の通路が封鎖されることがあるそうです.

黒部ダムについて

以下に黒部ダムのマップを示します.

https://www.kurobe-dam.com/kankou/mirutanoshimu.html  より

黒部ダムには展望台があるのですが,冬季に雪が大量に降ると,路面凍結により封鎖されます.黒部ダムは標高が1400mぐらいの場所にあるようで,かつ展望台に上るためには200段ぐらいの階段を上る必要があります.上った挙句展望台に上れないのは地獄なので,よく確認しましょう.ちなみに筆者は復路において,その目にあいました.とてもつらかったです.

冬季はダム展望台に繋がる外階段も封鎖されます.新展望広場特設会場,にも行ける余地がありませんでした.憎き路面凍結です.

黒部ダムには食事処が三か所ほどあります.展望台に併設された場所(屋内),黒部ダムレストハウス(屋内),黒部ダムレストハウス近くの小型カフェ(屋外)です.冬季は閑散期なのか,かなり省エネ営業をしているようです.
展望台に併設された場所は,軽食がつまめるようです.メニューは見た限り,焼きそば,おやき,肉まん,かき氷,などでした.しかし筆者が訪問した閑散期では,焼きそばとかき氷しか売っていなかったようです.飲み物もほとんど売っておらず,閑散期にはここに行く理由は特にないでしょう.
黒部ダムレストハウスは,閑散期でもちゃんと営業しています.ダムカレーが食べたい場合はこちらです.というか,閑散期で食事をとる場合は,ここ一択です.
黒部ダムレストハウス近くの小型カフェは,唯一の屋外です.やはり閑散期だとほとんどのメニューが売り切れ状態でした.黒部ダムオリジナルの「ハサイダーソーダ」を買うためには,ここに立ち寄る必要があります.

冬季には観光放水は実施していないようです.

室堂について

立山黒部アルペンルートの目的地と言っても過言ではない,標高が一番高いところです.室堂には駅(室堂ターミナル)があり,そこから外に出ることができます.そこから立山に登山する人もいると思われます.装備が整っていない人は,室堂ターミナルからあまり離れない範囲で散歩するのが良いでしょう.

室堂ターミナルには,お土産売り場,いい感じのレストラン,いい感じのカフェ,さっと食べれてよさそうな立ち食い蕎麦のお店,そして後述するホテル立山が併設されています.
冬季は閉まっていましたが,郵便局や,何かしらの食事をとる箇所もあるようです.この郵便局でしか出せないはがきのようなものを投函する計画があったため,閉まっていたのは誤算でした.

お土産屋さんには,ここにしか売っていないと触れ込みの商品がいくつかありました.お菓子の星の雫や,日本酒などです.まあここ以外にもあるやろ,と思いましたが,観測した範囲(立山黒部アルペンルートのほかの売店や,松本駅近辺のお土産屋さん)には,本当にありませんでした.欲しい場合はここで買いましょう.

室堂ターミナル近辺には,みくりが池があり,さらに山もこれでもかと見れます.とても素晴らしいです.行ってしまえば不安はないと思います.すごく素晴らしいので,行ってみてください.

wikipediaによると,室堂とは「修験者が宿泊したり祈祷を行ったりする堂であり、…(後略)」とのことらしいです.そのため「立山室堂」とは,立山という山にある室堂,ということなのでしょう.

積雪により行動範囲が狭まり,室堂成分を摂取できなかった.また行かねば.

ホテル立山について

室堂ターミナルに接続された,あまりにも素晴らしいホテルです.一泊二食付き32,000円の価値は十分にあります.

外観は確かに年季が入っている感じはありますが,中は清掃が行き届いており,さらに高級感があります.

晩ご飯と朝ご飯は,どちらもビュッフェスタイルです.晩ご飯には,いい感じのお宿で出てくる,固形燃料に火をつけて焼くタイプのやつ(ホタテの貝柱とか海老とかいた)と刺身が自動で提供されます.
ビュッフェに並んでいたものを思い出せる限り書きます.
晩ご飯:ローストビーフ,てんぷら,鯛煮たやつ,トンカツ,寿司3種,タコのマリネ,サーモンのカルパッチョ,白身魚のなんかおいしいやつ,サラダ,ケーキ2種,果物各種(柿,赤肉メロン,桃,みかん,ほか),ほかにももっと大人な食べ物が沢山あったのですが,筆者がキッズすぎたため選択せず,思い出せません.
朝ご飯:オムレツ,麻婆豆腐,タンドリーチキン,キッシュ,エビフライ,ハム,生ハム,サラダ,きんぴらごぼう,ヨーグルト,果物各種や果物のコンポート各種(オレンジ,桃,ほか),魚焼いたやつ,晩ご飯と同様で,まだまだもっとありました,筆者がキッズすぎたことを今とても悔いています.
味も当然のように全ておいしかったため,行くときは十分にお腹を空かせて宿泊することをお勧めします.

24時間外出することができます.しかし夜は,本当に真っ暗になりますので,遠出して遭難しないようにしてください.
また,長靴を貸してくれます.こちらセルフです.冬季は心強いです.

閑散期はホテル内のラウンジが閉じてしまっていたりですとか,ちょっと寂しいところもありました.次は(ほどほどの)繁忙期に訪問しようと思える素晴らしいホテルです.

松本観光について

信濃大町から松本へは,在来線で移動が可能です.しかし1時間ぐらいかかるので,覚悟が必要です.まあ寝てれば一瞬です.

松本は相当発展しているので,何でもできます.不安なことはないでしょう.お土産は駅ビルで買えます.

おわりに

以上です.誰かの旅行に役立てば幸いです.

楽しい旅行記

蛇足ですがちょっとだけ書きます.

今回移動の足として新幹線を使いましたが,それはJREバンクの特典を受け取ったからです.新幹線チケットが片道40%オフになります.なので新幹線代は,実は大変安く済んでいます.往復で8,000円前後だった覚えがあります.激安~.

一泊二日の旅行で,一日目の現地の天気は曇りと雪でした.ついてない,と初めは思いましたが,しかし雷鳥にお目にかかることができました.雷鳥は荒天時に姿を見せることが多いようです.これは結果プラスです.以下が雷鳥の写真です.

計二匹(階段の上に一匹,画面中央右下に一匹)いる.おそらく求愛なのか,鳴き声を上げていた.鳴き声は以外にもアヒルみたいな感じだった.チュンチュンではなくガーガーみたいな感じ.

ホテルの夕食があまりにもおいしかったため,狂ったように食べました.ホテル立山は,食事会場に沢山のスタッフさんが待機してくれています.そしてスタッフさんが,空いた皿を逐次下げてくれるのです.人の目が常にあったため,礼儀正しく狂ったように食べました.

夜は大雪でした.風も強く,吹雪と言ってよいでしょう.本当は星空の撮影もしたかったため,ここは残念でした.未練がましく夜中2時に起きて,せっかくだからと外に出てみたら,昼間見えたものが何も見えなくなっており,また10秒で行けたはずのところに2~3分もかかってしまったため,これは少しでも先に進んだら死ぬと感じ,すぐに尻尾をまいて引き返しました.

二日目は幸運なことに快晴でした.強風で雪も飛ばされたのか,積雪もそれほどでした.何よりも,人生初のパウダースノーにハイテンションでした.日の出前に外出したので,やや暗い状態の写真を撮り,一旦ホテルに戻り朝食を狂ったように食べ,そして再度外出して日が上がった状態で写真を撮りました.朝食はもちろんおいしかったのですが,快晴の興奮が勝り味を堪能できませんでした.しくじった.なのでまた行きます.二泊三日とかしたい.宿代7万か…なるほど….

室堂ターミナルで撮影した写真を自慢します.ご覧ください.

写真は引き算,という話を聞いたことがあります.主題は何か,何を訴えるのか.

うるせ~~~!!!バーカバーカ!!!見ろよこれ!月!朝焼け!雲海!山!雪!全部映ってるほうがいいだろバーカバーカ!俺のビックマック5点盛りをくらえ!!!

また,松本では四柱神社に参拝し,御朱印をいただいてきました.山は真っ白でしたが,境内の中は紅葉していました.今年は秋が長くてよいですね.
あとスズメがお供え物盗み食いしていました.それをこっそり撮影してたら驚かせてしまったみたいで,スズメが逃げてしまいました.ごめんね….

悪い顔である.しかしその様子を撮影して驚かせてしまった筆者のほうがもっとあくどいのである.

以上です.長野はやはりいいところです.みなさまも行ってください.

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