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#7 マッチングアプリ婚をしてみて思うこと

こんにちは、上海在住のKumaです。

夫とは3年前にマッチングアプリ「Tinder」で出会い、今年入籍をしました。彼はアメリカ人、私と同じく上海で働いています。

マッチングアプリは減点方式

会社の同僚や、もともと友人だった仲から発展する恋愛は、最初はなんとも思ってなかったけど気が付いたらその人の良さが段々分かってきて好きになる。がほとんどだと思う。

マッチングアプリはそれと真逆だ。「この人なら好きになるかも」という期待をお互いが持って出会い、そこから少しでも気に入らないところがあると減点されていく。なんと難しいシステムなのだろうと思う。

だから、日本に住んでいた20代の時には何人かアプリでマッチした人と会ってみたけど、私も上記の通り減点ばかりして(きっとお相手も)良いご縁には巡り会えなかった。

夫とマッチしたのは隔離中

私が上海に赴任した当時、中国はゼロコロナ政策真っ最中。中国に降り立った人は皆政府指定のホテルに2週間+自宅隔離1週間というかなり厳しい制限を敷いていた。

こんな感じのホテルに缶詰

政府指定のホテルに入ってしまうと、全く外に出ることができない。平日仕事をする以外は暇なのである。
そこで私は暇つぶしにとマッチングアプリを始めた。

駐在でこちらに来ている日本の方と知り合って、結婚して一緒に帰任できたら良いなぁなんて淡い期待を抱きながら。

中国でもTinderは使えたので、早速始めてみたが、中国人か欧米人しかいない。まぁどうせあと3週間は外に出られないし、英語の勉強にもなるしと軽い気持ちで国籍関わらずマッチの方にスワイプをし始めた。

そこでマッチした中の1人が今の夫である。会ったこともない人間同士が、3週間もシャバに出てこない女を待ってくれるはずもなく、大抵の人達はすぐに会えないとわかると数日で音信不通になった。

そんな中3週間毎日連絡を取り続けたのが夫だった。「せっかくだから会えない時間でお互いのこと知ろう」と。まるでペンパルのように。

会うまでは詐欺師だと思っていた

他の人と違ってこの人は私に興味を持って連絡を取ってくれている。何か裏があるに違いないと私は疑ってかかっていた。詐欺師か既婚者あたりか..と。

ただ、彼の毎日に出てくる登場人物がすごく具体的で、家族や友人、とても大切にする人なのかも。隔離が終わったら会ってみたいと私も興味を持ち始めた。

初デートは川沿いを散歩

外国人とのデートなんて私の人生で起こるなんて思ってなかった、飲みに行って変な薬飲まされたらどうしようとか、甘い言葉で騙されないようにしなきゃとか。心配症と未知の体験との遭遇から、初デートまでは迷い続けた、本当に行って良いんだろうか。と。

彼が提案してきたのは、「上海の外灘沿いを散歩しながら話そう」だった。なるほど人目のつくところなら、変なことはされないだろうし帰りたくなったらすぐ帰れそうだしと思い行くことにした。

初デートの外灘は今でも大好きなスポット


外国人だから好きになったわけじゃない


そんなこんなで勇気を出して1歩踏み出した初デートは、めちゃくちゃ楽しかった。お互いの今までのこと、家族のこと、友達のことを話しながらあっという間に時間が過ぎた。

何度かデートを重ねていく中で、彼の方から「Tinderのアプリを消したので、もっとこれからも時間を一緒に過ごしていきたい」という告白(?)みたいなものをされて付き合って結婚して早3年。

たまに彼氏や夫がアメリカ人だ。と話すと、「私も1度は外国人と付き合ってみたい!」とか、「絶対ハーフの子可愛いね!」とか言われることがある。

けど、もし私がそれだけの理由で外国人パートナーを探していたとしたら、こんなに長くは続かなかっただろうと思う。

日本人同士であれ、国際恋愛であれ、結局は人と人とが向き合って苦楽を共にしていくのだ。まったく違う環境で育った人間が一緒になるのはどの国の人とであれ簡単なことじゃない。

私は彼と一緒に過ごす中で、彼の考え方や家族・友達との関係性、この人とならどんなことも乗り越えていけるかも。と思い今も一緒にいる。

マッチングアプリ婚をして思うこと

最初は詐欺師かも?と疑いながら始まった交際。正直異国の地でアメリカ人に恋に落ちるなんて期待してなかったから、減点方式にならずに結婚に至ったのかもしれない。

まっさらな期待値のまま会って、なんか面白くて興味が湧いた。それがマッチングアプリのあるべき姿なのかもしれないと今は思う。

人間30年も生きてきてしまうと、こんな相手と付き合いたいとか、自分のことを棚に上げて希望と期待を抱きがちだが、人間完璧な人なんていない。
まずは興味が湧いたら、まっさらな気持ちで相手を知ることから始めたら、20代の私も良い恋愛ができていたのかもしれない。

冷静に考えて、世界中の人と出会って恋愛ができるようになった今の時代ってすごい。地球の裏側で生まれた夫と上海という地で出会わせてくれたマッチングアプリには感謝しかない。

今日も彼にたくさんの愛を伝えようと思う。

たまに買ってきてくれるお花

最後までお読み下さりありがとうございました♪

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