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映画 │ 『雪の花-ともに在りて-』は命を命で繋いでいった物語だった。
こんにちは。
今日は、映画『雪の花-ともに在りて-』の鑑賞記録note✍️になります!(若干ネタバレあり)
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概要 :
公開日 : 2025年1月24日
監督 : 小泉 堯史
脚本 : 齋藤 雄仁 / 小泉 堯史
主演 : 松坂 桃李
制作 : 松竹撮影所
ディグ&フェローズ
配給 : 松竹
上映時間 : 117分
原作 :『雪の花』吉村 昭
あらすじ :
江戸時代末期。死に至る病として恐れられていた疱瘡(天然痘)が猛威を振るい、多くの人命を奪っていた。福井藩の町医者で漢方医の笠原良策(松坂桃李)は、患者を救いたくとも何もすることができない自分に無力感を抱いていた。自らを責め、落ち込む良策を、妻の千穂(芳根京子)は明るく励まし続ける。
どうにかして人々を救う方法を見つけようとする良策は、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)の教えを請うことに。鼎哉の塾で疱瘡の治療法を探し求めていたある日、異国では種痘(予防接種)という方法があると知るが、そのためには「種痘の苗」を海外から取り寄せる必要があり、幕府の許可も必要。
実現は極めて困難だが、絶対に諦めない良策の志はやがて、藩、そして幕府をも巻き込んでいく─。
感想 :
派手さはないものの、過去の実在する人物を丁寧に描いている作品に感じた。「疱瘡(天然痘)」という言葉を現代では歴史の話でしか聞かなくなったのはこの作品の主人公のような熱い思いで奮闘してくれた人達がいたからで、その熱い思いを目に宿した演技をされていた松坂桃李さんが印象的だった。夫を信じて、明るく背中を押す千穂(芳根京子さんの演技)もよく、「えっへん、えっへん」ってセリフはさすがに可愛すぎ。
当時は、人から人に種痘を種継ぎしていく方法しか確実なものがなく、種痘を施した幼児を連れて雪深い国境の峠を越えるというシーンがあったのですが、固唾を呑みながら観ました。その幼児の両親が笠原(松坂桃李くん)の想いを感じて「銭をもらってするような仕事じゃなかったです」というシーン、泣いてしまいました。あんなに死にそうになりながら命がけで猛吹雪の峠を越えたのに、その上でその言葉が言えるのすごい。
コロナを経験したからこその現代と繋がることも多くて、例えば何の根拠もない噂が広まったり、新しい治療法(ワクチンなど)に賛否があったり、自分も経験したからこそ刺さるものがありました。
まとめ :
今回は映画『雪の花-ともに在りて-』について見てきました。コロナを経験した今だからこそ、感染病自体の怖さや、噂の怖さなど、理解出来て刺さる部分も多く、歴史ものですが、現代の我々に刺さる作品になっています。ご興味があればぜひ、見てみてください!
日曜に見た大河ドラマ『べらぼう』で、解体新書の挿絵は平賀源内が絵を教えた者(小田野直武)が書いているという話がありましたが、この作品は蘭方医学を学び取り入れていく話でもあり、もちろん解体新書も出てくるので、最近見たものが繋がっていくなあと思いました。
最後に、現在もコロナやインフルが流行っている中で日々奮闘されている医療関係者の皆様にも感謝いたします。
今回は以上です!
いつもスキ♡をくださる皆様、
ありがとうございます!