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#23 アメリカ人彼氏を両親に紹介した時の話
こんにちは、上海在住のKumaです。
今日は私のアメリカ人夫(当時は彼氏)を両親に話した時のことを振り返ってみたい。
私が上海に異動した時、実は会社からはあと1年で帰任と告げられていた。そんな事情もありながらも彼と出会ってしまった。
彼にも深入りする前にその話をしたら、彼の性格上「俺だっていつアメリカに帰るかなんてわからない、そんなことよりも今じゃない?先のことなんてそんなに考えるのはやめよう」という返事が返ってきた。そんな感じで、先のことより今を楽しもう精神の彼に巻き込まれて日々が過ぎていった。
ただ、月日は確実に流れ、年が明け遂に正式な帰任の内示が告げられた。
年末から私はずっと1つの決断をするべきか悩んでいた。それは現地採用になってもう少し海外に残ること。彼のためかと言われると、きっかけはそうだったかもしれないが、仕事もこちらでの仕事の方がやりがいがあった。
細かい部署に分かれていて、狭い範囲での仕事しかできない本社に戻るよりは、大変だけど1から10までできるこちらでの仕事の方が楽しかったし日々学びがあった。
一方で期待して送り出してくれた会社を裏切る事になってしまう。しかしその当時の中国の上司達に相談した時、彼らはすぐに現地採用を承諾してくれた。「人生仕事ばかりじゃない、一緒に過ごしたい彼や環境と出会ったことも含めてそれが人生だから、応援する」と、今思えばかなり素敵なことをしてくれた上司達だと思う。
家族の説得
その決断をした時、家族とは香港に出てきてから約2年、1度も会えていなかった。コロナのせいで1度も日本に帰れていなかったからだ。
そんな娘が急にもう少し中国に残ると言い出した、そしてアメリカ人のパートナーが居る。と
今思うと、本当に親には心配をかけたと思う。画面越しの娘がとんでもないことを言い出した。日本に帰ってこれば冷静になるだろうと考えた両親(特に母)には、1度日本にちゃんと帰任して、そこからまた戻りたかったら戻ればいいと何度も説得された。
多分、アメリカ人のパートナーがどうとかではなく、自分の娘が一体どこに行ってしまうのだろうかという不安が大きかったのだと思う。
でも時はコロナ禍、中国になんていつ戻って来れるか分からない、この機会を逃したら一生ここには戻れない気がした。
断固として「じゃあ帰る」と言わない娘に、両親も諦めがついたのか、数回にわたるオンライン会議の末やっと認めてくれた。私は昔から頑固で1度決めたらその決心を変えないことも両親は分かってくれていて、諦めた。が正しい言い方かもしれない。
アメリカ人のパートナーということについても、小6の時にベッカムに一目惚れしたり、洋楽や洋画が好きだったことから、薄々こうなることはわかっていたという感じだろう。
超ポジティブな両親
最初はすごく芳しくない反応をされたものの、娘の決意を応援すると決めた後の両親の思考の切り替えは、娘ながらすごいと思う。
とりあえず彼らの判断軸は、"娘が笑っているかどうか"
彼と一緒にいる私の上海での毎日の話をとりあえずたくさん聞いて理解しようとするところから始まって、彼の人となりを私の口から聞くことで、この人ならいいかもと次第に思ってくれたらしい。
私の両親は残念ながら英語とは無縁の人生を送ってきたのだが、これを機に!といって彼と話すために英会話も2人で始めた。
今では
「娘のおかげでこの歳になってまた世界が広がった」とまで言ってくれる。そんな親の元に産まれたことが幸せなことだと歳を重ねる毎に思うのだ。
彼も自分の家族を大切にするように私の家族も大切にしてくれる、言葉はお互い通じ合わないけれど、一緒に旅行に行ったり楽しい時間を過ごしている。
今年の年末年始も一緒に日本に来て、私の家族と過ごしてくれている。
逆に話せない方がその人の本質というのがなんとなく分かるのではないだろうかとも最近思う。言葉での誤魔化しが効かないから行動で示すしかないからだ。
まぁそんなこんなで、色々あったけれどポジティブな両親と家族思いの彼のおかげで今のところ私の国際結婚は順調に行きそうだ。
彼との出会いから結婚までは以下の記事から↓