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映画 │ 北村匠海初監督作品『世界征服やめた』は心のお守りにしたい映画になった。
こんにちは。
今回は、映画『世界征服やめた』の鑑賞記録noteになります!(少しネタバレあるかも)
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概要 :
公開日 : 2025年2月7日
監督 : 北村 匠海
脚本 : 北村 匠海
主演 : 萩原 利久
制作 : EAST FILM
配給 : SPOTTED
PRODUCTIONS
上映時間 : 51分
原案 : 不可思議/wonderboy「世界征服やめた」
あらすじ :
内向的な社会人の彼方(萩原利久)は、変化の乏しい日常をやり過ごす中で、自分なんて誰からも必要とされてないのではないかと無力さを感じていた。一方、彼方の同僚の星野(藤堂日向)は、飄々としており、それでいて白黒をはっきりつけたがる性格だった。星野の選んだ決断に、彼方の人生は大きく揺れ動く。
一世界征服やめた!
感想 :
結論からいうと私はとても好きなお話でした。
1番最初のシーンから既に引き込まれる異様さ。
ただその異様さというのは普通の日常の中にある息苦しさや、ちょっとした絶望のある黒い世界のようなもの。
ありふれた日々は今日も変わらずやってくるのに、自分は誰からも必要とされてなくて、世間から切り離されているような、そんな感情がバランスの良い静動の映像で見えてくるのです。
"自分は周りから見てもらえていない、でもいつの間にか自分もそうなっていた。"という彼方(萩原利久)に「お前の世界は誰に支配されたんだよ、その世界は誰のものだ?」と語りかけるこんな世界で飄々と楽しいことを見つけて生きる星野(藤堂日向)。
星野「明日、なんの日か知ってるか?
俺が、死ぬ日。」
そんな星野を演じる藤堂日向くんの長回し1人語り。とても響いて、泣きました。
世界征服された自分の中の世界は、自らが世界征服する価値もない真っ暗な世界で、ぶさいくで愛おしいこの地球で、それでも繰り返されるこの日々の中で、迷路にはまりながら、曲がっても曲がっても真っ黒な世界にたどり着くこの毎日を頑張って生きてきたんだねって、しんどかったねって。そんなメッセージを私は受け取りました。
だから、
世界征服やーめた!
「死」を前にして明日が選択できるということを見て感じて、人によって色々と解釈は違うだろうけど、わたしは生きる希望をもらったし、大きな何かではないけど、心の隅にあるものが救われた気持ちになりました。
あと、萩原利久くんのサラリーマンビジュとても良い…!
まとめ :
これは多分、どう咀嚼しますか?と問われている作品だと思うのでそれぞれで受け取り方は違うんじゃないかなと思います、エゴサしたら「よく分からなかった」という意見もまあまあ見かけたので、そういう作品なんじゃないかなと。もしかしたら、私の感想が北村匠海くんの描いていたものとは全く違うかもしれないし。
ただ、私には確実に響くのもがあったし、51分というこの短編映画を自分のお守りとして近くに置いておきたいなと感じました。円盤化希望。
原案 (主題歌) :
『世界征服やめた』不可思議/wonderboy
この歌に救われたと言っていた匠海くん、
そんなあなたに救われている人もこの世界には確実に存在しています☻
今回は以上です。
ご興味があればぜひ見てみてください!
いつもスキ♡を押してくださる皆様、
ありがとうございます!