鉄1〜電車でバトル!〜【PS2 全タイトルレビュー】#212
『鉄1〜電車でバトル!〜』(テツワン でんしゃでバトル)は、2001年7月5日にシスコンエンタテイメントから発売された、プレイステーション2向けの電車レースゲームです。このゲームは、電車を題材にした珍しいレースゲームとして登場し、鉄道ファンやゲームファンの間で注目を集めました。
ゲームの概要
ジャンル: レースゲーム
対応機種: プレイステーション2
発売日: 2001年7月5日
開発元・発売元: シスコンエンタテイメント
特徴とゲーム内容
ストーリー
プレイヤーは、仮想ネットワークゲーム「HOMETOWN TRAIN(ホームタウントレイン)」を利用した大会「鉄1(テツワン)」に参加します。「マイトレイン」として自分の選んだ電車で全国の強豪と戦い、日本一の電車を目指します。
電車でのレース
レースに登場する電車は日本全国の80種類以上。実際の鉄道車両を模したデザインが特徴です(ただし非ライセンス)。
コースは日本国内をモチーフにしたものを中心に、雪原、都市部、海沿いなど多彩なステージが用意されています。
レースシステム
電車同士が競い合うレース形式で、他の電車に体当たりして脱線させたり、戦略的な車線変更を行うことで有利に進められます。
ゴールでは速度を適切に調整し、停車しなければならず、単純なスピードだけでなくテクニックが求められます。
操作方法
加速・減速: 左スティックで調整。
荷重移動: 右スティックを使用してカーブの際にバランスを取ります。
車線変更: L1、R1ボタンでポイント切り替え。
非常ブレーキ: 緊急時に使用可能で、主にゴール前に活用します。
評価とユーザーの声
評価
ユニークなテーマと、鉄道ファンに親しみやすい内容が評価されました。
ただし、レースゲームとしての奥深さやバリエーション不足が指摘され、全体の完成度は賛否両論でした。
ユーザーの声
良い点: 「電車を題材にしたレースゲームという新しいアイデアが楽しい」「車体デザインが親しみやすい」
悪い点: 「操作が単調で、飽きやすい」「難易度のバランスが悪い」「ライセンス車両がないのが残念」
追加要素『鉄1〜電車でバトル!〜WORLD GRAND PRIX』
2002年にはリニューアル版の『鉄1〜電車でバトル!〜WORLD GRAND PRIX』が発売されました。
新要素:
世界の鉄道をテーマにした電車とコースが追加。
特殊電車(ネコ型、カブキモチーフなど)やスタートダッシュ機能を実装。
『TRAIN-TRAIN』に代わる新しいテーマ曲が採用されました。
総評
『鉄1〜電車でバトル!〜』は、その独自性と鉄道愛あふれる設計で、鉄道ファンを魅了した一方、ゲームの奥深さや持続性にやや課題が残る作品でした。しかし、続編やリニューアル版で改良を重ねることで、より多くのプレイヤーに楽しんでもらえるタイトルとなりました。鉄道好きなら一度はプレイしてみる価値のある作品です。