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WIN BACK【PS2 全タイトルレビュー】#103

  • 発売日: 2000年12月21日

  • ジャンル: サードパーソン・シューティング (TPS)

  • 発売機種: PlayStation 2

  • 開発元: コーエー

  • 発売元: コーエー

ストーリー

『WIN BACK』は、テロリスト組織「クライオン」が占拠した衛星兵器を無力化するために、特殊部隊「S.C.A.T.(Strategic Covert Action Team)」のメンバーである主人公、ジャン・ルック・キャバールが立ち向かうというストーリーです。プレイヤーは、武器やガジェットを駆使して、テロリストを排除しながらステージを攻略し、衛星兵器の破壊を目指します。物語は陰謀や裏切りが絡むサスペンスフルな展開で、緊張感のあるミッションが続きます。

主な特徴

  • カバーアクションシステムの採用: 『WIN BACK』は、カバーアクションを特徴とするTPSゲームで、プレイヤーは壁や障害物に隠れながら、敵に狙いを定めて攻撃することができます。このシステムは、後のTPSゲームに影響を与えたと言われています。

  • 多彩な武器とガジェット: ピストル、サブマシンガン、グレネードランチャーなど、様々な武器が登場し、ミッションに応じて使い分けることが求められます。また、レーザーセンサーを解除するためのガジェットなども活用し、戦略的なプレイが可能です。

  • ステルス要素: プレイヤーはステルスプレイを駆使して、敵に見つからないようにミッションを進めることもできます。隠密行動を優先するか、正面から戦うか、プレイヤーの選択次第で異なる攻略が楽しめます。

  • マルチプレイヤーモード: 分割画面での対戦が可能で、2~4人までのプレイヤーが同時にプレイできます。対戦モードでは、各プレイヤーが操作するキャラクターを駆使して、他のプレイヤーを倒すことが目的となります。

良い点

  • 革新的なカバーシステム: 当時のシューティングゲームとしては斬新な「カバーアクションシステム」が採用されており、壁や障害物に隠れながら敵を攻撃する戦略的なプレイが楽しめます。このシステムは、後に多くのTPSに影響を与えたとされています。

  • テンポの良いアクション: ミッションはテンポよく進行し、次々と現れる敵との戦闘がスリリングです。隠れて攻撃するカバーシステムと、ステルスプレイが融合したバランスの取れたアクションゲームです。

  • 多彩なミッション構成: 各ミッションは緊張感があり、戦闘だけでなく、時にはパズル要素や謎解きも含まれているため、単調さを感じさせません。また、物語の進行に合わせて新しい武器やガジェットが登場する点も評価されています。

悪い点

  • グラフィックの限界: PS2初期のゲームであるため、キャラクターモデリングや背景の描写がやや粗く感じられることがあります。特に現代の基準で見ると、ビジュアル面での古さが目立ちます。

  • AIの単調さ: 敵AIの行動パターンがやや単調で、戦闘中に敵が同じような動きを繰り返すことが多いため、長時間プレイするとパターン化してしまう場面もあります。

  • ステルス要素の薄さ: ステルスプレイの要素があるものの、ゲーム全体としてはアクションに重きを置いているため、純粋なステルスゲームを期待するプレイヤーにとっては物足りなく感じることがあります。

システム

  • カバーアクションシステム: プレイヤーは壁や障害物に隠れて敵の攻撃を避けつつ、敵を狙って攻撃することができます。このシステムは後に多くのシューティングゲームで採用されるようになりました。

  • ステルスアクション: ステルス要素がゲームに含まれており、プレイヤーは敵に見つからないように進行することができます。ステルスを使って敵を不意打ちで倒すか、正面から戦うかはプレイヤーの選択次第です。

  • マルチプレイ: 分割画面での対戦モードがあり、友人や家族と一緒に2~4人で対戦を楽しむことができます。さまざまな武器を駆使して、スリリングなバトルが展開されます。

移植

『WIN BACK』は、もともとNintendo 64向けにリリースされたタイトルで、2000年にPlayStation 2向けに移植されました。また、後にPlayStation 3やNintendo Switch向けにも移植されています。

評価

  • 専門レビュー: 当時のレビューでは、革新的なカバーアクションシステムと、スリリングな戦闘システムが高く評価されました。特に戦略的なプレイが求められるカバーシステムは、従来のシューティングゲームとは一線を画すものとして注目されました。

  • ユーザーレビュー: プレイヤーからは、アクションとステルスを組み合わせたゲームプレイが好評で、特にカバーアクションの楽しさが評価されています。ただし、グラフィックや敵AIに関しては現代の基準から見るとやや古さが目立つという意見もあります。

影響

『WIN BACK』は、TPSにおけるカバーアクションシステムの先駆者として知られ、その後の多くのTPSやアクションゲームに影響を与えました。特に『Gears of War』や『Uncharted』シリーズなど、カバーアクションをメインに据えたゲームの登場に貢献したとされています。

ユーザーの声

  • 「カバーアクションが新鮮で、隠れながら戦うのが面白い!」

  • 「テンポ良く進むアクションが楽しいけど、敵AIがもう少し工夫されていれば良かったかも。」

  • 「マルチプレイでの対戦も面白く、友達と盛り上がった!」

総評

『WIN BACK』は、カバーアクションシステムを採用した革新的なTPSで、戦略的なプレイが求められるアクションゲームです。カジュアルなシューティングファンや戦術を駆使した戦闘を好むプレイヤーにおすすめです。ただし、グラフィックやAIの古さが感じられる部分もありますが、アクションゲームの歴史に名を残す重要な作品です。

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